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公開日 2017/11/08 13:52
サードパーティーからも発売へ
AmazonのAlexaが日本語対応。スマートスピーカー「Echo」は来週販売開始、3機種展開で5,980円から
ファイルウェブ編集部
アマゾンは、同社の音声アシスタント機能「Alexa」の日本語対応と、同機能に対応したスマートスピーカー「Echo」を、日本で来週から販売することを発表した。販売は招待制となり招待申し込みを受付中。他機器との連動機能「スキル」などの準備が整い次第、一般販売を開始する。
■プライム会員は割引で購入可能
すでに年内に日本上陸することは発表していたが、その詳細が明らかになった格好だ。
円筒形のスマートスピーカー「Echo」は11,980円、大型の「Echo Plus」は17,980円。最も小型の「Echo Dot」は5,980円(すべて税込)となる。外付けスピーカーへの出力端子も備えている。なお、招待を受け取ったプライム会員は本日11月8日から11月17日23時59分まで、Echoを4,000円引き、Echo Dotを2,000円引きで購入可能。11月13日(月)週からの出荷開始を予定している。
「Echo」は、遠隔音声認識技術と7つのマイクアレイにより、部屋中のさまざまなところから発せられる音声を明確に聞き取ることが可能だ。またビームフォーミング技術や自然言語処理、機械学習によって、雑音の多い環境でも、ウェイクアップワードである「Alexa」をしっかりと聞き取れるとした。
専用トゥイーターや2.5インチ ダウンファイアーウーファーを搭載し、「部屋全体に鮮明なボーカルとダイナミックな低音レスポンスを実現するDolbyプロセッシングが採用されている」という。
■日本語でも自然な言語処理を実現
アマゾンのEchoはスマートスピーカーの先駆けで、2014年末に米国で販売を開始。瞬く間に大ヒット商品となった。その根幹となるのが音声アシスタント機能「Alexa」だ。
AmazonのAlexa担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏は、「音声操作は人間にとってとても自然なもの」とアピール。Alexaには、Amazonのクラウドのパワー、最新の機械学習アルゴリズムなどが採り入れられている」と、同社の技術力をアピールした。
また同氏は、Echoについて、5つ星のレビューが10万件以上に上ると紹介。そのうち半分について「LOVE」という言葉が使われているのだという。
日本語については、「アレクサ、のど飴を買い物リストに追加して」という言葉を紹介。Alexaでは、飴と雨の違いといった同音異義語も理解することができるという。さらにユーモアのある回答についても磨いていると紹介した。また日本の文化についても理解しているとし、大相撲やJリーグ、プロ野球などについての知識や、日本の祝日などについても知識があると説明した。自然な日本語処理のために1年以上の月日をかけたという。
発表会のデモでは「日本シリーズの結果を教えて」であったり、「九月場所の結果は?」などと話しかける様子を披露。「プロ野球」や「相撲」といったキーワードが入っていなくともきちんと今年のプロ野球日本シリーズの結果や大相撲の結果を語れる、高度な日本語言語処理能力を実現していることをアピールするなどした。
また、ナビゲートの音声にもこだわっていると紹介。日本語でも自然な抑揚やイントネーションなどを実現することで、より親しみのある会話をできるようにしたとしている。
■「Echoが究極のミュージックプレーヤーに」
また、日本でのサービス導入が同時発表された「Amazon Music Unlimited」(関連ニュース)、および現在すでに展開中のAmazon Prime Music、そして「dヒッツ」と連携しての音楽再生にも対応。「ドリカム」や「アジカン」といったような省略形でミュージシャン名を指定してもきちんと認識できるようにしている。「Music Unlimitedの膨大なカタログとの連携で、Echoが究極のミュージックプレーヤーになる」とAmazonはアピールする。
なお、アーティスト名だけを指定した場合には該当するアーティストの人気のある曲を再生。また、Amazon Music Unlimited側のプレイリストやラジオを再生しているときなどに知らない曲がかかった際には「アレクサ、この曲名は何?」と訊ねると曲名とアーティスト名を教えてくれる。
特に聞きたい曲が決まっていないような場合でも「アレクサ、音楽をかけて」と話しかけると、ユーザーの聴取履歴に基いてオススメの楽曲を再生。もちろん「ロックを再生して」などのようなジャンルだけを指定しての音楽再生や、「90年代のJ-POPを聴きたい」といった指定、「ハッピーな曲をかけて」などといった指定の仕方もできる。
■サードパーティへの開発環境提供で対応サービス充実を図る
またAmazonは、Alexa Skills Kit(ASK)およびAlexa Voice Service(AVS)を日本市場でも展開。開発者が日本のユーザー向けAlexaの音声操作サービスを構築できるように支援することもすでに発表している。本日、日本でのローンチ時に250以上のスキルが提供されることも発表された。
ローンチ時に提供されるスキルは、初音ミクと音声会話ができる「Hey MIKU!」(関連ニュース)や、Abema TV(関連ニュース)の番組情報チェックや人気番組ランキング情報の読み上げ、各種ニュース系メディアなど265スキル。Radiko.jpも対応し、Echoに話しかけてRadikoを聴取できるようになる。
前述のトム・テイラー氏は「アメリカでは、家電などのホーム端末に対する音声操作の利用割合が以前の5倍に増えている」と、アメリカでの状況を紹介。「ASKによるサードパーティのスキルも当初のわずか13スキルから今では数万を超えている」と、Echoがスマートホームと相性がよいものに育っていると語る。Zigbee対応製品なども音声操作できることに触れながら、「Echoで湯沸かし器やエアコンも操作できる」とアピールした。
トム・テイラー氏は「使っていくにつれてどんどん学習してさらに賢くなる」と、購入後も進化を続けるともアピール。なお、Echoから音声操作で買い物もできるようにするなど今後の機能強化について質問もとんだが、「様々なものを開発中で、新しいサービスも常に考えている。日本でももっと多くのものを提供していきたいと考えている」と述べるにとどまった。
なお、別項でそれぞれお伝えしているように、オンキヨー、ハーマンインターナショナル(Harman Kardon)、アンカー・ジャパンもAlexa対応スピーカーを発表。HTCからの対応スピーカーも登場する見込み。
■プライム会員は割引で購入可能
すでに年内に日本上陸することは発表していたが、その詳細が明らかになった格好だ。
円筒形のスマートスピーカー「Echo」は11,980円、大型の「Echo Plus」は17,980円。最も小型の「Echo Dot」は5,980円(すべて税込)となる。外付けスピーカーへの出力端子も備えている。なお、招待を受け取ったプライム会員は本日11月8日から11月17日23時59分まで、Echoを4,000円引き、Echo Dotを2,000円引きで購入可能。11月13日(月)週からの出荷開始を予定している。
「Echo」は、遠隔音声認識技術と7つのマイクアレイにより、部屋中のさまざまなところから発せられる音声を明確に聞き取ることが可能だ。またビームフォーミング技術や自然言語処理、機械学習によって、雑音の多い環境でも、ウェイクアップワードである「Alexa」をしっかりと聞き取れるとした。
専用トゥイーターや2.5インチ ダウンファイアーウーファーを搭載し、「部屋全体に鮮明なボーカルとダイナミックな低音レスポンスを実現するDolbyプロセッシングが採用されている」という。
■日本語でも自然な言語処理を実現
アマゾンのEchoはスマートスピーカーの先駆けで、2014年末に米国で販売を開始。瞬く間に大ヒット商品となった。その根幹となるのが音声アシスタント機能「Alexa」だ。
AmazonのAlexa担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏は、「音声操作は人間にとってとても自然なもの」とアピール。Alexaには、Amazonのクラウドのパワー、最新の機械学習アルゴリズムなどが採り入れられている」と、同社の技術力をアピールした。
また同氏は、Echoについて、5つ星のレビューが10万件以上に上ると紹介。そのうち半分について「LOVE」という言葉が使われているのだという。
日本語については、「アレクサ、のど飴を買い物リストに追加して」という言葉を紹介。Alexaでは、飴と雨の違いといった同音異義語も理解することができるという。さらにユーモアのある回答についても磨いていると紹介した。また日本の文化についても理解しているとし、大相撲やJリーグ、プロ野球などについての知識や、日本の祝日などについても知識があると説明した。自然な日本語処理のために1年以上の月日をかけたという。
発表会のデモでは「日本シリーズの結果を教えて」であったり、「九月場所の結果は?」などと話しかける様子を披露。「プロ野球」や「相撲」といったキーワードが入っていなくともきちんと今年のプロ野球日本シリーズの結果や大相撲の結果を語れる、高度な日本語言語処理能力を実現していることをアピールするなどした。
また、ナビゲートの音声にもこだわっていると紹介。日本語でも自然な抑揚やイントネーションなどを実現することで、より親しみのある会話をできるようにしたとしている。
■「Echoが究極のミュージックプレーヤーに」
また、日本でのサービス導入が同時発表された「Amazon Music Unlimited」(関連ニュース)、および現在すでに展開中のAmazon Prime Music、そして「dヒッツ」と連携しての音楽再生にも対応。「ドリカム」や「アジカン」といったような省略形でミュージシャン名を指定してもきちんと認識できるようにしている。「Music Unlimitedの膨大なカタログとの連携で、Echoが究極のミュージックプレーヤーになる」とAmazonはアピールする。
なお、アーティスト名だけを指定した場合には該当するアーティストの人気のある曲を再生。また、Amazon Music Unlimited側のプレイリストやラジオを再生しているときなどに知らない曲がかかった際には「アレクサ、この曲名は何?」と訊ねると曲名とアーティスト名を教えてくれる。
特に聞きたい曲が決まっていないような場合でも「アレクサ、音楽をかけて」と話しかけると、ユーザーの聴取履歴に基いてオススメの楽曲を再生。もちろん「ロックを再生して」などのようなジャンルだけを指定しての音楽再生や、「90年代のJ-POPを聴きたい」といった指定、「ハッピーな曲をかけて」などといった指定の仕方もできる。
■サードパーティへの開発環境提供で対応サービス充実を図る
またAmazonは、Alexa Skills Kit(ASK)およびAlexa Voice Service(AVS)を日本市場でも展開。開発者が日本のユーザー向けAlexaの音声操作サービスを構築できるように支援することもすでに発表している。本日、日本でのローンチ時に250以上のスキルが提供されることも発表された。
ローンチ時に提供されるスキルは、初音ミクと音声会話ができる「Hey MIKU!」(関連ニュース)や、Abema TV(関連ニュース)の番組情報チェックや人気番組ランキング情報の読み上げ、各種ニュース系メディアなど265スキル。Radiko.jpも対応し、Echoに話しかけてRadikoを聴取できるようになる。
前述のトム・テイラー氏は「アメリカでは、家電などのホーム端末に対する音声操作の利用割合が以前の5倍に増えている」と、アメリカでの状況を紹介。「ASKによるサードパーティのスキルも当初のわずか13スキルから今では数万を超えている」と、Echoがスマートホームと相性がよいものに育っていると語る。Zigbee対応製品なども音声操作できることに触れながら、「Echoで湯沸かし器やエアコンも操作できる」とアピールした。
トム・テイラー氏は「使っていくにつれてどんどん学習してさらに賢くなる」と、購入後も進化を続けるともアピール。なお、Echoから音声操作で買い物もできるようにするなど今後の機能強化について質問もとんだが、「様々なものを開発中で、新しいサービスも常に考えている。日本でももっと多くのものを提供していきたいと考えている」と述べるにとどまった。
なお、別項でそれぞれお伝えしているように、オンキヨー、ハーマンインターナショナル(Harman Kardon)、アンカー・ジャパンもAlexa対応スピーカーを発表。HTCからの対応スピーカーも登場する見込み。