公開日 2024/07/26 17:38
YGアコースティックの新スピーカーも登場
<TIAS>MAGICOの新スピーカー「M7」試聴デモ/オルトフォンの新カートリッジも一斉展示
編集部 : 伴 修二郎
「2024東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)」が、本日7月26日(金)から7月28日(日)にかけての3日間、有楽町の東京国際フォーラムにて開催される。本稿では、ガラス棟5階のエレクトリ&日本音響エンジニアリング、協同電子エンジニアリング、アッカ、オルトフォンジャパンのブースの模様をレポートしたい。
今年も共同出展となったエレクトリ&日本音響エンジニアリングのブースでは、エレクトリ取り扱いブランドの注目製品がブース全体を通して展開されている。
注目製品では、アメリカのスピーカーブランド、MAGICO(マジコ)のMシリーズから4ウェイスピーカーシステム「M7」の実機が登場した。価格は85,800,000円(2本1組/税込)。取材時にも試聴デモが行われ、そのサウンドを一聴しようと立ち見も出るほど多くの来場者で溢れかえっていた。
また試聴システムには、McIntoshのブランド創業75周年を記念するモデルとして今年発表された、3筐体式のモノラルパワーアンプ「MC2.1KW」を組み合わせた。
さらに本会場では、日本音響エンジニアリングが開発したルーム・チューニングアイテム「Acoustic Grove System (AGS)」を活用して試聴スペースを構築。併せてAGSの効果も体感することができる。試聴デモにはクラシックのみならずテクノやポップスなどが再生され、本システムのサウンドを体感することができる。
ブース後方には、STST社のアナログプレーヤー「MOTUS II DQ」や、REVIVAL AUDIOの3ウェイスピーカーシステム「ATALANTES5」などをはじめ、ほかPASS LABやEMT、Western Electricなどの人気ブランドの製品がズラリと列挙されていた。
協同電子エンジニアリングのブースでは、まず目玉展示として、昨日発表されたフェーズメーションのパッシブ・プリアンプ「CM-1500」の実機がお披露目された。
本モデルは、同ブランドが提唱する+6dBの増幅機能を備えアクティブ回路を内蔵しない、ハイエンド・ハイブリッド・パッシブ・アンプ(アッテネーター) “コントロールマイスター” として、最上位機種「CM-2200」の弟分に位置付けられるモデルだとしている。価格は990,000円(税込)、発売は年内を予定しているとのことだ。
続いて同じく新製品から、真空管プリメインアンプ「SA-1500」の実機も展示された。出力管としてPSVANE製真空管「WE-300B」(300B)に加えて、真空管「6SN7」を2段階増幅回路で使用している。価格は1,870,000円(税込)、発売は10月頃を予定している。
ブース内では、これら新製品をはじめ、昨年発売の真空管式純A級モノラルパワーアンプ「MA-5000」などを用いた試聴システムを構築。フラグシップカートリッジ「PP-5000」とエソテリックのアナログプレーヤー「Grandioso T1」を組み合わせ、Sonus faberのスピーカーシステム「AIDA II」で鳴らすサウンドデモを行っていた。
ブース後方にはフェーズメーション製品がズラリと展示。PP-5000の実機も間近で確認することができる。そのほか、現行カートリッジの比較試聴も行われる予定とのことだ。
アッカのブースでは、YGアコースティックの3ウェイDSPアクティブ総合システムを採用したフルパワードスピーカー「VANTAGE 3 LIVE」が登場。ネットワーク入力対応コントローラーもセットになっており、取材時にはクレルのパワーアンプ「KSA-i400」とNASを組み合わせて試聴デモが行っていた。。価格は13,200,000円(セット/税別)。
また、新製品として“Reference 3シリーズ”から3ウェイのスピーカーシステム「Hailey 3」の実機がお披露目された。新開発されたLatticeトゥイーターや、新たに改良されたクロスオーバー・ネットワークシステムを搭載。ブース内にはネットワーク回路を取り出した展示も行っている。あわせて、「Sonja 3.2」の実機も並んだ。
さらに、YGアコースティックの“Peaksシリーズ”から、2ウェイの小型ブックシェルフスピーカー「CAIRN」と「TOR」の2モデル、また3ウェイのフロア型スピーカー「ASCENT」の3機種がラインナップされていた。
そのほかブース後方には、クレルのパワーアンプ「DUO 125 XD」やプリアンプ「Illusion 2」、フォノアンプ「K-300P」などの実機が並んでいた。
オルトフォンのブースでは、多数の新製品を展示。目玉製品では、同社が取り扱うエストニア・Degritter(デグリッター)ブランドの超音波式レコードクリーナー「Degritter MkII」の実機が登場した。
本モデルでは、一般的なブラシやクロスでアナログレコードの盤面を拭くのではなく、洗浄槽内の水を振動させて発生した気泡が割れる際の衝撃を盤面に当て、非接触でアナログレコードをクリーニングすることが可能。本機によるレコード盤洗浄・乾燥の実演も行われ、実際にその効果を体感することができる。
続いてオルトフォンブランドのカートリッジ類では、今年発売されたヘッドシェル一体型MMカートリッジ“Concorde Musicシリーズ”もお披露目。本体は最上位のBlackからエントリーのRedまですべて共通で、各機種のスタイラス(交換針)は自由に交換してアップグレードを図ることもできるのだという。
また、同社MCカートリッジ “SPUシリーズ” の最新モデル「SPU GTX S」(丸針)と「SPU GTX E」(楕円針)も登場。MM入力に直接接続が可能な昇圧トランス内蔵モデルで、シリーズ初のヘッドシェル本体とボトムカバーの両方に特殊ファイバーを配合した樹脂素材を採用するのが大きな特徴。担当者によれば「より共振精度が向上した」とのことだ。発売は8月を予定する。
同社スピーカーケーブル “Reference SPKシリーズ” から、新たにリニューアルされたエントリーモデル「Reference SPK-Blue Mk II」「Reference SPK-Red Mk II」も展示。導体のうち一方に高純度無酸素銅「C1011 4N-OFC」を採用しており、「ニュートラルなサウンドが特徴」としていた。そのほか、各種カートリッジの試聴デモも行われていた。
■エレクトリ&日本音響エンジニアリング〈G棟 502〉
今年も共同出展となったエレクトリ&日本音響エンジニアリングのブースでは、エレクトリ取り扱いブランドの注目製品がブース全体を通して展開されている。
注目製品では、アメリカのスピーカーブランド、MAGICO(マジコ)のMシリーズから4ウェイスピーカーシステム「M7」の実機が登場した。価格は85,800,000円(2本1組/税込)。取材時にも試聴デモが行われ、そのサウンドを一聴しようと立ち見も出るほど多くの来場者で溢れかえっていた。
また試聴システムには、McIntoshのブランド創業75周年を記念するモデルとして今年発表された、3筐体式のモノラルパワーアンプ「MC2.1KW」を組み合わせた。
さらに本会場では、日本音響エンジニアリングが開発したルーム・チューニングアイテム「Acoustic Grove System (AGS)」を活用して試聴スペースを構築。併せてAGSの効果も体感することができる。試聴デモにはクラシックのみならずテクノやポップスなどが再生され、本システムのサウンドを体感することができる。
ブース後方には、STST社のアナログプレーヤー「MOTUS II DQ」や、REVIVAL AUDIOの3ウェイスピーカーシステム「ATALANTES5」などをはじめ、ほかPASS LABやEMT、Western Electricなどの人気ブランドの製品がズラリと列挙されていた。
■協同電子エンジニアリング〈G棟 503〉
協同電子エンジニアリングのブースでは、まず目玉展示として、昨日発表されたフェーズメーションのパッシブ・プリアンプ「CM-1500」の実機がお披露目された。
本モデルは、同ブランドが提唱する+6dBの増幅機能を備えアクティブ回路を内蔵しない、ハイエンド・ハイブリッド・パッシブ・アンプ(アッテネーター) “コントロールマイスター” として、最上位機種「CM-2200」の弟分に位置付けられるモデルだとしている。価格は990,000円(税込)、発売は年内を予定しているとのことだ。
続いて同じく新製品から、真空管プリメインアンプ「SA-1500」の実機も展示された。出力管としてPSVANE製真空管「WE-300B」(300B)に加えて、真空管「6SN7」を2段階増幅回路で使用している。価格は1,870,000円(税込)、発売は10月頃を予定している。
ブース内では、これら新製品をはじめ、昨年発売の真空管式純A級モノラルパワーアンプ「MA-5000」などを用いた試聴システムを構築。フラグシップカートリッジ「PP-5000」とエソテリックのアナログプレーヤー「Grandioso T1」を組み合わせ、Sonus faberのスピーカーシステム「AIDA II」で鳴らすサウンドデモを行っていた。
ブース後方にはフェーズメーション製品がズラリと展示。PP-5000の実機も間近で確認することができる。そのほか、現行カートリッジの比較試聴も行われる予定とのことだ。
■アッカ〈G棟 504〉
アッカのブースでは、YGアコースティックの3ウェイDSPアクティブ総合システムを採用したフルパワードスピーカー「VANTAGE 3 LIVE」が登場。ネットワーク入力対応コントローラーもセットになっており、取材時にはクレルのパワーアンプ「KSA-i400」とNASを組み合わせて試聴デモが行っていた。。価格は13,200,000円(セット/税別)。
また、新製品として“Reference 3シリーズ”から3ウェイのスピーカーシステム「Hailey 3」の実機がお披露目された。新開発されたLatticeトゥイーターや、新たに改良されたクロスオーバー・ネットワークシステムを搭載。ブース内にはネットワーク回路を取り出した展示も行っている。あわせて、「Sonja 3.2」の実機も並んだ。
さらに、YGアコースティックの“Peaksシリーズ”から、2ウェイの小型ブックシェルフスピーカー「CAIRN」と「TOR」の2モデル、また3ウェイのフロア型スピーカー「ASCENT」の3機種がラインナップされていた。
そのほかブース後方には、クレルのパワーアンプ「DUO 125 XD」やプリアンプ「Illusion 2」、フォノアンプ「K-300P」などの実機が並んでいた。
■オルトフォンジャパン〈G棟 505〉
オルトフォンのブースでは、多数の新製品を展示。目玉製品では、同社が取り扱うエストニア・Degritter(デグリッター)ブランドの超音波式レコードクリーナー「Degritter MkII」の実機が登場した。
本モデルでは、一般的なブラシやクロスでアナログレコードの盤面を拭くのではなく、洗浄槽内の水を振動させて発生した気泡が割れる際の衝撃を盤面に当て、非接触でアナログレコードをクリーニングすることが可能。本機によるレコード盤洗浄・乾燥の実演も行われ、実際にその効果を体感することができる。
続いてオルトフォンブランドのカートリッジ類では、今年発売されたヘッドシェル一体型MMカートリッジ“Concorde Musicシリーズ”もお披露目。本体は最上位のBlackからエントリーのRedまですべて共通で、各機種のスタイラス(交換針)は自由に交換してアップグレードを図ることもできるのだという。
また、同社MCカートリッジ “SPUシリーズ” の最新モデル「SPU GTX S」(丸針)と「SPU GTX E」(楕円針)も登場。MM入力に直接接続が可能な昇圧トランス内蔵モデルで、シリーズ初のヘッドシェル本体とボトムカバーの両方に特殊ファイバーを配合した樹脂素材を採用するのが大きな特徴。担当者によれば「より共振精度が向上した」とのことだ。発売は8月を予定する。
同社スピーカーケーブル “Reference SPKシリーズ” から、新たにリニューアルされたエントリーモデル「Reference SPK-Blue Mk II」「Reference SPK-Red Mk II」も展示。導体のうち一方に高純度無酸素銅「C1011 4N-OFC」を採用しており、「ニュートラルなサウンドが特徴」としていた。そのほか、各種カートリッジの試聴デモも行われていた。