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公開日 2018/06/01 18:21
番組内容も徐々に明らかに
新4K8K衛星放送まで残り半年。各チャンネルのロゴ正式発表、深キョンも美しさに太鼓判
編集部:小野佳希
BS/110度CS放送で12月1日からスタートする「新4K8K衛星放送」に向け、野田聖子総務大臣や推進キャラクターの深田恭子さんら関係者が展望を語る“開始半年前セレモニー”が本日開催。同放送に参加する各チャンネルのロゴも正式発表されるなどした。
■各チャンネルの名称とロゴが正式発表
以前の記事でも紹介しているように、新4K8K衛星放送では、BSで10個の4Kチャンネルと1個の8Kチャンネル(NHK)、110度CSでは8個の4Kチャンネル(スカパー!)が開局予定。本日のセレモニーでは、各チャンネルの名称とロゴが正式発表された。
BSでは現在の2K放送と同様に右旋波を使うチャンネル6局と、新たに左旋波を使うチャンネル5局(うち1チャンネルはNHKの8Kチャンネル)があり、右旋波での6局はチューナーさえ用意すれば現在のアンテナで視聴可能。
アンテナ交換せずに視聴可能な右旋波で開局するのは、「NHK BS 4K」「BS朝日4K」「BS-TBS 4K」「BSジャパン4K」「BSフジ4K」「BS日テレ4K」の6チャンネル。BS日テレ4Kのみ1年遅れの2019年12月1日開局となる。
NHK BS 4Kでは大河ドラマを総合テレビ(地上波)に先駆けて放送予定。民放各局もドラマやニュース、スポーツをはじめ様々な番組を準備中で、BS-TBS 4Kでは「吉田類の酒場放浪記」を4K放送予定だという。
■BS左旋波と110度CSで見られるチャンネルは?
一方、左旋波での5局を視聴するには、新たに左旋波受信に対応したアンテナが必要。この点については、右旋波/左旋波の両方に対応したアンテナが各社から発売される。
この左旋波での放送となるのは、「映画エンタテインメントチャンネル」「4K QVC」「ショップチャンネル4K」「WOWOW」の4局と、「NHK BS 8K」の計5チャンネル。WOWOW 4Kは2年遅れとなる2020年12月1日からの開局で、現在の2K放送同様に有料放送となる。
映画エンタテインメントチャンネルは東北新社が運営するチャンネルで、映画のほかクラシックコンサートや囲碁将棋なども4K放送予定とのこと。「大画面テレビの4Kでなら、映画はまさに劇場で見ているような臨場感。ヨーロッパの歴史ある美しいコンサートホールや、由緒ある旅館などでの対局がある囲碁将棋でも4Kの魅力を体験してほしい」(東北新社メディアサービス 木田由紀夫社長)とした。
110度CSでは、「J SPORTS 1/2/3/4」「日本映画+時代劇専門チャンネル」「スターチャンネル」「スカチャン 1/2」の計8チャンネルをスカパー!が運営。「スカパー!で人気の高い6つのチャンネルと2つのスカチャンを用意した」(スカパー・エンターテイメント 古屋康幸社長)という。
■メーカー各社が対応テレビやチューナーを発売予定
新4K8K衛星放送を視聴するには、同放送用のチューナーが必要。現在市販されている4Kテレビには対応チューナー内蔵モデルは存在しないため、メーカー各社が発売を予定している外付けチューナーを接続したり、今後発売されるであろう対応チューナー内蔵テレビを購入する必要がある。
セレモニーでは、東芝がチューナー内蔵4Kテレビを発表済みであること、シャープ、ソニー、三菱電機も内蔵テレビを商品化する意向を表明していることを改めて紹介。外付けチューナーも東芝とピクセラが正式発表済みで、シャープ、ソニー、パナソニック、アイ・オー・データ機器が商品化意向を表明していることが紹介された。
なお、このうち新8K衛星放送の受信対応モデル投入を表明しているのはシャープのみで、そのほかの各社は4Kまでの受信対応となる見込み。各社とも12月1日の放送開始に向けて順次製品の投入を予定している。
セレモニー会場にはメーカー各社も出展し4Kテレビのデモなどを行っており、ピクセラのスタッフからは「外付けチューナーだけでなく、将来的には新4K8K衛星放送チューナー内蔵テレビの発売も視野に入れている」という言葉を聞くこともできた。
■野田総務大臣らが“あと半年”への決意を語る
セレモニーの冒頭であいさつに立った野田総務大臣は、放送局や機器メーカーの取り組みに敬意を表す一方で「新4K8K衛星放送の魅力や視聴方法などをご存知でない方がいらっしゃるのも事実。さらなる周知広報をお願いしたい」とコメント。「総務省も放送業界や機器メーカーの皆さんと一丸になって取り組んでいく」と述べた。
野田大臣に続いては、NHKの上田良一会長、民放連の井上弘会長、JEITAの安木成次郎氏があいさつ。NHKの上田会長は12月1日にイタリアからの8K生中継を行うことや4Kでは南極からの中継を行うことなどを紹介しながら、「普及拡大は魅力的なコンテンツをどれだけ充実させられるかがカギだ。超一流のコンテンツを用意する」と意気込みを語る。
そして民放連の井上会長は「民放各社では準備がまさに佳境に差し掛かっている」とコメント。「メーカーも放送事業者もしっかりと前を見て進んでいける状況になった」とし、「我が国の4K放送マーケットが着実に伸びて、将来的には諸外国の先行市場を上回れると思っている」と述べた。
JEITAの安木氏は新4K8K衛星放送を「テレビ放送史に残る歴史的瞬間」と表現し、CEATECやInterBEEなど今後のイベントへの出展などでも周知徹底を進めていくと説明。1964の東京オリンピックがテレビのカラー放送普及に大きく影響したことに触れつつ、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは最先端の技術で臨場感にあふれる映像をお楽しみいただける。IoTも駆使して、より豊かな暮らしを実感してもらえるだろう。今年の新4K8K衛星放送開始はその第一歩だ。2020年に向けて、関係者一同で力をあわせていきたい」とした。
また、セレモニーを主催した一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の福田俊男理事長は「本日、関係各所の皆さんが熱心に語っていただいたので、少しずつモヤモヤが晴れてきたかなと思う。メーカー各社が受信機の発売の具体化を示しつつあるということも、梅雨の晴れ間と言うか、なんとなく先行きが見えてきたように感じる」とコメント。
「4K8Kの4と8は“四苦八苦”ではなく、楽しい“4”であり“8”だ。これからも地上波・衛星を問わず放送は技術の塊。テレビがお茶の間に回帰するという決意で12月を迎えたいし、さらには東京オリンピック・パラリンピックに向かっていきたい」と述べた。
そのほか、前述のようにセレモニーには4K8K推進キャラクターを務める深田恭子さんも登場。「自宅でも4K有機ELテレビを使っているが、映像が本当に美しい」と4Kの魅力を実感していることを紹介するなどした。
■各チャンネルの名称とロゴが正式発表
以前の記事でも紹介しているように、新4K8K衛星放送では、BSで10個の4Kチャンネルと1個の8Kチャンネル(NHK)、110度CSでは8個の4Kチャンネル(スカパー!)が開局予定。本日のセレモニーでは、各チャンネルの名称とロゴが正式発表された。
BSでは現在の2K放送と同様に右旋波を使うチャンネル6局と、新たに左旋波を使うチャンネル5局(うち1チャンネルはNHKの8Kチャンネル)があり、右旋波での6局はチューナーさえ用意すれば現在のアンテナで視聴可能。
アンテナ交換せずに視聴可能な右旋波で開局するのは、「NHK BS 4K」「BS朝日4K」「BS-TBS 4K」「BSジャパン4K」「BSフジ4K」「BS日テレ4K」の6チャンネル。BS日テレ4Kのみ1年遅れの2019年12月1日開局となる。
NHK BS 4Kでは大河ドラマを総合テレビ(地上波)に先駆けて放送予定。民放各局もドラマやニュース、スポーツをはじめ様々な番組を準備中で、BS-TBS 4Kでは「吉田類の酒場放浪記」を4K放送予定だという。
■BS左旋波と110度CSで見られるチャンネルは?
一方、左旋波での5局を視聴するには、新たに左旋波受信に対応したアンテナが必要。この点については、右旋波/左旋波の両方に対応したアンテナが各社から発売される。
この左旋波での放送となるのは、「映画エンタテインメントチャンネル」「4K QVC」「ショップチャンネル4K」「WOWOW」の4局と、「NHK BS 8K」の計5チャンネル。WOWOW 4Kは2年遅れとなる2020年12月1日からの開局で、現在の2K放送同様に有料放送となる。
映画エンタテインメントチャンネルは東北新社が運営するチャンネルで、映画のほかクラシックコンサートや囲碁将棋なども4K放送予定とのこと。「大画面テレビの4Kでなら、映画はまさに劇場で見ているような臨場感。ヨーロッパの歴史ある美しいコンサートホールや、由緒ある旅館などでの対局がある囲碁将棋でも4Kの魅力を体験してほしい」(東北新社メディアサービス 木田由紀夫社長)とした。
110度CSでは、「J SPORTS 1/2/3/4」「日本映画+時代劇専門チャンネル」「スターチャンネル」「スカチャン 1/2」の計8チャンネルをスカパー!が運営。「スカパー!で人気の高い6つのチャンネルと2つのスカチャンを用意した」(スカパー・エンターテイメント 古屋康幸社長)という。
■メーカー各社が対応テレビやチューナーを発売予定
新4K8K衛星放送を視聴するには、同放送用のチューナーが必要。現在市販されている4Kテレビには対応チューナー内蔵モデルは存在しないため、メーカー各社が発売を予定している外付けチューナーを接続したり、今後発売されるであろう対応チューナー内蔵テレビを購入する必要がある。
セレモニーでは、東芝がチューナー内蔵4Kテレビを発表済みであること、シャープ、ソニー、三菱電機も内蔵テレビを商品化する意向を表明していることを改めて紹介。外付けチューナーも東芝とピクセラが正式発表済みで、シャープ、ソニー、パナソニック、アイ・オー・データ機器が商品化意向を表明していることが紹介された。
なお、このうち新8K衛星放送の受信対応モデル投入を表明しているのはシャープのみで、そのほかの各社は4Kまでの受信対応となる見込み。各社とも12月1日の放送開始に向けて順次製品の投入を予定している。
セレモニー会場にはメーカー各社も出展し4Kテレビのデモなどを行っており、ピクセラのスタッフからは「外付けチューナーだけでなく、将来的には新4K8K衛星放送チューナー内蔵テレビの発売も視野に入れている」という言葉を聞くこともできた。
■野田総務大臣らが“あと半年”への決意を語る
セレモニーの冒頭であいさつに立った野田総務大臣は、放送局や機器メーカーの取り組みに敬意を表す一方で「新4K8K衛星放送の魅力や視聴方法などをご存知でない方がいらっしゃるのも事実。さらなる周知広報をお願いしたい」とコメント。「総務省も放送業界や機器メーカーの皆さんと一丸になって取り組んでいく」と述べた。
野田大臣に続いては、NHKの上田良一会長、民放連の井上弘会長、JEITAの安木成次郎氏があいさつ。NHKの上田会長は12月1日にイタリアからの8K生中継を行うことや4Kでは南極からの中継を行うことなどを紹介しながら、「普及拡大は魅力的なコンテンツをどれだけ充実させられるかがカギだ。超一流のコンテンツを用意する」と意気込みを語る。
そして民放連の井上会長は「民放各社では準備がまさに佳境に差し掛かっている」とコメント。「メーカーも放送事業者もしっかりと前を見て進んでいける状況になった」とし、「我が国の4K放送マーケットが着実に伸びて、将来的には諸外国の先行市場を上回れると思っている」と述べた。
JEITAの安木氏は新4K8K衛星放送を「テレビ放送史に残る歴史的瞬間」と表現し、CEATECやInterBEEなど今後のイベントへの出展などでも周知徹底を進めていくと説明。1964の東京オリンピックがテレビのカラー放送普及に大きく影響したことに触れつつ、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは最先端の技術で臨場感にあふれる映像をお楽しみいただける。IoTも駆使して、より豊かな暮らしを実感してもらえるだろう。今年の新4K8K衛星放送開始はその第一歩だ。2020年に向けて、関係者一同で力をあわせていきたい」とした。
また、セレモニーを主催した一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の福田俊男理事長は「本日、関係各所の皆さんが熱心に語っていただいたので、少しずつモヤモヤが晴れてきたかなと思う。メーカー各社が受信機の発売の具体化を示しつつあるということも、梅雨の晴れ間と言うか、なんとなく先行きが見えてきたように感じる」とコメント。
「4K8Kの4と8は“四苦八苦”ではなく、楽しい“4”であり“8”だ。これからも地上波・衛星を問わず放送は技術の塊。テレビがお茶の間に回帰するという決意で12月を迎えたいし、さらには東京オリンピック・パラリンピックに向かっていきたい」と述べた。
そのほか、前述のようにセレモニーには4K8K推進キャラクターを務める深田恭子さんも登場。「自宅でも4K有機ELテレビを使っているが、映像が本当に美しい」と4Kの魅力を実感していることを紹介するなどした。