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公開日 2018/10/30 14:41
歩行トレーニングロボも
<パナソニック100周年>様々な家電などを統合する独自プラットフォーム「HOME X」発表
編集部:風間雄介
パナソニックは、同社創業100周年を記念したイベント「クロスバリューイノベーションフォーラム」を、本日10月30日〜11月3日に行っている。当サイトでも、総合展示の内容や各種セッションの内容を連日紹介していく。
本項では、「DIVERSE COMMUNITY」「MOBILITY ISLAND」と名付けられたゾーンの出展内容を紹介していく。
■様々な機器を統合するプラットフォーム「HOME X」
まず多くの報道陣から注目を集めていたのが、「HOME X DISPLAY」というディスプレイだ。画面を見ると、電子レンジや給湯器の現在の状況などが一覧で見られるのだが、同社によると、これは単なるディスプレイにとどまるものではない。
パナソニックが新たに「HOME X」というプラットフォームを提唱。このディスプレイだけでなく、今後「HOME X」プラットフォームの製品が次々に登場する予定だという。
プラットフォームというと定義が曖昧だ。また、スマートディスプレイはすでにGoogleやAmazonも発表しており、それらもスマート家電と連携する機能を備えている。
同社では「HOME Xは、他社の様々なプラットフォームと競合したりするものではない。複数のプラットフォームに、もうひとつHOME Xが加わるという図式ではない」とHOME Xの立ち位置について説明。さらに「パナソニックが持つ様々な家電などのタッチポイントとつなげていく」とも紹介した。
この言葉の通り、パナソニックは白物家電やHEMS、またオーディオビジュアル機器やモバイル機器など、実際の家庭で使われる機器を多く製造し、販売している。これらをタッチポイントとして、得られた各種の情報をHOME Xプラットフォームでまとめる、といったことを考えているようだ。
さらに言うと、プラットフォームにも上位レイヤー、下位レイヤーなどが存在する。また最近では上位・下位といった階層ではなく、それぞれが有機的に絡み合うパターンも増えている。HOME XとGoogleやAmazon、Facebookのプラットフォームが連携し、よりかんたんにスマートホームを実現する、といったソリューションも十分に考えられる。
なお、プラットフォームというからには、他社も利用できるようになると考えるのが普通。これについて尋ねてみたところ、他社がライセンス料を支払うことでこのプラットフォームを利用できるようにするなど、様々な方法を検討しているとのことだ。
■健康増進ロボや荷物運びを手伝うロボなど
ロボットもいくつか出展されていた。一つは「歩行トレーニングロボット」。その名の通り、お年寄りや怪我をされた方など、歩行が難しくなった方のトレーニングを行うロボットだ。来年には商品化したいとのことで、完成度の高さが光った。
使用する際は、まずNFCカードをかざし、個人を特定する。すると「こんにちは、○○さん」と名前が表示され、過去のトレーニングメニューや実施記録から、AIが自動的にトレーニングメニューを提案してくれる。
もちろん手動でトレーニングの強度などを設定することも可能。ためしに負荷を一番強くして押してみると、健康(なはず)の記者でも「ちょうどよい運動になるかも」と感じる程度の重さになる。逆に軽くすると、少し押しただけでスムーズに歩行できる。個人の状態にあわせて色々と設定できそうだ。
トレーニングが終了すると、メダルが表示されるなど「ごほうび」の演出も用意されている。トレーニング内容はクラウドに送られ、データの集中管理、次回以降のメニュー作成などに役立てることができる。
販売は老人介護施設や病院などに行うことを想定しており、レンタル形式で行うことを考えているという。
もうひとつのロボットは「パーソナルポーターロボット」。その名の通り、荷物を代わりに運んでくれるロボットだ。
顔認証と骨格認証を組み合わせ、ユーザーを認証。認証にパスすると上部のフタが空き、荷物の出し入れができる。容積は2リットルのペットボトルを6本入れることができ、8時間の連続駆動が可能だ。
荷物を入れた後は、ロボットの下部に取り付けたLIDARでユーザーを認識。後を付いていく。ただし複数の人が歩いていたりなど複雑なシーンでは正確に後を追うことが難しく、これが目下の課題とのこと。画像センサーとLIDARを組み合わせることなどを考えているという。
■用途に合わせて搭載数を調整可能なパワートレーン
そのほかモビリティ関連では、48V e-Power TRAINを展示していた。「スケーラブル」であることがコンセプトで、クルマの大きさや用途などにあわせて、パワートレーンの数を変えられる。これによって、用途に合わせてコストを抑えながら、最適なパワートレーンを用意できるという。
パワートレーンの上に乗せる「キャビンプラットフォーム」の提案も行われていた。1.4トンから2.0トンまでを想定しているとのことで、車室内でディスプレイをみながら英語学習をしたり、診察を行ったりなど、車に乗っている時間を有効活用できる点が特徴。また車いすでも乗り込みやすいようにするなど、バリアフリーにも対応している。
本項では、「DIVERSE COMMUNITY」「MOBILITY ISLAND」と名付けられたゾーンの出展内容を紹介していく。
■様々な機器を統合するプラットフォーム「HOME X」
まず多くの報道陣から注目を集めていたのが、「HOME X DISPLAY」というディスプレイだ。画面を見ると、電子レンジや給湯器の現在の状況などが一覧で見られるのだが、同社によると、これは単なるディスプレイにとどまるものではない。
パナソニックが新たに「HOME X」というプラットフォームを提唱。このディスプレイだけでなく、今後「HOME X」プラットフォームの製品が次々に登場する予定だという。
プラットフォームというと定義が曖昧だ。また、スマートディスプレイはすでにGoogleやAmazonも発表しており、それらもスマート家電と連携する機能を備えている。
同社では「HOME Xは、他社の様々なプラットフォームと競合したりするものではない。複数のプラットフォームに、もうひとつHOME Xが加わるという図式ではない」とHOME Xの立ち位置について説明。さらに「パナソニックが持つ様々な家電などのタッチポイントとつなげていく」とも紹介した。
この言葉の通り、パナソニックは白物家電やHEMS、またオーディオビジュアル機器やモバイル機器など、実際の家庭で使われる機器を多く製造し、販売している。これらをタッチポイントとして、得られた各種の情報をHOME Xプラットフォームでまとめる、といったことを考えているようだ。
さらに言うと、プラットフォームにも上位レイヤー、下位レイヤーなどが存在する。また最近では上位・下位といった階層ではなく、それぞれが有機的に絡み合うパターンも増えている。HOME XとGoogleやAmazon、Facebookのプラットフォームが連携し、よりかんたんにスマートホームを実現する、といったソリューションも十分に考えられる。
なお、プラットフォームというからには、他社も利用できるようになると考えるのが普通。これについて尋ねてみたところ、他社がライセンス料を支払うことでこのプラットフォームを利用できるようにするなど、様々な方法を検討しているとのことだ。
■健康増進ロボや荷物運びを手伝うロボなど
ロボットもいくつか出展されていた。一つは「歩行トレーニングロボット」。その名の通り、お年寄りや怪我をされた方など、歩行が難しくなった方のトレーニングを行うロボットだ。来年には商品化したいとのことで、完成度の高さが光った。
使用する際は、まずNFCカードをかざし、個人を特定する。すると「こんにちは、○○さん」と名前が表示され、過去のトレーニングメニューや実施記録から、AIが自動的にトレーニングメニューを提案してくれる。
もちろん手動でトレーニングの強度などを設定することも可能。ためしに負荷を一番強くして押してみると、健康(なはず)の記者でも「ちょうどよい運動になるかも」と感じる程度の重さになる。逆に軽くすると、少し押しただけでスムーズに歩行できる。個人の状態にあわせて色々と設定できそうだ。
トレーニングが終了すると、メダルが表示されるなど「ごほうび」の演出も用意されている。トレーニング内容はクラウドに送られ、データの集中管理、次回以降のメニュー作成などに役立てることができる。
販売は老人介護施設や病院などに行うことを想定しており、レンタル形式で行うことを考えているという。
もうひとつのロボットは「パーソナルポーターロボット」。その名の通り、荷物を代わりに運んでくれるロボットだ。
顔認証と骨格認証を組み合わせ、ユーザーを認証。認証にパスすると上部のフタが空き、荷物の出し入れができる。容積は2リットルのペットボトルを6本入れることができ、8時間の連続駆動が可能だ。
荷物を入れた後は、ロボットの下部に取り付けたLIDARでユーザーを認識。後を付いていく。ただし複数の人が歩いていたりなど複雑なシーンでは正確に後を追うことが難しく、これが目下の課題とのこと。画像センサーとLIDARを組み合わせることなどを考えているという。
■用途に合わせて搭載数を調整可能なパワートレーン
そのほかモビリティ関連では、48V e-Power TRAINを展示していた。「スケーラブル」であることがコンセプトで、クルマの大きさや用途などにあわせて、パワートレーンの数を変えられる。これによって、用途に合わせてコストを抑えながら、最適なパワートレーンを用意できるという。
パワートレーンの上に乗せる「キャビンプラットフォーム」の提案も行われていた。1.4トンから2.0トンまでを想定しているとのことで、車室内でディスプレイをみながら英語学習をしたり、診察を行ったりなど、車に乗っている時間を有効活用できる点が特徴。また車いすでも乗り込みやすいようにするなど、バリアフリーにも対応している。