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公開日 2020/01/27 16:28
パナソニックマーケティングスクール「明徳フォーラム」パネルディスカッション
地域電気店にとっての事業承継と未来。さまざまな事例を若手経営者たちが語る
Senka21編集部 徳田ゆかり
パナソニックコンシューマーマーケティングとパナソニックマーケティングスクールは、松下幸之助商学院の卒業生で形成される商集団「明徳会」の、卒業20年、25年、30年、35年の節目を迎えた会員を対象に、「事業継承」「一級経営者」を目指すという明徳会が目指すものを原点に返り思い起こすための講習会である「明徳フォーラム」を開催した。その中で「私にとって地域専門店の経営とは〜若手経営者が目指す姿」をテーマに、3名の明徳会員の3名が集ってのパネルディスカッションが行われた。パネリストは、佐賀県の(有)イシマル電気社長の石丸卓也氏(41歳)、滋賀県の(株)ピアレキタガワ社長の北川恵二氏(36歳)、群馬県の(株)セキナン商会 2020年5月に社長に就任予定の馬場達則氏(31歳)。それぞれが経験した事業承継や、将来へのビジョンが語られた。
石丸卓也氏は、2018年9月に事業を承継。小学生の頃から電気店で働く意志をもっていたという。大学時代の長期休暇に電気工事会社でアルバイトをして身につけた技術を武器に、同社のショップ「パナパナ140」が30年ほど前から取り組む得意分野のリフォームで腕を奮う。関連業社で仲間同士となり、それぞれ協力している。登録客数は1000軒で稼働率は90%を誇る。依頼のあったお客様宅の間取りや設置されている商品の年数など状況を記載できるA4の用紙を用意し、全従業員が書き込めるようにしており、お客様から次に電話があった時の対応がスムーズになる。電化製品をどう設置するかを前提とした構成で、よりよい家づくりをする「電気店ならではのリフォーム」で差別化を図る。
事業承継後の困難について「父は頑固であり、意志を通さないと済まないところがある。社長になった今でも自分がやれることは2割程度と感じるし、今も大衝突をしている(笑)」と語り、これからの承継に向けて「承継を決めてから、実施するまでの間に親と子のお互いで、継がせるため、継ぐためにどういう時間を過ごすのかを決めた方がいい。社長の皆さんは、子供に継がせるための時間をぜひ過ごしてほしい」との思いを語った。
北川恵二氏は、2015年10月に事業を承継。「実は父がキャンピングカーが欲しくなり、それを収納できる新しい建屋をつくるからお前が社長をやれと言われた」とのきっかけ。「早く代わったおかげで早くに成長できた。電気屋は変化に強くないとならないが、自分自身が若くやる気のあるうちならフットワーク軽く改革できる」と振り返る。「自分の売りたいものも、お客様のほしいものも売ってはいけない。お客様のためになるものをすすめなさい」という松下幸之助氏の言葉に感銘し日々実践する。「テレビのリモコンのNETFLIXのボタンを説明しないのは駄目。お客様がご高齢だから使わないと決めつけるのは失礼であり、説明して使ってもらえるようにするのが電気屋の仕事。ご高齢者扱いしない提案をするべき」。
将来をしっかりと見据える。「電化製品は時代の先端商品、それを売るためには頼まれることだけの知識では駄目。AmazonやGoogleの影響で商売も変わり、コンテンツのサブスクリプションでテレビがタダで配られる時代が来るかもしれない。電気屋はサービスのプロとして差別化できる仕事と思う。知識は後追いでなく今のうちから貪欲に学習する」。
馬場達則氏は、紆余曲折あったというこれまでの足跡を語る。「18歳で松下幸之助商学院に入学させられ、周りがやる気でキラキラする中自分だけ取り残されたようだった。卒業しても家の仕事は好きになれず葛藤する日々。そんな中で自分が26歳の時に父が突然、社長に何かあって突然代わるとお客様にも迷惑をかけると、5年後の60歳での引退を宣言して驚いた。自分は相応しくないと思いながら皆さんに助けていただき、5年が経った今、来る5月に承継を控えている」。
入社した頃は店が暗かったというが、「お客様が求めているものをご提供しようと心がけ、常にお客様の立場でこの店を利用したいかどうか自分に問いかけてきた」といった行動で、「毎日仕事でいっぱいいっぱい」な状況に。今後は、「お客様との垣根をなくして意思疎通をスムーズにしたい。もっとお子さんも楽しめる仕掛けを工夫したい。エゴでなく、求められるものを店が常に提案し行動できれば、常に求めていただける。そこは社長になっても忘れないようにしたい」との意気込みを語った。
石丸卓也氏は、2018年9月に事業を承継。小学生の頃から電気店で働く意志をもっていたという。大学時代の長期休暇に電気工事会社でアルバイトをして身につけた技術を武器に、同社のショップ「パナパナ140」が30年ほど前から取り組む得意分野のリフォームで腕を奮う。関連業社で仲間同士となり、それぞれ協力している。登録客数は1000軒で稼働率は90%を誇る。依頼のあったお客様宅の間取りや設置されている商品の年数など状況を記載できるA4の用紙を用意し、全従業員が書き込めるようにしており、お客様から次に電話があった時の対応がスムーズになる。電化製品をどう設置するかを前提とした構成で、よりよい家づくりをする「電気店ならではのリフォーム」で差別化を図る。
事業承継後の困難について「父は頑固であり、意志を通さないと済まないところがある。社長になった今でも自分がやれることは2割程度と感じるし、今も大衝突をしている(笑)」と語り、これからの承継に向けて「承継を決めてから、実施するまでの間に親と子のお互いで、継がせるため、継ぐためにどういう時間を過ごすのかを決めた方がいい。社長の皆さんは、子供に継がせるための時間をぜひ過ごしてほしい」との思いを語った。
北川恵二氏は、2015年10月に事業を承継。「実は父がキャンピングカーが欲しくなり、それを収納できる新しい建屋をつくるからお前が社長をやれと言われた」とのきっかけ。「早く代わったおかげで早くに成長できた。電気屋は変化に強くないとならないが、自分自身が若くやる気のあるうちならフットワーク軽く改革できる」と振り返る。「自分の売りたいものも、お客様のほしいものも売ってはいけない。お客様のためになるものをすすめなさい」という松下幸之助氏の言葉に感銘し日々実践する。「テレビのリモコンのNETFLIXのボタンを説明しないのは駄目。お客様がご高齢だから使わないと決めつけるのは失礼であり、説明して使ってもらえるようにするのが電気屋の仕事。ご高齢者扱いしない提案をするべき」。
将来をしっかりと見据える。「電化製品は時代の先端商品、それを売るためには頼まれることだけの知識では駄目。AmazonやGoogleの影響で商売も変わり、コンテンツのサブスクリプションでテレビがタダで配られる時代が来るかもしれない。電気屋はサービスのプロとして差別化できる仕事と思う。知識は後追いでなく今のうちから貪欲に学習する」。
馬場達則氏は、紆余曲折あったというこれまでの足跡を語る。「18歳で松下幸之助商学院に入学させられ、周りがやる気でキラキラする中自分だけ取り残されたようだった。卒業しても家の仕事は好きになれず葛藤する日々。そんな中で自分が26歳の時に父が突然、社長に何かあって突然代わるとお客様にも迷惑をかけると、5年後の60歳での引退を宣言して驚いた。自分は相応しくないと思いながら皆さんに助けていただき、5年が経った今、来る5月に承継を控えている」。
入社した頃は店が暗かったというが、「お客様が求めているものをご提供しようと心がけ、常にお客様の立場でこの店を利用したいかどうか自分に問いかけてきた」といった行動で、「毎日仕事でいっぱいいっぱい」な状況に。今後は、「お客様との垣根をなくして意思疎通をスムーズにしたい。もっとお子さんも楽しめる仕掛けを工夫したい。エゴでなく、求められるものを店が常に提案し行動できれば、常に求めていただける。そこは社長になっても忘れないようにしたい」との意気込みを語った。
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