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公開日 2017/07/20 15:37
「これほど音にこだわったラジオはない」
“カッコいいラジオ”「Hint」一般販売決定。野島健児、中村繪里子、田所あずさも登場した発表会レポ
編集部:押野 由宇
ニッポン放送とCerevo、グッドスマイルカンパニーは、共同で開発を進めてきたワイドFM対応ラジオ「Hint BLE Radio(以下、Hint(ヒント)」を、9月初旬より一般販売する。カラーはフロストシルバーとブラックの2色で、価格は22,000円(税抜)、先行予約は本日7月20日(木)より受付開始。本稿では、その完成発表会の模様をレポートする。
発表会には、本プロジェクトを推進してきたニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、Cerevoの代表取締役である岩佐琢磨氏、グッドスマイルカンパニー代表取締役社長の安藝貴範氏、SF.Incのデザイナー、メチクロ氏が登壇。またゲストとして、動作音が声優の声でアナウンスされる特別仕様の「声優モデル」に参加した野島健児、中村繪里子、田所あずさが登場した。
Hintは、「カッコいいラジオが欲しい」というコンセプトのもと、吉田氏が立ち上げたラジオ開発プロジェクトから生まれた製品(関連ニュース)。製品コンセプトをニッポン放送が、ハードウェアの仕様設計や試作機の開発をCerevoが手がけ、フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが製品のデザイン面で協力。2016年にクラウドファンディングを行い、その支援額は3,000万円を超える注目製品となっていた。
無指向性のスピーカーを搭載するHintは、360度どの方向でもクリアな音が聴こえることが特徴で、ニッポン放送技術部監修のもと、特に人の声が心地よく聴こえる柔らかいサウンドにチューニングされているという。またワイドFM対応のほか、Bluetoothでの音楽再生や、ラジオで流れた音声に反応してスマートフォンにURLを通知する機能などに対応する。
発表当初、Hintは2017年3月にはユーザーに届けられる予定だったが、製造工程でのトラブルなどから延期となっていた。今回製品の生産体制が整い、クラウドファンディングでの支援者には本日より製品の発送が行われる。
プロジェクトスタート当初について安藝氏は、仲間内での購入者しかおらず「どうなることかと思いました」とコメント。「吉田氏とニッポン放送のラジオを愛する気持ち」が、大きな支援につながった理由と語った。
開発には様々な苦労があり、プロダクトの開発に携わるメンバーも「大変だった」と口を揃えた。実際に完成した製品がステージに現れると、岩佐氏は「ちょっと涙が出そうです」と感想を述べた。
Hintで良い音を楽しむコツについて、メチクロ氏は「部屋の真ん中に置く必要はなく、近くで聞くよりも、部屋中に響かせるように鳴らした方が良いと思います」と解説。むしろ距離を取って、Hintのコンセプトである“気配”が感じられるように聞いてもらえたら、と語る。
また製品の特徴として、3ウェイスピーカーであることも挙げられた。上がフルレンジ、中がウーファー、下がトゥイーターという構成となっており、これは当初のフルレンジ1ウェイ構造より、良い音を追求した結果という。吉田氏も「これほど音にこだわったラジオはないのでは」とアピールした。
Hintは「声」に特化した音作りがなされており、メチクロ氏は「小型なのに低音が強いというスピーカーは多いけれど、それはラジオの声としてあまり気持ちよくないと感じました。Hintでは、日本語の母音成分にあたる400Hz近辺が美味しいポイント。声がスーッと伸びて聞こえるようチューニングしています」という。
そのほか完成版では、受信感度を考えFM外部アンテナも同梱される、起動してすぐに再生されるといった内容が改善点として紹介された。なお、サイズは80径×297Hcm、質量は1,075g。ユニットが増えた分、重量増となっている。
そして野島健児、中村繪里子、田所あずさの3人を招いてのトークセッションも行われた。「この3人が声優モデルに起用された理由をよく尋ねられますが、ニッポン放送によく来る3人です」と吉田氏が紹介し、トークがスタートした。
3人はニッポン放送でラジオの仕事をしており、野島は吉田が新人アナウンサーだった頃から一緒に出演しているという。田所は「ラジオは楽しくお話をしていて、それをお客さんと共有できる、楽しいお仕事だと思います」とラジオへの印象を述べた。
中村はラジオ雑誌でラジオの専門家としてインタビューされるほどのラジオ好きであり、自宅でもHintを使っているという。「本当に使いやすくて、なにより音が良いです! 無指向性スピーカーがこんなに威力を発揮するんだなと感じたのは、窓辺に置いて使ったら、部屋だけでなくベランダで“風ぼっこ“をしている時にも同じように良い音が楽しめたんです」と感想を語った(なお、風ぼっこは日向ぼっこの風を感じるバージョンとのこと)。
さらに中村が「音が空気に溶けている感じがして、ぶつかりあうことがないですね。Hintでラジオを聴きながらアニメを見たりしても、どちらの情報もしっかり入ってくるんです。うるさくない、というのが大きいと思います」と述べると、メチクロ氏が「長時間、疲れずに聞けます。声の帯域が良いのでボーカルもよく聴こえますし、アコースティックギターや弦楽器、響きのあるホーンやシンバルなども相性が良いです」と続けた。
声優モデルの音声については、野島モデルのボイスは「モビルスーツっぽく熱い(吉田氏)」という。「頼まれていないものも含めて、色んなパターンで相当録りましたよ!」と野島が収録時の感想を言えば、「あえて、あざとかわいく(吉田氏)」というボイスの中村モデルについて「私はもっと録りたかったのに、1パターンしかやらせてもらえませんでした」と中村が返した。
一方の田所モデルからは「ラジオに切り替えっかんね」「Bluetoothに切り替えっかんね」と茨城弁で収録されたボイスが流れ、「私、もっと可愛くと言われた結果がこれですか!?」と疑問をぶつけていた。
こうした声優モデルのように、Hintはカスタマイズモデルの製作も可能で、今後の展開のなかでもこうしたモデルを作りたい、といった相談は随時受け付けるとのこと。また一般販売はCerevo、ニッポン放送、グッドスマイルカンパニーに加え、ビックカメラ.comおよび全国のビックカメラ、コジマ、ソフマップのラジオ取り扱い店舗にて取り扱われる。
発表会には、本プロジェクトを推進してきたニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、Cerevoの代表取締役である岩佐琢磨氏、グッドスマイルカンパニー代表取締役社長の安藝貴範氏、SF.Incのデザイナー、メチクロ氏が登壇。またゲストとして、動作音が声優の声でアナウンスされる特別仕様の「声優モデル」に参加した野島健児、中村繪里子、田所あずさが登場した。
Hintは、「カッコいいラジオが欲しい」というコンセプトのもと、吉田氏が立ち上げたラジオ開発プロジェクトから生まれた製品(関連ニュース)。製品コンセプトをニッポン放送が、ハードウェアの仕様設計や試作機の開発をCerevoが手がけ、フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが製品のデザイン面で協力。2016年にクラウドファンディングを行い、その支援額は3,000万円を超える注目製品となっていた。
無指向性のスピーカーを搭載するHintは、360度どの方向でもクリアな音が聴こえることが特徴で、ニッポン放送技術部監修のもと、特に人の声が心地よく聴こえる柔らかいサウンドにチューニングされているという。またワイドFM対応のほか、Bluetoothでの音楽再生や、ラジオで流れた音声に反応してスマートフォンにURLを通知する機能などに対応する。
発表当初、Hintは2017年3月にはユーザーに届けられる予定だったが、製造工程でのトラブルなどから延期となっていた。今回製品の生産体制が整い、クラウドファンディングでの支援者には本日より製品の発送が行われる。
プロジェクトスタート当初について安藝氏は、仲間内での購入者しかおらず「どうなることかと思いました」とコメント。「吉田氏とニッポン放送のラジオを愛する気持ち」が、大きな支援につながった理由と語った。
開発には様々な苦労があり、プロダクトの開発に携わるメンバーも「大変だった」と口を揃えた。実際に完成した製品がステージに現れると、岩佐氏は「ちょっと涙が出そうです」と感想を述べた。
Hintで良い音を楽しむコツについて、メチクロ氏は「部屋の真ん中に置く必要はなく、近くで聞くよりも、部屋中に響かせるように鳴らした方が良いと思います」と解説。むしろ距離を取って、Hintのコンセプトである“気配”が感じられるように聞いてもらえたら、と語る。
また製品の特徴として、3ウェイスピーカーであることも挙げられた。上がフルレンジ、中がウーファー、下がトゥイーターという構成となっており、これは当初のフルレンジ1ウェイ構造より、良い音を追求した結果という。吉田氏も「これほど音にこだわったラジオはないのでは」とアピールした。
Hintは「声」に特化した音作りがなされており、メチクロ氏は「小型なのに低音が強いというスピーカーは多いけれど、それはラジオの声としてあまり気持ちよくないと感じました。Hintでは、日本語の母音成分にあたる400Hz近辺が美味しいポイント。声がスーッと伸びて聞こえるようチューニングしています」という。
そのほか完成版では、受信感度を考えFM外部アンテナも同梱される、起動してすぐに再生されるといった内容が改善点として紹介された。なお、サイズは80径×297Hcm、質量は1,075g。ユニットが増えた分、重量増となっている。
そして野島健児、中村繪里子、田所あずさの3人を招いてのトークセッションも行われた。「この3人が声優モデルに起用された理由をよく尋ねられますが、ニッポン放送によく来る3人です」と吉田氏が紹介し、トークがスタートした。
3人はニッポン放送でラジオの仕事をしており、野島は吉田が新人アナウンサーだった頃から一緒に出演しているという。田所は「ラジオは楽しくお話をしていて、それをお客さんと共有できる、楽しいお仕事だと思います」とラジオへの印象を述べた。
中村はラジオ雑誌でラジオの専門家としてインタビューされるほどのラジオ好きであり、自宅でもHintを使っているという。「本当に使いやすくて、なにより音が良いです! 無指向性スピーカーがこんなに威力を発揮するんだなと感じたのは、窓辺に置いて使ったら、部屋だけでなくベランダで“風ぼっこ“をしている時にも同じように良い音が楽しめたんです」と感想を語った(なお、風ぼっこは日向ぼっこの風を感じるバージョンとのこと)。
さらに中村が「音が空気に溶けている感じがして、ぶつかりあうことがないですね。Hintでラジオを聴きながらアニメを見たりしても、どちらの情報もしっかり入ってくるんです。うるさくない、というのが大きいと思います」と述べると、メチクロ氏が「長時間、疲れずに聞けます。声の帯域が良いのでボーカルもよく聴こえますし、アコースティックギターや弦楽器、響きのあるホーンやシンバルなども相性が良いです」と続けた。
声優モデルの音声については、野島モデルのボイスは「モビルスーツっぽく熱い(吉田氏)」という。「頼まれていないものも含めて、色んなパターンで相当録りましたよ!」と野島が収録時の感想を言えば、「あえて、あざとかわいく(吉田氏)」というボイスの中村モデルについて「私はもっと録りたかったのに、1パターンしかやらせてもらえませんでした」と中村が返した。
一方の田所モデルからは「ラジオに切り替えっかんね」「Bluetoothに切り替えっかんね」と茨城弁で収録されたボイスが流れ、「私、もっと可愛くと言われた結果がこれですか!?」と疑問をぶつけていた。
こうした声優モデルのように、Hintはカスタマイズモデルの製作も可能で、今後の展開のなかでもこうしたモデルを作りたい、といった相談は随時受け付けるとのこと。また一般販売はCerevo、ニッポン放送、グッドスマイルカンパニーに加え、ビックカメラ.comおよび全国のビックカメラ、コジマ、ソフマップのラジオ取り扱い店舗にて取り扱われる。
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関連リンク
- ジャンルFM/AMラジオ
- ブランドCEREVO
- 型番Hint BLE Radio
- 発売日2017年9月初旬
- 価格22000
【SPEC】●ラジオ:ワイドFM(FM補完放送)対応※AM波は受信できません ●Bluetooth:4.2搭載 ●最大出力:10W×3 ●ユニット:3WAY(66mmユニットスピーカー、ツィーター、ウーファー) ●音声入力:ステレオミニジャック ●音声出力:ステレオミニジャック ●電源:ACアダプタまたは同梱のリチウムイオン充電池(同梱) ●バッテリー充電方法:microUSBケーブルを本体接続にて充電 ●バッテリー充電時間:約5時間 ●バッテリー連続稼働時間:約3時間 ●外形寸法:80W×297H×80Dmm ●質量:1,075g