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公開日 2019/10/11 20:05
グローバルで高実績の3社

ソフトバンク、後れを取る日本のIoT家電市場にテコ入れ。シャオミ関連3社のスマート家電を本格展開へ

PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
■一番手は拭き掃除もできるロボット掃除機

ソフトバンクグループのSB C&S(旧:ソフトバンク コマース&サービス)は、中国の総合家電メーカー「シャオミ」の関連メーカー3社、「Beijing Roborock Technology Co.,Ltd」「Beijing Smartmi Technology Co.,Ltd」「Qingdao Yeelink Information Technology Co.,Ltd」のスマート家電を日本市場へ導入、取り扱いを開始する。

左から、SB C&S(株)常務執行役員 新規事業本部長 瀧進太郎氏、Beijing Roborock Technology Co.,Ltd CEO Richard Chang氏、Qingdao Yeelink Information Technology Co.,Ltd CEO Eric Jiang氏、Beijing Smartmi Technology Co.,Ltd CEO Su Jun, Ph.D.氏

同社常務執行役員 兼 新規事業本部長・瀧進太郎氏は「日本のIoT市場は米国から5年後れをとっている。日本の家電製品は日本市場にマッチした素晴らしいものばかりだが、 “with IoT” で進化したさらにレベルの高いものがあれば、ユーザーに使っていただけると確信している」と導入の背景を説明した。

先陣を切るのは「Roborock」。ロボット掃除機「Roborock S6」を10月18日より発売する。オープン価格で実勢価格は74,800円前後(税込)。

2014年に設立した「Roborock」は、40カ国以上で500万台以上の販売実績を誇る。ロボット掃除機は2016年9月に発売を開始、翌2017年10月には累計販売台数100万台、2018年12月には同300万台を突破する。

ロボット掃除機「Roborock S6」。モップを装着して水拭き掃除もできる

今回販売されるのは、現在ラインナップする6機種のうちの最上位機種で、2000Paのパワフルな吸引力と58dBの静粛性を兼ね備えた吸い込み掃除とともに、水拭き掃除にも対応するのが大きな特徴。高精度LDSレーザーセンサーをはじめとする14種のセンサーで効率的で無駄のない快適な掃除を実現。アプリで使い方を自由にカスタマイズできる。

2012年に設立され、210カ国に1,300万台の販売実績を誇る「YEELIGHT」からは、スマートLED電球2種とライトストリップ1機種を、年内11月以降に発売予定。CEOのエリック・ジャン氏は「手頃で使いやすく、快適な生活をもたらす商品をつくりたい」と訴える。力を入れるデザインでは、全世界で20以上のデザインアワードを受賞。2020年には、ワイヤレスデスクランプ、卓上ランプ、スポットライトなどラインナップを拡大していく構え。

デザイン性の高いスマートライトをラインナップする「YEELIGHT」

2014年に設立した「Smartmi」は、空気清浄機や加湿器を手掛けるメーカー。2018年の売上高は30億円元。空気清浄機では中国マーケットシェアNo1、2017年度の販売台数は300万台。年内11月以降に、「Smartmi IoT扇風機2」「IoTパネルヒーター」「加湿器(気化式)」、2020年には「Smartmi空気清浄機(壁掛け式)」「IoT温水洗浄便座」「加湿器(超音波式)」の発売を予定する。

「Smartmi」の加湿器と空気清浄機。YEELIGHTと同じくデザインにも力を入れる

■スタートアップを支えるシャオミエコシステム

3社は世界最強のIoTプラットフォームと言われる「シャオミエコシステム」に参加。同プラットフォームに参加する強みについて、「Smartmi」のスー・ジュンCEOは、「多くのスマート家電の専門家が集まっている。しかも、シャオミがコントロールするのではなく、参加する各社とのコラボレーションで進めているのが特徴。シャオミのサポートにより、黎明期にあるわれわれ企業は、研究開発と製品づくりにリソースを集中できる。そのため、厳しい競争下でも、参加企業の生き残り率は非常に高い」と説明した。

グローバルで高い実績を誇る「Roborock」「YEELIGHT」「Smartmi」の日本市場導入へ、「マーケットの声を徹底して聞き、デザイン、価格、機能、UI/UXに徹底して反映している。ユーザーが何を望んでいるのか、どうしたら売れるのかを熟知し、非常に高い競争力を備えている」と大きな期待を寄せる瀧氏。日本市場進出に対して「Smartmi」のスー・ジュンCEOは「日本市場は大きなIoTの可能性を秘めており大変重視している。ソフトバンクの全面サポートのもと、多くの製品群を投入していきたい」と意気込みを示した。

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