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公開日 2017/02/02 19:51
本日、製品発表会を開催
LG、有機ELデジタルサイネージ 3製品を日本市場に投入 ー 液晶にはない長所で新しい展示を訴求
編集部:川田菜月
LGエレクトロニクスは本日2日、有機ELデジタルサイネージの新製品説明会を開催。製品化予定のモデルも含め、日本市場向けに4モデルを展開すると発表した。
説明会では、同社のデジタルサイネージ事業推進室長・斉藤秀実氏と、IT&ID Salesパート 専任部長・尾崎孝之氏が登壇。デジタルサイネージ事業の紹介と、有機ELデジタルサイネージの新製品4モデルについての技術説明が行われた。
LGのデジタルサイネージ事業は、ビルや競技場などの屋外における大型広告から、地下鉄や商業施設内の屋内での展開など、全世界向けに幅広いラインナップを取り揃えて展開している。
製品開発だけでなく、グローバルITサービスを専門とするグループ会社のLG CNSと各国のパートナー企業と一体となり、空間企画やシステムデザインから、ハード/システムの構築、運用・管理までのトータルソリューションを提供。デジタルサイネージを顧客の課題を解決するツールとして展開することを目指しているという。
顧客の範囲は多岐にわたり、各市場ごとの要望に応えられるよう差別化した製品ラインナップの展開、拡充を図っている。市場も世界的に拡大傾向にあるとし、2017年以降は日本市場にも積極的に参入していく予定だという。
有機ELデジタルサイネージは昨年後半から展開を開始。これまでの液晶ディスプレイではできなかった展示が可能になるとし、10枚のパネルを輪の様態にしてそれを2つ交差させたオブジェのような展示や、パネルで曲線を作って囲ったロビースペースなど、有機ELの美しさと曲げられる特性を生かした事例などが紹介された。
斎藤氏は今後の事業展開について、「“新たな映像空間デザインを可能にする”というテーマの元、顧客の空間に新しい価値提案をしていく。有機ELでそれを実現していきたい」と語った。
今回発表された有機ELデジタルサイネージの新製品は4モデル。パネル2枚を重ねて裏表で別の表示を行える「Dual-view Flat」、非常に薄いため壁に貼り付けて設置できる「Wallpaper」。曲率を決めた上で曲げ加工を施し、複数枚のパネルを組み合わせて大型画面構成が可能となる「Fixed Curved Open Frame」。そして今年中の製品化を予定している、ガラスの中に2枚のパネルを埋め込み裏表で別の表示ができる「In-Glass Wallpaper」が紹介された。
形態はそれぞれ異なるが、全て55インチでフルHD解像度のパネルを使用している。寿命は30,000時間。なお、現状どうしても発生する焼き付きの問題があり、1日18時間の使用と動画運用を条件としているとのこと。なお、今年製品化予定というIn-Glass Wallpaper以外の3モデルは、すでに日本での受注を開始しているとのこと。
IT&ID Salesパート 専任部長・尾崎氏に、どういった展示を想定しているかを伺うと、「有機ELだからこその曲げられること、映像の美しさを活かして、今までとは違う表現ができる。液晶ディスプレイを使用した電子広告とはまた違った展開が適していると思う。現時点ではコストが液晶よりは高くなってしまうので、有機ELの特性を評価していただけるところ、たとえば化粧品やファッションブランドの広告、テーマパークなどでの空間表現などに展開を広げていきたい」と答えてくれた。
液晶ディスプレイと比較すると、有機ELは薄さや軽量性はもちろん、コントラストや応答速度の優位性もある。曲げられるという点でも展示の幅も大きく広がる。一方で、解像度は現時点では2K、サイズも最大55インチ(テレビ用は最大77インチ)と液晶には劣る。ただ、今年中には4Kモデルの展開も予定されており、サイズの大型化も進めていくとしている。
今後の取り組みとして、パネル自体に残ってしまうベゼル(非表示)部分をさらに少なくすることや、長時間使用を実現させるための焼き付きの改善や、最大曲率、曲げ加工の作業改善や、サイネージボックスの軽量化を図っていくとのこと。
また、あらかじめ曲率を決めずにその場でカーブを作ることができる「flexible Curved Open Frame」や、65インチ4Kモデルの導入も検討しているという。
説明会では、同社のデジタルサイネージ事業推進室長・斉藤秀実氏と、IT&ID Salesパート 専任部長・尾崎孝之氏が登壇。デジタルサイネージ事業の紹介と、有機ELデジタルサイネージの新製品4モデルについての技術説明が行われた。
LGのデジタルサイネージ事業は、ビルや競技場などの屋外における大型広告から、地下鉄や商業施設内の屋内での展開など、全世界向けに幅広いラインナップを取り揃えて展開している。
製品開発だけでなく、グローバルITサービスを専門とするグループ会社のLG CNSと各国のパートナー企業と一体となり、空間企画やシステムデザインから、ハード/システムの構築、運用・管理までのトータルソリューションを提供。デジタルサイネージを顧客の課題を解決するツールとして展開することを目指しているという。
顧客の範囲は多岐にわたり、各市場ごとの要望に応えられるよう差別化した製品ラインナップの展開、拡充を図っている。市場も世界的に拡大傾向にあるとし、2017年以降は日本市場にも積極的に参入していく予定だという。
有機ELデジタルサイネージは昨年後半から展開を開始。これまでの液晶ディスプレイではできなかった展示が可能になるとし、10枚のパネルを輪の様態にしてそれを2つ交差させたオブジェのような展示や、パネルで曲線を作って囲ったロビースペースなど、有機ELの美しさと曲げられる特性を生かした事例などが紹介された。
斎藤氏は今後の事業展開について、「“新たな映像空間デザインを可能にする”というテーマの元、顧客の空間に新しい価値提案をしていく。有機ELでそれを実現していきたい」と語った。
今回発表された有機ELデジタルサイネージの新製品は4モデル。パネル2枚を重ねて裏表で別の表示を行える「Dual-view Flat」、非常に薄いため壁に貼り付けて設置できる「Wallpaper」。曲率を決めた上で曲げ加工を施し、複数枚のパネルを組み合わせて大型画面構成が可能となる「Fixed Curved Open Frame」。そして今年中の製品化を予定している、ガラスの中に2枚のパネルを埋め込み裏表で別の表示ができる「In-Glass Wallpaper」が紹介された。
形態はそれぞれ異なるが、全て55インチでフルHD解像度のパネルを使用している。寿命は30,000時間。なお、現状どうしても発生する焼き付きの問題があり、1日18時間の使用と動画運用を条件としているとのこと。なお、今年製品化予定というIn-Glass Wallpaper以外の3モデルは、すでに日本での受注を開始しているとのこと。
IT&ID Salesパート 専任部長・尾崎氏に、どういった展示を想定しているかを伺うと、「有機ELだからこその曲げられること、映像の美しさを活かして、今までとは違う表現ができる。液晶ディスプレイを使用した電子広告とはまた違った展開が適していると思う。現時点ではコストが液晶よりは高くなってしまうので、有機ELの特性を評価していただけるところ、たとえば化粧品やファッションブランドの広告、テーマパークなどでの空間表現などに展開を広げていきたい」と答えてくれた。
液晶ディスプレイと比較すると、有機ELは薄さや軽量性はもちろん、コントラストや応答速度の優位性もある。曲げられるという点でも展示の幅も大きく広がる。一方で、解像度は現時点では2K、サイズも最大55インチ(テレビ用は最大77インチ)と液晶には劣る。ただ、今年中には4Kモデルの展開も予定されており、サイズの大型化も進めていくとしている。
今後の取り組みとして、パネル自体に残ってしまうベゼル(非表示)部分をさらに少なくすることや、長時間使用を実現させるための焼き付きの改善や、最大曲率、曲げ加工の作業改善や、サイネージボックスの軽量化を図っていくとのこと。
また、あらかじめ曲率を決めずにその場でカーブを作ることができる「flexible Curved Open Frame」や、65インチ4Kモデルの導入も検討しているという。
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