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公開日 2024/05/17 19:02
トーレンスも日本再導入決定!

<HIGH END>オルトフォン、HiFiとDJを繋ぐ「Music Concord」/FIIO初のアナログプレーヤー登場

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
ミュンヘン・ハイエンドではアナログ再生の新しい取り組みも多数登場する。ここではHiFiとDJを繋ぐ新しいカートリッジに挑戦するORTOFON(オルトフォン)、初のアナログプレーヤーを発表したFIIO、国内再導入が決まったTHORENS(トーレンス)などアナログ系の注目ブランドを紹介する。

Music Concordは2Mと同じ4グレードを展開



オルトフォンは、ミュンヘン・ハイエンドにて新たなMMカートリッジシリーズ「Music Concord」を発表した。

オルトフォンから新たに登場したMMカートリッジ「Music Concorde」。透明度高い針先のカラーも美しい

その名の通りDJの世界で幅広く知られる「Concord」カートリッジの形状がベースとなっているが、内部な完全な新規設計。HiFiユーザーにも納得してもらえる音質を追求しており、「世界的なレコードブームで若いユーザー層も増えているので、レコードの音質の魅力を新しいファンに伝えていきたい」という思いで企画したものだという。内部配線には銀コートのOFC導体を採用するなどオーディオグレードのパーツを配置。

カラーは2Mシリーズと同じく、グレードが上からブラック、ブロンズ、ブルー、レッドの4モデルを用意。さらに今回は披露されなかったが、「ブラック LVB(ベートーヴェン)」バージョンも予定している。「こちらでは世界初の取り組みをする予定なので期待していてください!」とのこと。

グレード違いの4モデルを用意。針先だけの交換も可能

いずれもMMカートリッジのため針先交換が可能で、針先だけの単売も予定しているという。ジュエリーのような透明度の高い針先の樹脂のハウジングも特徴で、この色を再現するために素材にもこだわって開発したという。

会場ではテクニクスのターンテーブル「SL-1200GR2」の組み合わせてデモンストレーションを実施。安定した低域と解像感の高さで、オルトフォンの新たな挑戦を聴かせてくれた。

テクニクスの「SL-1200GR2」と組み合わせて、HiFiファンにも納得の音質をアピールする

FIIO完全自社設計のアナログプレーヤーを初披露



カセットプレーヤーで話題をさらったFIIOは、なんと今回ブランド初のターンテーブル「TT13」を初披露。こちらも初登場のアクティブスピーカー「SP5」と組み合わせてデモを行っていた。

FIIO初のアナログプレーヤーが登場!

カートリッジはオーディオテクニカ製だが、トーンアームやモーターなどは全て自社設計とのこと。フォノイコライザーを内蔵しているため、同社のアクティブスピーカーのライン入力と接続するだけでレコード再生システムが完結するのも魅力。トーンアームはフルオートで機能するという。

FIIOのターンテーブルとアクティブスピーカーのみでシステムが完成!

まだプロトタイプなので完成前だというが、Bluetoothの送信機能も搭載予定。Bluetoothスピーカーやヘッドホンとも組み合わせできるようだ。

矢継ぎ早な製品開発の理由について尋ねると、「200人以上の開発チームで、日々さまざまなプロダクトの可能性を探求しています」とのこと。すでに国内でも発表されているDAP「M23」やヘッドホンアンプ「K19」など新製品が多数登場。追っての正式発売を予定しているということで、続報を楽しみに待ちたい。

FIIOのブースの様子。DAPからカセットプレーヤー、イヤホン/ヘッドホンまで幅広く展示する

DAP「M23」も来場者の関心が高い

トーレンス、Reedのアナログプレーヤーやカートリッジブランドのブース



また、7月よりの国内再導入が決定したTHORENS(トーレンス)ブランドもミュンヘンに出展し、「TD124DD」等同社の主力ラインナップを展示した。国内向けにはまず「TD1500」からスタートとなることが発表されており、PHILEWEBでも追ってレポートしていきたい。


トーレンスのブースの様子。同社の主力アナログプレーヤーが勢揃いし、アナログファンで賑わっていた


GOLDRINGは同社のカートリッジを一斉展示

リトアニアのアナログブランドReedから「Muse 3A」が登場


JICOは黒柿、牛殺など同社のオリジナルアイテムも展示

ドイツのカートリッジブランドTEDESKAからはヘッドシェルとセットになったパッケージを新提案。ヘッドシェルもすべて手作り

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