公開日 2024/02/19 10:26
香港・LUMINブランドも再始動
<名古屋ショウ>トライオード「EVOLUTION MUSASHI」試作機/Synergistic Researchのアクセサリーにも注目
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
2月16日から18日まで開催されたオーディオフェスタ・イン・ナゴヤ。ここでは、トライオードやサエクなどが出展していた2号館3Fの各ブースについてレポートしよう。
トライオードのブースでは、「EVOLUTION MUSASHI」の名前で発売を予定している新製品のプロトタイプが登場。「MUSASHI」(販売終了)は「KT150」真空管を4本というパワー感のあるサウンドが大きな魅力であったが、それに“EVOLUTION”シリーズで培われた電子ボリュームやリモコン装備など新技術をふんだんに盛り込んだモデルとなる。展示されていたのは旧筐体のもので、正式版はフロントの大型ディスプレイなどより“EVOLUTION”シリーズらしい外観となる。
SPENDORのスピーカーに加えて、今回はパラダイムの「Persona B」も登場し、さまざまな鳴らし分けも実施された。プリアンプ「EVOLUTION PRE」の人気も高く、代表の山崎氏の語り口の魅力で、常にブースは大入り満員の状態が続いていた。
また、高知のケーブルメーカーM&M DESIGNも本イベントに初登場。主にカーオーディオ向けでスピーカーケーブルやUSBケーブルなどを展開する同社だが、改めてホームオーディオ向けにも大きく展開していきたいと考えているという。
アイレックスは、新たに取り扱いを開始したアメリカSynergistic Researchのアクセサリーたちを多数初披露。科学的なアプローチでクリーン電源からアクティブアースボード、仮想アース、ルームチューニングアイテムまで多数展開しているブランドということで、これから順次国内展開をススメていくという。
非常に興味深かったのは「BLACK BOX」というルームチューニングアイテム。部屋の隅などに設置することで、低域の不要な定在波を低減させるとともに、中域もコントロールするレゾネーターの役割も果たしているという。
ありなしを聴き比べると、BLACK BOXありの状態だと音の空気感の広がりがよりリアルで、ひとつひとつの楽器が鮮明に見えてくる。アクセサリーの“トータルコーディネート”を得意とするブランドのようで、今後順次登場する製品をどう使いこなすかの楽しみも広がる。
完実電気は新たに取り扱いを開始した香港のLUMINを重点的に展示するほか、イギリスのアナログブランドRega、自社ブランドであるPERFECTIONのアクセサリー類などを多数紹介。LUMINについては、まずはDAC内蔵のネットワークプレーヤーで、価格帯的にも手頃な「D3」を皮切りに、今後トランスポートの「Uシリーズ」やパワーアンプ、スイッチングハブ機能搭載のオーディオサーバーなど各種製品を展開していく。
また国内卸を担当しているクリプトン、DS AUDIO、DELA、タクトシュトック取り扱いの各種製品を展示し、アナログから最先端のハイレゾ再生まで様々なデモンストレーションを展開した。
サエクコマースのブースでは、HARBETHのスピーカーをメインに各種アクセサリーの聴き比べなどを実施。特にいまの売れ筋はスタビライザー「SRS-9」とターンテーブルシート「SS-300Mk2」とのことで、聴き慣れた盤から新しい発見があるとユーザーからの評価も高いという。
また電源ケーブルも「PL-9000」「PL-7500」「PL-5900」といずれもPC-Triple C採用モデルが3グレード出揃い、システムに合わせたグレードアップが組みやすいと好評だという。特に最上位グレードのPL-9000は人気が高いというが、3月1日からの価格改定を控えているため、興味のある方は早めにショップに声掛けをしてほしいとしている。
今年は、先日発表された「SGS-100」に続く50周年記念モデルを続々登場予定ということでこちらも楽しみに待ちたい。
ナスペックは、先般発表されたPlayback Designsのネットワークトランスポート「MPS-X」とDAコンバーター「MPD-6」を初披露。いずれもDreamシリーズのひとつ下のグレードとなるエーデルワイスシリーズとなる。同社の“超弩級パワーアンプ”「SPA-8」と組み合わせて、モニターオーディオのPlatinum 300-3G等で音楽再生を行っていた。
他にも、Vienna Acousticsの初のアクティブスピーカー「Mozart Infinity」や、GOLDRINGのカートリッジ「Ethos SE」も登場。順次国内向けにも展開していく予定だという。
ステラ/ゼファンのブースでは、スイスのスピーカーブランドBOENICKE AUDIOに注目が集まっていた。中核クラスの「W8」は高さ80cm以下という非常にコンパクトなスピーカーだが、東京インターナショナルオーディオショウでも特に来場者の注目の高いスピーカーであったという。
ウーファーユニットが側面に配置されているほか、背面にある金属バーに「吊り下げる」ことでキャビネット筐体が床から浮かせており、床からの振動を排除する独特の構造も大きな特徴。非常に透明感高くクリアなサウンドステージが魅力で、サイズからは想像できないほどのリッチなオーディオ世界を楽しませてくれる。イタリアのAUDELスピーカーも合わせ、あらためて「コンパクトで高音質」というスピーカーも訴求したいと教えてくれた。
アイシン高丘はTAOCブランドのラックやスピーカースタンド、オーディオボードの有無といった聴き比べを実施。スピーカーケーブルや芋焼酎が当たる40周年キャンペーンにも力を入れているという。
メースのブースではPhasemation、ゾノトーン、GLANZ(グランツ)、オルトフォンなどを展開。TADのスピーカーをメインに、さまざまなアナログ再生の提案を行っていた。
GLANZは予価400万円というトーンアーム「MH-12 KATANA “刀”」を初展示。開発を手掛けた濱田氏によると「音のために精度をとことんまで追求しました」とのことで、エソテリックのアナログプレーヤー「Grandioso T1」のアームレスモデルに装備。Phasemationのフラグシップカートリッジ「PP-5000」を組み合わせるという総勢1,200万円オーバーのアナログシステムを提案。解像度高く引き出されるそのサウンドは、多くの来場者のため息を誘っていた。
トライオードのブースでは、「EVOLUTION MUSASHI」の名前で発売を予定している新製品のプロトタイプが登場。「MUSASHI」(販売終了)は「KT150」真空管を4本というパワー感のあるサウンドが大きな魅力であったが、それに“EVOLUTION”シリーズで培われた電子ボリュームやリモコン装備など新技術をふんだんに盛り込んだモデルとなる。展示されていたのは旧筐体のもので、正式版はフロントの大型ディスプレイなどより“EVOLUTION”シリーズらしい外観となる。
SPENDORのスピーカーに加えて、今回はパラダイムの「Persona B」も登場し、さまざまな鳴らし分けも実施された。プリアンプ「EVOLUTION PRE」の人気も高く、代表の山崎氏の語り口の魅力で、常にブースは大入り満員の状態が続いていた。
また、高知のケーブルメーカーM&M DESIGNも本イベントに初登場。主にカーオーディオ向けでスピーカーケーブルやUSBケーブルなどを展開する同社だが、改めてホームオーディオ向けにも大きく展開していきたいと考えているという。
アイレックスは、新たに取り扱いを開始したアメリカSynergistic Researchのアクセサリーたちを多数初披露。科学的なアプローチでクリーン電源からアクティブアースボード、仮想アース、ルームチューニングアイテムまで多数展開しているブランドということで、これから順次国内展開をススメていくという。
非常に興味深かったのは「BLACK BOX」というルームチューニングアイテム。部屋の隅などに設置することで、低域の不要な定在波を低減させるとともに、中域もコントロールするレゾネーターの役割も果たしているという。
ありなしを聴き比べると、BLACK BOXありの状態だと音の空気感の広がりがよりリアルで、ひとつひとつの楽器が鮮明に見えてくる。アクセサリーの“トータルコーディネート”を得意とするブランドのようで、今後順次登場する製品をどう使いこなすかの楽しみも広がる。
完実電気は新たに取り扱いを開始した香港のLUMINを重点的に展示するほか、イギリスのアナログブランドRega、自社ブランドであるPERFECTIONのアクセサリー類などを多数紹介。LUMINについては、まずはDAC内蔵のネットワークプレーヤーで、価格帯的にも手頃な「D3」を皮切りに、今後トランスポートの「Uシリーズ」やパワーアンプ、スイッチングハブ機能搭載のオーディオサーバーなど各種製品を展開していく。
また国内卸を担当しているクリプトン、DS AUDIO、DELA、タクトシュトック取り扱いの各種製品を展示し、アナログから最先端のハイレゾ再生まで様々なデモンストレーションを展開した。
サエクコマースのブースでは、HARBETHのスピーカーをメインに各種アクセサリーの聴き比べなどを実施。特にいまの売れ筋はスタビライザー「SRS-9」とターンテーブルシート「SS-300Mk2」とのことで、聴き慣れた盤から新しい発見があるとユーザーからの評価も高いという。
また電源ケーブルも「PL-9000」「PL-7500」「PL-5900」といずれもPC-Triple C採用モデルが3グレード出揃い、システムに合わせたグレードアップが組みやすいと好評だという。特に最上位グレードのPL-9000は人気が高いというが、3月1日からの価格改定を控えているため、興味のある方は早めにショップに声掛けをしてほしいとしている。
今年は、先日発表された「SGS-100」に続く50周年記念モデルを続々登場予定ということでこちらも楽しみに待ちたい。
ナスペックは、先般発表されたPlayback Designsのネットワークトランスポート「MPS-X」とDAコンバーター「MPD-6」を初披露。いずれもDreamシリーズのひとつ下のグレードとなるエーデルワイスシリーズとなる。同社の“超弩級パワーアンプ”「SPA-8」と組み合わせて、モニターオーディオのPlatinum 300-3G等で音楽再生を行っていた。
他にも、Vienna Acousticsの初のアクティブスピーカー「Mozart Infinity」や、GOLDRINGのカートリッジ「Ethos SE」も登場。順次国内向けにも展開していく予定だという。
ステラ/ゼファンのブースでは、スイスのスピーカーブランドBOENICKE AUDIOに注目が集まっていた。中核クラスの「W8」は高さ80cm以下という非常にコンパクトなスピーカーだが、東京インターナショナルオーディオショウでも特に来場者の注目の高いスピーカーであったという。
ウーファーユニットが側面に配置されているほか、背面にある金属バーに「吊り下げる」ことでキャビネット筐体が床から浮かせており、床からの振動を排除する独特の構造も大きな特徴。非常に透明感高くクリアなサウンドステージが魅力で、サイズからは想像できないほどのリッチなオーディオ世界を楽しませてくれる。イタリアのAUDELスピーカーも合わせ、あらためて「コンパクトで高音質」というスピーカーも訴求したいと教えてくれた。
アイシン高丘はTAOCブランドのラックやスピーカースタンド、オーディオボードの有無といった聴き比べを実施。スピーカーケーブルや芋焼酎が当たる40周年キャンペーンにも力を入れているという。
メースのブースではPhasemation、ゾノトーン、GLANZ(グランツ)、オルトフォンなどを展開。TADのスピーカーをメインに、さまざまなアナログ再生の提案を行っていた。
GLANZは予価400万円というトーンアーム「MH-12 KATANA “刀”」を初展示。開発を手掛けた濱田氏によると「音のために精度をとことんまで追求しました」とのことで、エソテリックのアナログプレーヤー「Grandioso T1」のアームレスモデルに装備。Phasemationのフラグシップカートリッジ「PP-5000」を組み合わせるという総勢1,200万円オーバーのアナログシステムを提案。解像度高く引き出されるそのサウンドは、多くの来場者のため息を誘っていた。