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公開日 2017/06/06 13:08
ホーム用「DLA-Z1」がベース

JVC、ネイティブ4K対応の業務用プロジェクター「DLA-VS4500」 ー レーザー光源を採用

編集部:小澤貴信
JVCケンウッドは、JVCブランドより、業務用4Kプロジェクター「DLA-VS4500」を6月上旬より発売する。価格はオープン。

DLA-VS4500

今回発売されるDLA-VS4500は、ホーム向け4Kプロジェクター「DLA-Z1」をベースに開発されたモデル。DLA-Z1と同様に、画素ピッチ3.8μmを実現した0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイス、ブルーレーザーダイオードを採用した独自の光源技術「BLU-Escent」(レーザー光源)を搭載する。

BLU-Escentについては、蛍光体を固定式として無機傾向材料を使用することで経年劣化を抑えると共に、回転式と異なってモーターなどもないため業務用に耐えうる信頼性を備える。また、光源に複数のレーザーダイオードを用いているためランプのように突然消灯するリスクもすくない点も、業務用向きだと紹介されている。

DLA-Z1はそもそも業務用としての展開も前提に設計されているため、本機でもその優れた耐久製および高信頼性を継承しているとのこと。加えて本機では、内蔵した輝度センサーを用いて自動的に明るさを一定に保つ「輝度一定モード」や、動きの速い4K映像を1秒間に120コマで表示できる4K/120Hz入力に対応するなど、業務用向けの機能を強化した。

輝度一定モードについては、業務用として長期間使用する場合においても調光作業を低減できる。また、調光についても25%から100%まで125段階で調整が可能で、複数画面のマルチプロジェクション利用時にはプロジェクターの明るさの個体差を細かく調整できる。

レーザー光源の採用により、プロジェクターの姿勢を選ばずに設置が可能。プロジェクターを縦向きに設置するポートレートモード(縦長の映像表示)にも対応している。

2台以上の複数画面表示時に最適な画像処理を行うマルチプロジェクション向け機能も充実。画面のつなぎ目を合わせて輝度をコントロールして画面の境界を感じさせない映像を実現する「エッジブレンディング」機能、別売のキャリブレーションソフトを用いてプロジェクター間の微妙な色再現領域のばらつきを補正する「カラーマッチング」機能、微妙な位置ズレを補正する「ディストーション補正」機能を備えている。

同社では本機を、4K「D-ILA」デバイスの利点を生かした各種動画シミュレーションやプラネタリム、工業デザインなど幅広い高精細映像用途向けとして提案していくという。

同社はこれまで業務用4Kプロジェクターとして、独自開発の1.27型4K「D-ILA」デバイスを搭載した「DLA-SH4K」(2008年1月発売)、さらに同デバイスを採用するとともに高圧水銀ランプを搭載した「DLA-SH7NL」(2010年2月発売)の2モデルを市場投入していた。

入力端子はDisplay Portを4系統搭載。消費電力は750W(待機時1.5W)、外形寸法は500W×235H×719Dmm、質量は約35kg。

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルD-ILAプロジェクター
  • ブランドJVC
  • 型番DLA-VS4500
  • 発売日2017年6月上旬
  • 価格¥OPEN
【SPEC】●表示デバイス:0.69型 4K D-ILAデバイス(4096×2160)×3 ●解像度:4096×2160 ●光源:レーザーダイオード ●明るさ:3,000lm ●電源:AC100V〜240V、50/60Hz ●消費電力:750W(待機時1.5W) ●消費電流:8.0A(AC 100V) ●外形寸法:500W×235H×719Dmm ●質量:約35kg

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