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公開日 2019/04/17 11:45
信頼に応えて築き上げた30年
パナソニックショップ「エニータイム タテ」がリニューアル。リフォームを柱に新たな飛躍を目指す
Senka21編集部・竹内純
■イメージしたのは「ショールーム」
創業30年を迎えたパナソニックショップ「エニータイム タテ」(東京練馬区)が、4月13日にN&Eとしてリニューアルオープン、新たなスタートを切った。会長を務める楯清成氏が創業。現在は、松下幸之助商学院を卒業して19年になる、地域の明徳会を牽引する立場にもある楯和彦社長と奥様、会長ご夫妻の4名体制で、地域に密着して存在感を発揮する。
西武池袋線の豊島園駅から徒歩で10分ほど。登録顧客は約1,000世帯、うち稼働顧客は約500世帯になる。顧客の高齢化が進み、同居していた子供も結婚などを節目に家を出るケースが多い。そのため、「ちょっとタンスを動かしてくれないだろうか」「庭の砂利を買ってきてもらいたいのだけれど」と声が掛かることも珍しくない。
「お客様のお宅にまで上がれるのは電器店くらいしかありませんから」と快く引き受ける楯社長。それも、長年にわたって築かれてきた信頼関係があればこそ。日々の生活に寄り添うお客様にとってはもはや欠かすことができない存在だ。
3週間かけて店内が全面改装された今回のリニューアル。その狙いを奥様は「お客様に商品を見てもらえるようにショールームのように仕上げました」とアピールする。新規顧客の獲得はもちろん大きな課題となるが、同時に、“新しい商材” による売上伸長の余地も見逃せないポイントだ。
大きな目玉としてクローズアップしたのは「リフォーム」。少しずつ注文件数が増えてきているが、もっと大きな伸びしろがあると拡販へ意気込む。店内には新たにシステムキッチン、トイレ(アラウーノ)、洗面台を設置。
「気軽に店に来て、見て、そして、使っていただけるようにしました。例えばIHでは、いまだに火力が弱いからと敬遠されている方もいらっしゃいます。やはり、実際に使ってもらうことが一番」と奥様。今後は料理体験会なども催し、一人でも多くの顧客に体験機会を提供していこうと腕を鳴らす。
■思わず目が留まる奥様手作りPOP
以前はテレビすら置いておらず、カタログを中心に商売を行っていたという。まさに今回のリニューアルではガラリと一変。売り場面積約5坪の限られたスペースを効率的に活かして家電商品も展示。しかも、ただ置いてあるだけではない。
目を引くのは、商品に添えられた奥様手作りのPOP。自然に商品に目が留まり、どのような特長があるのか、聞かずにはいられない衝動に駆られる。これまでは高齢のお客様が腰を掛けるスペースもなかったが、新たにゆっくりとお茶を飲みながら会話ができる場所も設えられた。
顧客の高齢化に伴い注力度が高まる補聴器への取り組みもこれからのテーマ。来店客から質問を受けるケースも少なくなく、ニーズの高まりを実感する。「高価なこともあってか、最初は片方の耳で希望されるお客様が少なくないのですが、専門家の方を一緒にお連れして説明すると、両耳でご購入いただくケースがほとんどです」。家電商品の重量が増し、取り付けの負担も増す中で、「補聴器は大変軽量で手のひらに収まる大きさ。見逃せない商材です」と着目する。
年商は約6,000万円。今回のリニューアルではリフォームを大きなテーマのひとつに掲げた。「メインの家電販売だけではやはり粗利を上げるのは厳しい」と語る。そうした中でも、地域の不動産や顧客が経営するアパート・マンションなどの物件からまとまった依頼・注文があり、粗利を押し上げている。これも、30年にわたる地域のお客様との信頼・つながりがあればこそ。
新しい令和の時代へ向け、第2に創業とも言えるスタート地点に立ち、「ますます地域に愛される電気屋を目指します」と目を輝かせる奥様。楯社長は「日本で一番小さなN&Eショップになると思います。お客様に恩返しできるよう頑張って参ります」と気を引き締めた。
創業30年を迎えたパナソニックショップ「エニータイム タテ」(東京練馬区)が、4月13日にN&Eとしてリニューアルオープン、新たなスタートを切った。会長を務める楯清成氏が創業。現在は、松下幸之助商学院を卒業して19年になる、地域の明徳会を牽引する立場にもある楯和彦社長と奥様、会長ご夫妻の4名体制で、地域に密着して存在感を発揮する。
西武池袋線の豊島園駅から徒歩で10分ほど。登録顧客は約1,000世帯、うち稼働顧客は約500世帯になる。顧客の高齢化が進み、同居していた子供も結婚などを節目に家を出るケースが多い。そのため、「ちょっとタンスを動かしてくれないだろうか」「庭の砂利を買ってきてもらいたいのだけれど」と声が掛かることも珍しくない。
「お客様のお宅にまで上がれるのは電器店くらいしかありませんから」と快く引き受ける楯社長。それも、長年にわたって築かれてきた信頼関係があればこそ。日々の生活に寄り添うお客様にとってはもはや欠かすことができない存在だ。
3週間かけて店内が全面改装された今回のリニューアル。その狙いを奥様は「お客様に商品を見てもらえるようにショールームのように仕上げました」とアピールする。新規顧客の獲得はもちろん大きな課題となるが、同時に、“新しい商材” による売上伸長の余地も見逃せないポイントだ。
大きな目玉としてクローズアップしたのは「リフォーム」。少しずつ注文件数が増えてきているが、もっと大きな伸びしろがあると拡販へ意気込む。店内には新たにシステムキッチン、トイレ(アラウーノ)、洗面台を設置。
「気軽に店に来て、見て、そして、使っていただけるようにしました。例えばIHでは、いまだに火力が弱いからと敬遠されている方もいらっしゃいます。やはり、実際に使ってもらうことが一番」と奥様。今後は料理体験会なども催し、一人でも多くの顧客に体験機会を提供していこうと腕を鳴らす。
■思わず目が留まる奥様手作りPOP
以前はテレビすら置いておらず、カタログを中心に商売を行っていたという。まさに今回のリニューアルではガラリと一変。売り場面積約5坪の限られたスペースを効率的に活かして家電商品も展示。しかも、ただ置いてあるだけではない。
目を引くのは、商品に添えられた奥様手作りのPOP。自然に商品に目が留まり、どのような特長があるのか、聞かずにはいられない衝動に駆られる。これまでは高齢のお客様が腰を掛けるスペースもなかったが、新たにゆっくりとお茶を飲みながら会話ができる場所も設えられた。
顧客の高齢化に伴い注力度が高まる補聴器への取り組みもこれからのテーマ。来店客から質問を受けるケースも少なくなく、ニーズの高まりを実感する。「高価なこともあってか、最初は片方の耳で希望されるお客様が少なくないのですが、専門家の方を一緒にお連れして説明すると、両耳でご購入いただくケースがほとんどです」。家電商品の重量が増し、取り付けの負担も増す中で、「補聴器は大変軽量で手のひらに収まる大きさ。見逃せない商材です」と着目する。
年商は約6,000万円。今回のリニューアルではリフォームを大きなテーマのひとつに掲げた。「メインの家電販売だけではやはり粗利を上げるのは厳しい」と語る。そうした中でも、地域の不動産や顧客が経営するアパート・マンションなどの物件からまとまった依頼・注文があり、粗利を押し上げている。これも、30年にわたる地域のお客様との信頼・つながりがあればこそ。
新しい令和の時代へ向け、第2に創業とも言えるスタート地点に立ち、「ますます地域に愛される電気屋を目指します」と目を輝かせる奥様。楯社長は「日本で一番小さなN&Eショップになると思います。お客様に恩返しできるよう頑張って参ります」と気を引き締めた。
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