トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2023/06/16 17:22
カーオーディオ&カーセキュリティの専門店

<カーオーディオショップ探訪>DSPを活用したグレードアップが熱い!広島・M.E.I.に聞くカーオーディオのトレンド

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
広島県広島市佐伯区のカーオーディオショップ、M.E.I.。中四国オートサウンドフェスを終えたばかりの同店を訪問し、カーオーディオへの取り組みについて教えてもらった。

広島県広島市佐伯区のカーオーディオショップM.E.I.

M.E.I.は、MOBILE ELECTRONICS INSTALLERSの頭文字を取ったもの。カーオーディオショップにはホームシアターインストーラーやピュアオーディオショップを兼ねているお店もあるが、M.E.I.は車の専門店だ。

代表の山本幸治さん

店長は、山口県宇部市生まれの山本幸治さん。車関係のお店で働いた後、2004年に独立しM.E.I.を立ち上げた。今年で創業19年目となる。山本さんを含めて4人のスタッフが、カーオーディオのほか、盗難防止などセキュリティ関連のサポートも専門的に行ってくれる。

山本さんによると、最近のカーオーディオ市場のトレンドとして「DSPを積極的に活用したオーディオのスタイル」が非常に増えてきているという。昨今の車はディスプレイオーディオなどがデフォルトで搭載されており、取り外しが難しい場合もある。そのため、それらのヘッドユニットを活用しながら、DSPやスピーカー交換を行い音質をグレードアップさせていく。特に昨今はDSPの性能の進化が大きく、「DSPの交換でここまで音が変わるのか!」とびっくりされることも多いのだという。

DSPの中にも、アンプ内蔵モデルから単体モデル(外部アンプが必要)まで幅広くラインナップが揃っており、お客さんの予算感に合わせてセレクトできるのも魅力。10万円程度からスタートできるお手軽プランから、本格的に取り組みたい50万円コースまで幅広くプランを用意している。

音質アップのプランを、ブランドごとに工賃も含め分かりやすく用意することで、お客さんが安心して選べるようにしている

スピーカーブランドやグレードによって、工賃も含めて◯◯万円、と分かりやすいプランを用意して、ホームページや店内に掲示している。特に最近は、10万円弱で取り付けできるmorelのエントリー「MAXIMO ULTRA 602MK2」などが音質の良さから人気が高いという。店の奥にはDYNAUDIOやBLAMなど8種類のユニットを聴き比べできるブースも設けられており、ここで一緒に音を聴きながら具体的なプランを検討していくそうだ。

店内にはさまざまなスピーカーユニットの聴き比べができるブースも設けられている

オーディオ用のデモカーは日産ノート。アルパインのヘッドユニット(ディスプレイオーディオ)に、「PLUG&PLAY 1080」という8chのDSP&パワーアンプを組み合わせた。スピーカーはパイオニアの3ウェイ構成で、ドアウーファーとピラーに取り付けている。ざっくり50万円くらいの本格プランである。

ショップのデモカー、日産NOTE

運転席に座ってさっそく聴かせてもらうと、「見通しが良くて透明度の高い音」というのが第一印象。映画『アリー/スター誕生』の主題歌である「Shallow」では、ヴォーカルがきっちり中央に定位しながら、2人の息のあった掛け合いも見事。サブウーファーや後ろのスピーカーなどは使っていないというが、拍手の広がりも豊かで車全体が柔らかな音で満たされる感覚。ドライブの時間がますます楽しくなりそう。

アルパインのディスプレイオーディオを活用しながら、DSPとスピーカーの追加で音質をグレードアップしている

助手席下にPLUG&PLAYのDSPアンプを配置。省スペースで設置できるのも魅力

普段は山本さんが通勤用に使っているというこの車、アマゾンのFire TV Stickを接続して、Netflixで海外ドラマを流し見するという使い方もしているそう。パイオニアの車載用WiFiルーターを活用することで、あらゆるインターネットコンテンツが車内で楽しめるのもイマドキのスタイルだ。

ホームページを見て遠くは名古屋や千葉から車を持ち込んでくれる人もいるというが、あんまり遠方のお客さんは山本さんもちょっと心配があるとのこと。「やっぱり車は日常の足ですから、何かあったらすぐにサポートできる、というのも大切ですよね。もし事故などに遭ってしまって修理が必要となったときには近場のほうが安心です。遠くから来てくれるお客さんはもちろんとても嬉しいのですが、家の近くで信頼できるお店さんをちゃんと見つけておくことも、カーオーディオと長く付き合っていくためには大切なことだとも考えています」。

お客さんは広島県内を中心に、島根や山口などから来る人も多い。広島だからマツダ天国……ということもなく、「多分他県よりはずっと多いと思いますが、それでも一番多いのはトヨタ車ですね(笑)。あとスバルのオーナーさんも、こだわりのある方が多くいらしてくれているように思います。外車ももちろんサポートしていますよ」。

車内のオーディオ環境をもっと豊かに、と追求したい反面、車はあくまで移動手段でもあり、安全性やサポートもとても大切。「車の機能を損なわずにどうすればクオリティアップができるか、というのは毎度の課題ですね」と山本さん。

車への深い愛情と、確かなサウンドチューニングのスキルを持つ広島県のカーオーディオショップ、M.E.I.。近隣の方はぜひ一度足を運んでほしい。

■SHOP INFORMATION
住所 〒731-5127 広島県広島市佐伯区五日市7-7-3
TEL 082-943-9696
営業時間 平日10:00 - 19:30
     日・祝日 10:00 - 19:00
定休日 毎週火曜日、第一水曜日(7月より第3水曜日も定休日に)

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、実店舗での「2026年新春福箱」は元日10時から。約250万円おトクなホームシアター福箱も
2 レコードプレーヤーが好調持続。デノン「DP-3000NE」が圧倒的存在感<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
3 SOUNDPEATS、「福袋2026」販売開始。「ハイエンド機とランダム1機種ずつ」「完全ランダムで2機種」の2タイプ
4 ビクター、最上位完全ワイヤレス「WOOD master」にK2テクノロジー対応アップデート
5 メタリック・レッドのアクセントがクール。AKGの銘ヘッドホン「K240」の日本限定版、プロ機の高性能健在!
6 4K UHD BD『28年後...』、恐怖と静寂のコントラストが際立つ、没入感たっぷりの立体音響
7 Qobuz、ドイツ・グラモフォン/デッカのDSDが最大33%オフの「クラシックDSDホリデーセール」
8 「オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ 2026」、2/14 - 15に開催。名古屋コンベンションホールにて
9 【年末特別企画】ニュース記事アクセスランキングで振り返る2025年<上半期編>
10 j5create、小型のUSB-C to HDMI ワイヤレス送受信機など2機種
12/26 10:53 更新

WEB