公開日 2022/06/11 20:03
MQA採用の拡大もアピール
<OTOTEN>DTS/WOWOWが最新技術をデモンストレーション。ワイヤレス再生/立体音響など
編集部:成藤 正宣
国内最大級のオーディオ&ホームシアターイベント「OTOTEN 2022」が、本日6月11日と12日に渡り、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されている。本稿では、DTS Japan/WOWOW/MQA Limitedがそれぞれ行っているデモンストレーション/展示の模様をお届けする。
DTS Japanは、同社が手掛けるワイヤレスオーディオ再生技術「DTS Play-Fi」、および映像・音声フォーマット「IMAX Enhanced」のデモンストレーションを交互に実施している。
DTS Play-Fiは、昨年新たに発表された「シアターモード」を中心に解説が行われた。「シアターモード」は、同機能に対応するテレビを中心にワイヤレススピーカーやシアターバーを接続し、マルチチャンネルを構築できるというもの。
家庭内のWi-Fiネットワークを通じて接続するため音の遅延や音質劣化が少なく、リップシンクにも対応。テレビの音をスマートフォンにストリーミングして別室で聴いたり、最大192kHz/24bitまでのオーディオストリーミング再生もできるという。
スピーカー構成などは画面上で視覚的に分かりやすくセッティングでき、またテレビと繋がない間はスピーカーを単独で使用することもできるなど、取り回しの良さもアピールしていた。
まだ国内には「シアターモード」対応テレビは導入されていないが、同社では今後国内メーカー製テレビへの搭載に向け取り組んでいくという。加えて、ゲーム機やSTBへの搭載に向けた動きも検討しているそうだ。
IMAX Enhancedについては、4K/HDRの美麗な映像、DTSの特徴である力強い低音といった特徴を、対応するテレビとAVアンプ、7.2.4chのスピーカー構成にて実演。制作/配信パートナーとの連携によるコンテンツ拡充への取り組みについても解説された。
WOWOWは、NTTスマートコネクト(株)との協業により現在開発中の音楽再生アプリ「ωプレーヤー」を用いて、ハイレゾ/3Dサラウンド再生のデモンストレーションを実施した。
ωプレーヤーは、現時点でMac/iOS端末に対応した再生アプリ。Mac版ではAURO-3D、iOS版ではMQAおよびHPL技術を用いて、高音質な3Dオーディオコンテンツ再生を実現することを目的に開発が進められている。
会場では、同社がセレクトした3種類のプログラムを、GENELECのスピーカーによる7.1.4ch環境で順番に再生。一般家庭では体験する機会の少ない、大規模なマルチスピーカーによるサラウンドが体験できる。
ほかにも、2chのスピーカーで3Dオーディオをバーチャル再生する「Auro-Scene」、ヘッドホンで3Dオーディオを再現できる「Auro-HeadPhone」など、ωプレーヤーの各機能にフォーカスした試聴システムが用意されている。
また同じく立体音響に関する展示として、同社のスマートフォンアプリ「WOWOW Lab」にて配信されている360 Reality Audioコンテンツの試聴コーナーも設置され、スマートフォンとヘッドホンの組み合わせで立体音響を手軽に体験できる。
MQA Limitedは、MQA音源を取り扱う配信サービスやMQA再生に対応する再生機器など、MQAの普及状況を展示にて紹介。プレーヤーやUSB DAC、ワイヤレススピーカーのような一般ユーザーに馴染み深い再生機器だけでなく、国内では初めて展示するというスタジオ用リアルタイムMQAエンコーダーなど、業務用分野にも触れられている。
昨今、同社が普及に向けて特に注力しているという「MQAエコシステム」についても解説。放送/配信、再生まで一貫してMQAで行うことで、高音質でありながらデータ量が抑えられるMQAのメリットを最大限に引き出せるとしていた。
■DTS Japan
DTS Japanは、同社が手掛けるワイヤレスオーディオ再生技術「DTS Play-Fi」、および映像・音声フォーマット「IMAX Enhanced」のデモンストレーションを交互に実施している。
DTS Play-Fiは、昨年新たに発表された「シアターモード」を中心に解説が行われた。「シアターモード」は、同機能に対応するテレビを中心にワイヤレススピーカーやシアターバーを接続し、マルチチャンネルを構築できるというもの。
家庭内のWi-Fiネットワークを通じて接続するため音の遅延や音質劣化が少なく、リップシンクにも対応。テレビの音をスマートフォンにストリーミングして別室で聴いたり、最大192kHz/24bitまでのオーディオストリーミング再生もできるという。
スピーカー構成などは画面上で視覚的に分かりやすくセッティングでき、またテレビと繋がない間はスピーカーを単独で使用することもできるなど、取り回しの良さもアピールしていた。
まだ国内には「シアターモード」対応テレビは導入されていないが、同社では今後国内メーカー製テレビへの搭載に向け取り組んでいくという。加えて、ゲーム機やSTBへの搭載に向けた動きも検討しているそうだ。
IMAX Enhancedについては、4K/HDRの美麗な映像、DTSの特徴である力強い低音といった特徴を、対応するテレビとAVアンプ、7.2.4chのスピーカー構成にて実演。制作/配信パートナーとの連携によるコンテンツ拡充への取り組みについても解説された。
■WOWOW
WOWOWは、NTTスマートコネクト(株)との協業により現在開発中の音楽再生アプリ「ωプレーヤー」を用いて、ハイレゾ/3Dサラウンド再生のデモンストレーションを実施した。
ωプレーヤーは、現時点でMac/iOS端末に対応した再生アプリ。Mac版ではAURO-3D、iOS版ではMQAおよびHPL技術を用いて、高音質な3Dオーディオコンテンツ再生を実現することを目的に開発が進められている。
会場では、同社がセレクトした3種類のプログラムを、GENELECのスピーカーによる7.1.4ch環境で順番に再生。一般家庭では体験する機会の少ない、大規模なマルチスピーカーによるサラウンドが体験できる。
ほかにも、2chのスピーカーで3Dオーディオをバーチャル再生する「Auro-Scene」、ヘッドホンで3Dオーディオを再現できる「Auro-HeadPhone」など、ωプレーヤーの各機能にフォーカスした試聴システムが用意されている。
また同じく立体音響に関する展示として、同社のスマートフォンアプリ「WOWOW Lab」にて配信されている360 Reality Audioコンテンツの試聴コーナーも設置され、スマートフォンとヘッドホンの組み合わせで立体音響を手軽に体験できる。
■MQA Limited
MQA Limitedは、MQA音源を取り扱う配信サービスやMQA再生に対応する再生機器など、MQAの普及状況を展示にて紹介。プレーヤーやUSB DAC、ワイヤレススピーカーのような一般ユーザーに馴染み深い再生機器だけでなく、国内では初めて展示するというスタジオ用リアルタイムMQAエンコーダーなど、業務用分野にも触れられている。
昨今、同社が普及に向けて特に注力しているという「MQAエコシステム」についても解説。放送/配信、再生まで一貫してMQAで行うことで、高音質でありながらデータ量が抑えられるMQAのメリットを最大限に引き出せるとしていた。
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