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公開日 2024/01/12 17:41
大型のフィルターコンデンサー8基を搭載

<CES>McIntosh、2000W出力/3筐体式のモノラルパワーアンプ「MC2.1KW」

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
McIntoshは、ブランド創業75周年を記念するモデルとして、1基の出力部と2基のアンプ部から構成されるフラグシップ半導体パワーアンプ「MC2.1KW」を、ラスベガスで開催中のCES2024にて発表した。2005年に発表した「MC2KW」の後継機で、定格出力は2000Wを誇る。価格は5万ドルと報道されている。

McIntosh「MC2.1KW」

筐体を3つに分割した理由には以下の2点があるという。1つ目は、このシステムをもしひとつの筐体に収めるならばおおよそ181kgとなってしまい、取り回しが困難になってしまうとのこと。ひとつずつを54kg程度とすることで、設置や移動を容易に行えるようにした。

もう1点は、これほどのハイパワーのアンプをひとつの筐体に収めるためには、高電圧のアウトレットが必要になってしまうと説明。3つに分割することで、ごく普通の家庭用のアウトレットを使用することができ、特別な配線などが必要なくなるメリットもあるという。

「MC2KW」からの最も大きな進化点としては、さらに大型のフィルターコンデンサーを搭載したことで、最低域の周波数の性能が進化したこと、またダイナミックヘッドルームが改善し、さらなる大出力を実現したことにあるという。8つのコンデンサーは電源部のフロントパネルのガラスから透けて見えるよう配置されている。

増幅を担うアンプ部。大型フィルターコンデンサーを8基搭載する

プリアンプから入力された音声信号のうち、同相信号を片方のアンプ部に、逆位相の信号はもう片方のアンプ部に送られ、それぞれ増幅される。増幅された信号は再び出力部に戻ることで、ノイズを低減することができると説明している。

アンプ部の背面端子

出力部の上部には、レーザーで「75th Anniversary」のロゴが刻まれているほか、出力部と電源部の取っ手にも「75 years」の文字が刻まれる。

大型のブルーメーターを搭載する出力部

スピーカーターミナルは、特許技術であるSolid Cinchを採用、金メッキを施している。スピーカーのインピーダンスは2/4/8オームから選択可能。またバイワイヤリング/トリワイヤリングとしても使用できる。

出力部の背面端子。トリワイヤリングまでに対応する

入力端子はRCAアンバランスとXLRバランスを2系統ずつ搭載。背面のスイッチでアンバランス/バランスの切り替えができる。

そのほか、アンプのオーバードライブを防ぎスピーカーのクリップによるダメージを防止するPower Guard機能、出力電流をモニタリングするSentry Monitor機能、他のMcIntosh製品と合わせて電源をオンオフするPower Control機能なども搭載する。

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