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公開日 2019/09/05 20:15
音質強化。カセットテープ風の再生画面も
<IFA>ソニー、新上位ウォークマン「ZX500」。銅切削筐体で高音質化、WMポート廃止
編集部:小野佳希
ソニーは、Android OSやUSB type-C端子を採用し、最大でDSD 11.2MHzネイティブ再生にも対応するポータブルオーディオプレーヤー“ウォークマン”「ZX500シリーズ」をIFA2019で発表。内蔵メモリー64GBの「NW-ZX507」を欧州で11月に発売する。価格は830ユーロ。
■Android採用で音楽配信を直接利用可能に/WM-PORT廃止でUSB-C採用
Android OSの搭載およびWi-Fi機能の内蔵により、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスや動画サービスを、本機単体で使用することが可能になった。なお、Androidのバージョンは9.0。
またPCとの接続や充電等用の端子は、長年採用してきた独自のWMポートを廃止し、USB-C端子に変更。USB-Cケーブルも付属する。
4.4mmバランス接続端子を搭載し、ハイレゾ再生ではDSD 11.2MHzネイティブ再生や384kHz/32bit PCM再生が可能。MQAファイルの再生にも対応している。また、Bluetoothではハイレゾ相当のデータ量を伝送できるLDACやaptX HDコーデックにも対応する。
独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」や、圧縮音源もハイレゾ相当にまでアップコンバートする「DSEE HX」も搭載。これらの高音質化技術は、本機ストレージ内の音楽データだけでなく、音楽ストリーミングサービスやネット動画などにも自動的に適用されるため、「あらゆる音がウォークマンの圧倒的高音質で楽しめる」とアピールしている。また、「ダイナミックノーマライザー」や各種イコライザー、アナログレコードのような音で音楽を楽しめる「Vinyl Processor」なども、外部音楽サービスなどに適用できる。
■音質も強化点多数/BTレシーバーやUSB DAC機能は非搭載に
ZX300シリーズの後継機にあたり、音質と使い勝手の両面で機能を強化。アルミ削りシャーシやフィルムコンデンサーの採用などZX300で培った11の技術を継承した上で、銅切削バスブロックの導入でグランドのさらなる安定化を図るなど、さらなる高音質化を図っている。
まず、筐体を銅の切削加工とすることで機器内の隙間を有効活用。コンパクトなデザインのなかに銅の塊を配置し、板金部品と比較して容積にして3.2倍の物量を投入することでデジタルグランドを強化している。
また、バランス出力用アンプブロックの電源に、「DMP-Z1」で採用した高分子コンデンサー「FT CAP2」を新たに4基搭載してアナログ電源系統を強化。搭載にあたっては音質マイスターが何度も視聴を繰り返して再チューンしたとのことで、内部構造を改良して振動耐性を向上させているという。
加えて、アンバランス出力も、アンプブロックの電源に用いるPOS-CAPの容量を2倍以上アップ。コンデンサーサイズをZX300の2012から3528へと体積8.2倍にし、POS-CAP容量も47μFから100μFに増やした。
S-Master HXのICチップ基板との接合ボール部分には、SX300から引き続き、ソニー専用の高音質はんだを使用。さらに、今回新たにヘッドホン出力とバッテリー、EDLCのハンダ付け部分に、金を添加することで高音質化を図った「New高音質はんだ」を使用している。マイスターが試聴を繰り返して添加量をチューニングしたという。
液晶画面は、ZX300が解像度800×480の3.1インチだったのに対し、今回は1280×720の3.6インチと大画面化および高解像度化。またmicroSDカードスロットは、スロットイン方式から今回トレータイプに変更された。
なお、ストリーミング音楽配信サービス等を本機で直接再生可能になったことから、ZX300などに搭載していたBluetoothレシーバー機能は今回省略。また、USB DAC機能とL/Rチャンネルバランス、オートパワーオフ、レベルメーターも省いている。
■音楽再生時の新機能「カセットテープスクリーンセーバー」
楽曲再生用アプリ「W.ミュージック」は、近年のタッチ操作対応ウォークマンからのUIを継承。再生中画面、音設定、楽曲検索、再生リスト、お気に入りといった各画面をスワイプで切り替える方式で、Androidのナビゲーションバー(画面下部のボタン郡)に対応しつつ最小限のボタンアレンジを施している。
音質設定は単独アプリ化。W.ミュージック内のメニューからだけでなく、音質設定アプリのアイコンで音質設定画面を直接起動してバイナルプロセッサーなどの機能のオンオフや音質調整を行うことができる。
これは前述のように、ウォークマンの高音質化機能を全アプリ共通で適用できるため。W.ミュージック以外で音楽を聴いたりする場合でも素早く音質設定を行えるよう配慮している。
W.ミュージックアプリには、今回新たに「カセットテープスクリーンセーバー」機能を搭載。楽曲を再生して一定時間無操作状態が続くと、再生画面がカセットテープのデザインに変わる。
同機能においては、再生している音源によってカセットテープのデザインが変化。MP3などCDクオリティ未満の場合にはノーマルポジション、FLACやPCMなどCDクオリティの場合はハイポジやフェリクローム、DSDなどハイレゾの場合はメタルといった具合に、再生品質によって変化する。
また、音量調整においてマスターボリューム機能も採用。「Media(音楽等)」「Ring(通知音)」「Alarm」それぞれの音量調節の後段にマスターボリューム調整を設けた。
音楽再生において、通常のAndroid端末ではMediaのボリュームがそのまま最終的な音量になるが、今回のウォークマンではメディアボリュームとマスターボリュームの掛け合わせで音量が決まる。これにより、一般的なAndroidスマートフォンは数段階程度のボリューム調節幅であるのに対し、今回は120ステップという細かさでの音量調節ができるようになった。
なお、最も高音質で再生するためには、「メディアボリュームを最大にしてマスターボリュームで音量調整するのが良い」とソニーは説明。W.ミュージックアプリではメディアボリュームを常に最大の状態でバイパスする。
そのほか、前述のようにZX300からの高音質化技術はすべて継承。アナログ部とデジタル部を完全分離した基板配置、アンプからヘッドホンジャックへの線材への無酸素銅ケーブルの採用、ヘッドホン出力への大型高音質抵抗「Fine Sound Register」を用いたLCフィルターの搭載、100MHz対応低位相ノイズ水晶発振器の搭載など、数々の高音質化施策を盛り込んでいる。
■Android採用で音楽配信を直接利用可能に/WM-PORT廃止でUSB-C採用
Android OSの搭載およびWi-Fi機能の内蔵により、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスや動画サービスを、本機単体で使用することが可能になった。なお、Androidのバージョンは9.0。
またPCとの接続や充電等用の端子は、長年採用してきた独自のWMポートを廃止し、USB-C端子に変更。USB-Cケーブルも付属する。
4.4mmバランス接続端子を搭載し、ハイレゾ再生ではDSD 11.2MHzネイティブ再生や384kHz/32bit PCM再生が可能。MQAファイルの再生にも対応している。また、Bluetoothではハイレゾ相当のデータ量を伝送できるLDACやaptX HDコーデックにも対応する。
独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」や、圧縮音源もハイレゾ相当にまでアップコンバートする「DSEE HX」も搭載。これらの高音質化技術は、本機ストレージ内の音楽データだけでなく、音楽ストリーミングサービスやネット動画などにも自動的に適用されるため、「あらゆる音がウォークマンの圧倒的高音質で楽しめる」とアピールしている。また、「ダイナミックノーマライザー」や各種イコライザー、アナログレコードのような音で音楽を楽しめる「Vinyl Processor」なども、外部音楽サービスなどに適用できる。
■音質も強化点多数/BTレシーバーやUSB DAC機能は非搭載に
ZX300シリーズの後継機にあたり、音質と使い勝手の両面で機能を強化。アルミ削りシャーシやフィルムコンデンサーの採用などZX300で培った11の技術を継承した上で、銅切削バスブロックの導入でグランドのさらなる安定化を図るなど、さらなる高音質化を図っている。
まず、筐体を銅の切削加工とすることで機器内の隙間を有効活用。コンパクトなデザインのなかに銅の塊を配置し、板金部品と比較して容積にして3.2倍の物量を投入することでデジタルグランドを強化している。
また、バランス出力用アンプブロックの電源に、「DMP-Z1」で採用した高分子コンデンサー「FT CAP2」を新たに4基搭載してアナログ電源系統を強化。搭載にあたっては音質マイスターが何度も視聴を繰り返して再チューンしたとのことで、内部構造を改良して振動耐性を向上させているという。
加えて、アンバランス出力も、アンプブロックの電源に用いるPOS-CAPの容量を2倍以上アップ。コンデンサーサイズをZX300の2012から3528へと体積8.2倍にし、POS-CAP容量も47μFから100μFに増やした。
S-Master HXのICチップ基板との接合ボール部分には、SX300から引き続き、ソニー専用の高音質はんだを使用。さらに、今回新たにヘッドホン出力とバッテリー、EDLCのハンダ付け部分に、金を添加することで高音質化を図った「New高音質はんだ」を使用している。マイスターが試聴を繰り返して添加量をチューニングしたという。
液晶画面は、ZX300が解像度800×480の3.1インチだったのに対し、今回は1280×720の3.6インチと大画面化および高解像度化。またmicroSDカードスロットは、スロットイン方式から今回トレータイプに変更された。
なお、ストリーミング音楽配信サービス等を本機で直接再生可能になったことから、ZX300などに搭載していたBluetoothレシーバー機能は今回省略。また、USB DAC機能とL/Rチャンネルバランス、オートパワーオフ、レベルメーターも省いている。
■音楽再生時の新機能「カセットテープスクリーンセーバー」
楽曲再生用アプリ「W.ミュージック」は、近年のタッチ操作対応ウォークマンからのUIを継承。再生中画面、音設定、楽曲検索、再生リスト、お気に入りといった各画面をスワイプで切り替える方式で、Androidのナビゲーションバー(画面下部のボタン郡)に対応しつつ最小限のボタンアレンジを施している。
音質設定は単独アプリ化。W.ミュージック内のメニューからだけでなく、音質設定アプリのアイコンで音質設定画面を直接起動してバイナルプロセッサーなどの機能のオンオフや音質調整を行うことができる。
これは前述のように、ウォークマンの高音質化機能を全アプリ共通で適用できるため。W.ミュージック以外で音楽を聴いたりする場合でも素早く音質設定を行えるよう配慮している。
W.ミュージックアプリには、今回新たに「カセットテープスクリーンセーバー」機能を搭載。楽曲を再生して一定時間無操作状態が続くと、再生画面がカセットテープのデザインに変わる。
同機能においては、再生している音源によってカセットテープのデザインが変化。MP3などCDクオリティ未満の場合にはノーマルポジション、FLACやPCMなどCDクオリティの場合はハイポジやフェリクローム、DSDなどハイレゾの場合はメタルといった具合に、再生品質によって変化する。
また、音量調整においてマスターボリューム機能も採用。「Media(音楽等)」「Ring(通知音)」「Alarm」それぞれの音量調節の後段にマスターボリューム調整を設けた。
音楽再生において、通常のAndroid端末ではMediaのボリュームがそのまま最終的な音量になるが、今回のウォークマンではメディアボリュームとマスターボリュームの掛け合わせで音量が決まる。これにより、一般的なAndroidスマートフォンは数段階程度のボリューム調節幅であるのに対し、今回は120ステップという細かさでの音量調節ができるようになった。
なお、最も高音質で再生するためには、「メディアボリュームを最大にしてマスターボリュームで音量調整するのが良い」とソニーは説明。W.ミュージックアプリではメディアボリュームを常に最大の状態でバイパスする。
そのほか、前述のようにZX300からの高音質化技術はすべて継承。アナログ部とデジタル部を完全分離した基板配置、アンプからヘッドホンジャックへの線材への無酸素銅ケーブルの採用、ヘッドホン出力への大型高音質抵抗「Fine Sound Register」を用いたLCフィルターの搭載、100MHz対応低位相ノイズ水晶発振器の搭載など、数々の高音質化施策を盛り込んでいる。