公開日 2024/07/24 13:46
2024東京インターナショナルオーディオショウでお披露目
ソナス・ファベール、“至高” のフラグシップスピーカー「Suprema」。1億5400万円から
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
(株)ノアは、同社が取り扱うイタリアSonus Faber(ソナス・ファベール)ブランドのフラグシップスピーカー「Suprema」(シュプレーマ)の国内取扱を8月8日(木)より開始すると発表した。
価格は、メイン・キャビネット+シングル・サブウーファー+クロスオーバー構成で154,000,000円(税込)、メイン・キャビネット+デュアル・サブウーファー+クロスオーバー構成で170,500,000円(税込)。カラーバリエーションはグラファイト、ウェンゲ、ウォルナット、レッド・ヴァイオリンの4種類。7月26日(金)より開催される東京インターナショナルオーディオショウにてお披露目される。
今年1月に開催されたCESにて発表され、ミュンヘン・ハイエンドなどでも披露されてきた4筐体式のフラグシップスピーカーがついに国内にも上陸。スリムな縦長の筐体が4.5ウェイ10スピーカーによるメイン・キャビネット、横幅の広い筐体が380mmユニット2基搭載のサブウーファーとなっている。
2筐体のメインキャビネットと2筐体のサブウーファー(1筐体も選択可能)、外部アクティブ・クロスオーバー・ネットワークにて構成されたシステム。同社の伝統的な職人技や革新的な技術の開発、使用する素材の厳選など、ラグジュアリー性においても卓越したオーディオ製品で、その名の通り “Suprema” (イタリア語で “至高”)を追求したモデルとなっている。
メイン・キャビネットは、同社の創業者フランコ・セルブリン氏が考案した「Guarneri Homage」を彷彿とさせるリュートデザインを継承。平行面がないことでキャビネット内の共鳴を的確に制御、スリムな形状で「スピーカーの存在が消える」真に3次元的な空間表現を実現できるとしている。
サブウーファーのキャビネットは、「Stradivari Homage」を模した形状を採用。キャビネットの表面積、内部容積ともに大きく、平行面のないキャビネットで適切に内部定在波の除去している。オーケストラにおけるティンパニやグランカッサ、ドラムのアンサンブルなどのインパクトがあるサウンド、また音場や空気感を適切に生成するために必要な、歪みのない16Hzまでの最低域の再生を実現する。
いずれもキャビネットのリア側はカーボンモノコック製、サイドパネルは天然木による17層の極めて厚い積層合板。難易度の高い3次元曲面加工により、並行面をできる限り少なくした独創的なデザインを採用している。積層合板とカーボンモノコックのエンクロージャーをCNC加工アルミニウム・プレートでクランプさせ、高い剛性の獲得と不要な振動成分を除去している。
開発責任者であるLivio Cucuzza(リヴィオ・ククッツァ)氏は、本機のキャビネット構造について、「私たちは常に異なる素材を組み合わせることを好みます。1つの素材だけを使用すると、その長所を活用できるかもしれませんが、短所も増幅してしまいます。より優れた性能を発揮するために、私たちはSonus Faberの伝統となる天然木、そして新たな挑戦を体現するカーボンファイバーを組み合わせる事で、両方の長所を生かす事に成功しました」とコメントしている。
ドライバーユニットは、メイン・キャビネットのフロント側に20mmシルク・ソフトドームのスーパートゥイーター、38mmシルク・ソフトドームのトゥイーター、165mmのフェーズプラグ搭載のコーン型ミッドレンジ、203mmのコーン型ミッドウーファー、203mmのコーン型ウーファー×4基を搭載。さらに背面に28mmシルク・ソフトドームトゥイーターと101mmのミッドレンジを搭載する。
スーパートゥイーター、トゥイーターとミッドレンジ部は、それぞれのユニットのパフォーマンスを最適化する独立チェンバーとなっている。コルク素材を使用し、内部定在波や共振のない有機的な形状を実現している。
165mmのミッドレンジは本機のために新規開発されたもので、円周を5箇所カットした花びら形状の「Camelia Midrange」。カメリアはイタリアのトスカーナ地方で珍重される花の名前から取られている。円形のダイアフラムにより発生する共鳴やエッジ部による回析現象が音質に悪影響を及ぼすことを踏まえて考案されたもので、エッジ部も凹型となっている。
ドライバーは2つの超軽量CCAWボイスコイルを搭載したデュアル・ボイスコイル構造で、カスタムメイドのネオジウム・ドライバーを採用。また「Stradivari G2」にも採用されたユニークな形状のバスケット部も継承している。新設計のアルミニウム製フェーズプラグは、独自のダンピングリングを設けることで、気流を最適化している。
ミッドウーファーとウーファーはいずれも203mm径のペーパーコーンで、ウーファーはキャビネットの上部と下部に2基ずつ搭載される。ウーファーは45 - 360Hzを受け持ち、カスタムメイドのネオジウム・ドライバーとデュアル・ボイスコイル構造を採用。ミッドウーファーは45 - 430Hzを受け持ち、ミッドレンジとウーファーの周波数を結ぶ「リンク・ミッドウーファー」の役割を果たしている。
またメイン・キャビネットの背面には4つのロータリー・スイッチが搭載されており、リアユニット、フロントのスーパートゥイーター/トゥイーター、ミッドレンジの音圧を微調整できるほか、トゥイーター&ミッドレンジのバッフル部の角度を微調整することもできる。
サブウーファー・キャビネットについては、可聴周波数(20Hz)を下回る超低周波数を最適に再生するためには、メイン・キャビネットの位置に関係なく、リスニング環境に基づく低域の応答を最適化することが必要と考え、別筐体として開発された。380mmドライバー・ユニットを2基搭載、優れた剛性と共振の少ない鍛造カーボンファイバー製のダイアフラム、巨大なヒートシンク、強力なネオジウム・ドライバーで構成される。1つのユニットを合わせて約2,000Wの出力に耐えられる設計となっている。
足元は、カナダのIsoAcoustic社と共同開発を行ったカスタムメイドのアイソレーション構造を採用。音響的に優れた「床面とスピーカーの絶縁」に成功し、特に中高周波数域でのパフォーマンス向上と低音のダイナミクスを獲得できたとしている。
クロスオーバー・ネットワークも別筐体として設計。ローパスフィルターや位相、ゲインの調整を独立して行える。L/Rの回路を物理的に分離させたデュアル・モノラル構成を採用、またフル・バランス回路によるアナログ信号処理を行っており、スピーカーのポテンシャルを最大限発揮されるよう設計されている。
フロントのレザーは、イタリアの高級家具ブランドPoltrona Frauによるクロムフリーのなめし加工レザー「Pelle Frau Impact Less」を採用し、さらにラグジュアリー性を高めている。
本体の外形寸法は650W×1905H×880Dmm、質量が105kg。周波数特性はフロントが45Hz - 40kHz、リアが500Hz - 20kHz。サブウーファーの外形寸法は850W×1451H×525Dmm、質量103kg。周波数特性は16 - 30/80Hzとなっている。
価格は、メイン・キャビネット+シングル・サブウーファー+クロスオーバー構成で154,000,000円(税込)、メイン・キャビネット+デュアル・サブウーファー+クロスオーバー構成で170,500,000円(税込)。カラーバリエーションはグラファイト、ウェンゲ、ウォルナット、レッド・ヴァイオリンの4種類。7月26日(金)より開催される東京インターナショナルオーディオショウにてお披露目される。
今年1月に開催されたCESにて発表され、ミュンヘン・ハイエンドなどでも披露されてきた4筐体式のフラグシップスピーカーがついに国内にも上陸。スリムな縦長の筐体が4.5ウェイ10スピーカーによるメイン・キャビネット、横幅の広い筐体が380mmユニット2基搭載のサブウーファーとなっている。
2筐体のメインキャビネットと2筐体のサブウーファー(1筐体も選択可能)、外部アクティブ・クロスオーバー・ネットワークにて構成されたシステム。同社の伝統的な職人技や革新的な技術の開発、使用する素材の厳選など、ラグジュアリー性においても卓越したオーディオ製品で、その名の通り “Suprema” (イタリア語で “至高”)を追求したモデルとなっている。
メイン・キャビネットは、同社の創業者フランコ・セルブリン氏が考案した「Guarneri Homage」を彷彿とさせるリュートデザインを継承。平行面がないことでキャビネット内の共鳴を的確に制御、スリムな形状で「スピーカーの存在が消える」真に3次元的な空間表現を実現できるとしている。
サブウーファーのキャビネットは、「Stradivari Homage」を模した形状を採用。キャビネットの表面積、内部容積ともに大きく、平行面のないキャビネットで適切に内部定在波の除去している。オーケストラにおけるティンパニやグランカッサ、ドラムのアンサンブルなどのインパクトがあるサウンド、また音場や空気感を適切に生成するために必要な、歪みのない16Hzまでの最低域の再生を実現する。
いずれもキャビネットのリア側はカーボンモノコック製、サイドパネルは天然木による17層の極めて厚い積層合板。難易度の高い3次元曲面加工により、並行面をできる限り少なくした独創的なデザインを採用している。積層合板とカーボンモノコックのエンクロージャーをCNC加工アルミニウム・プレートでクランプさせ、高い剛性の獲得と不要な振動成分を除去している。
開発責任者であるLivio Cucuzza(リヴィオ・ククッツァ)氏は、本機のキャビネット構造について、「私たちは常に異なる素材を組み合わせることを好みます。1つの素材だけを使用すると、その長所を活用できるかもしれませんが、短所も増幅してしまいます。より優れた性能を発揮するために、私たちはSonus Faberの伝統となる天然木、そして新たな挑戦を体現するカーボンファイバーを組み合わせる事で、両方の長所を生かす事に成功しました」とコメントしている。
ドライバーユニットは、メイン・キャビネットのフロント側に20mmシルク・ソフトドームのスーパートゥイーター、38mmシルク・ソフトドームのトゥイーター、165mmのフェーズプラグ搭載のコーン型ミッドレンジ、203mmのコーン型ミッドウーファー、203mmのコーン型ウーファー×4基を搭載。さらに背面に28mmシルク・ソフトドームトゥイーターと101mmのミッドレンジを搭載する。
スーパートゥイーター、トゥイーターとミッドレンジ部は、それぞれのユニットのパフォーマンスを最適化する独立チェンバーとなっている。コルク素材を使用し、内部定在波や共振のない有機的な形状を実現している。
165mmのミッドレンジは本機のために新規開発されたもので、円周を5箇所カットした花びら形状の「Camelia Midrange」。カメリアはイタリアのトスカーナ地方で珍重される花の名前から取られている。円形のダイアフラムにより発生する共鳴やエッジ部による回析現象が音質に悪影響を及ぼすことを踏まえて考案されたもので、エッジ部も凹型となっている。
ドライバーは2つの超軽量CCAWボイスコイルを搭載したデュアル・ボイスコイル構造で、カスタムメイドのネオジウム・ドライバーを採用。また「Stradivari G2」にも採用されたユニークな形状のバスケット部も継承している。新設計のアルミニウム製フェーズプラグは、独自のダンピングリングを設けることで、気流を最適化している。
ミッドウーファーとウーファーはいずれも203mm径のペーパーコーンで、ウーファーはキャビネットの上部と下部に2基ずつ搭載される。ウーファーは45 - 360Hzを受け持ち、カスタムメイドのネオジウム・ドライバーとデュアル・ボイスコイル構造を採用。ミッドウーファーは45 - 430Hzを受け持ち、ミッドレンジとウーファーの周波数を結ぶ「リンク・ミッドウーファー」の役割を果たしている。
またメイン・キャビネットの背面には4つのロータリー・スイッチが搭載されており、リアユニット、フロントのスーパートゥイーター/トゥイーター、ミッドレンジの音圧を微調整できるほか、トゥイーター&ミッドレンジのバッフル部の角度を微調整することもできる。
サブウーファー・キャビネットについては、可聴周波数(20Hz)を下回る超低周波数を最適に再生するためには、メイン・キャビネットの位置に関係なく、リスニング環境に基づく低域の応答を最適化することが必要と考え、別筐体として開発された。380mmドライバー・ユニットを2基搭載、優れた剛性と共振の少ない鍛造カーボンファイバー製のダイアフラム、巨大なヒートシンク、強力なネオジウム・ドライバーで構成される。1つのユニットを合わせて約2,000Wの出力に耐えられる設計となっている。
足元は、カナダのIsoAcoustic社と共同開発を行ったカスタムメイドのアイソレーション構造を採用。音響的に優れた「床面とスピーカーの絶縁」に成功し、特に中高周波数域でのパフォーマンス向上と低音のダイナミクスを獲得できたとしている。
クロスオーバー・ネットワークも別筐体として設計。ローパスフィルターや位相、ゲインの調整を独立して行える。L/Rの回路を物理的に分離させたデュアル・モノラル構成を採用、またフル・バランス回路によるアナログ信号処理を行っており、スピーカーのポテンシャルを最大限発揮されるよう設計されている。
フロントのレザーは、イタリアの高級家具ブランドPoltrona Frauによるクロムフリーのなめし加工レザー「Pelle Frau Impact Less」を採用し、さらにラグジュアリー性を高めている。
本体の外形寸法は650W×1905H×880Dmm、質量が105kg。周波数特性はフロントが45Hz - 40kHz、リアが500Hz - 20kHz。サブウーファーの外形寸法は850W×1451H×525Dmm、質量103kg。周波数特性は16 - 30/80Hzとなっている。
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