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公開日 2018/02/22 13:36
モバイルVR端末のリファレンスデザインも発表

Bluetoothで複数機器へ音を同時に送れる「ブロードキャストオーディオ」。クアルコムがSnapdragon 845で実現

編集部:小澤貴信
クアルコムは、同社のモバイル向けSoC「Snapdragon 845」が、複数のオーディオ機器へBluetoothでオーディオをストリーミングできる「ブロードキャストオーディオ」機能をサポートしたと発表した。

ブロードキャストオーディオは、1つのBluetooth送信機から、ヘッドセットやスピーカーなど複数のBluetooth受信機器へオーディオ信号を同時に送信できる機能。マルチルームスピーカーを同時に再生したり、ひとつのスマートフォンで再生した音楽を複数のヘッドホンで共有するなどの使い方を想定している。

その他の特徴として、デバイス間のペアリングや設定が簡単に行えること、安定した送信性能、さらには盗聴のリスクを低減するオーディオストリームの暗号化なども備えている。

クアルコムのシニア・ヴァイスプレジデントなどを務めるアンソニー・マーレイ氏は、「本技術は音楽を共有する新しいエキサイティングな手法だ。十代が友人同士で新しい音楽を共有したり、DJのプレイをワイヤレスヘッドホンでオーディエンスへ提供するサイレントディスコでの利用、同時通訳付きのガイドツアーなど、様々な場面をサポートできる素晴らしい可能性を秘めている」と述べている。

また、クアルコムの子会社であるQualcomm Technologiesは、Snapdragon 845を搭載したモバイルVR端末のリファレンスデザインも発表した。

スタンドアローンで動作するVR端末で、Snapdragon 845が備える優れたグラフィック性能、電力効率などを活用している。グラフィックレンダリングと視線追跡を組み合わせ、ユーザーが見ている場所を理解するAdreno Foveationに対応。これは、ユーザーが物理的に見ている場所へ重点的にリソースを振り分けることで、可能な限り最良の画質を提供する技術だ。

スタンドアローン型VR端末のリファレンスデザイン

前後・左右・上下の方向に対応した6DoF、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAMを組み合わせることで、ケーブルや個別のルームセンサーなしに、VR環境を歩き回ることができる。これはスタンドアローン型のモバイル対応VR端末としては初という。

また同社のリファレンスデザインが、Google Daydream、Oculus、Viveなどの第一世代スタンドアローン型VR端末をサポートしていることもアピールされている。

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