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公開日 2020/09/18 13:00
新機能搭載で最適な音楽体験を提供
ヤマハ、ネックバンド型ノイキャンBTイヤホン「EP-E70A」。リアルタイム測定で聴こえを最適化
編集部:小澤麻実
ヤマハは、ネックバンド型のノイズキャンセリングBluetoothイヤホン「EP-E70A」を9月30日に発売する。カラーはブラックとホワイトの2ラインナップ。価格はオープンだが、税抜29,800円前後での実売が予想される。
同日発売の完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル「TW-E7A」と同じく、“Grade 7”の“Hero Product Line”に位置づけられ、ヤマハの提供価値を象徴する中核モデル。
大きな特徴は、同社の独自技術である「リスニングケア(アドバンスド)」「リスニングオプティマイザー」、そして「アドバンスドANC」を搭載した点だ。
同社既存機に搭載されている「リスニングケア」機能は、人間の聴覚特性や同社がホームAV製品で培ってきた音響機能のノウハウに基づき、ボリュームの大小に応じて4バンドEQによる補正をかけ、音のバランスを常に最適化するというもの。
EP-E70Aが搭載する「リスニングケア(アドバンスド)」は、こちらを進化させたものとなる。音量だけでなく、再生しているコンテンツの録音レベルにあわせてリアルタイムで音量を算出し、バランス調整を行う。
さらに、本体に搭載されたインマイクで耳に届く背景雑音を取り込み、背景雑音と信号の比率を解析。背景雑音が多いときはコンテンツの音量を少し上げる等の最適化を行ってくれる。これにより、大音量による耳への負担を抑えつつ常に最適な音質で音楽を楽しめるとしている。
「リスニングオプティマイザー」は、耳の形状(耳介や外耳道)の違いやイヤーチップの装着状況などに起因する聴こえ方を最適化してくれるというもの。事前の測定は不要。測定用テストトーンではなく、ユーザーが聴いている音楽コンテンツをテスト信号として使うのがユニークなポイントだ。
音楽を聴いている最中に、インマイクを使って外耳道内の音の伝達特性を常に測定。リファレンスとする伝達特性と比較し、リアルタイムかつ継続的にイヤホンの周波数特性を自動補正してくれる。処理はL/Rのイヤホン独立で行われ、それぞれに異なるパラメーターが適用される。なお必要な周波数帯域の信号が欠落していたり、再生音量が小さい場合は処理を保留する仕様とのことだ。
「アドバンスドANC」は、インマイクで拾った音を音楽信号とノイズ成分に分け、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を行うことで、音楽信号の劣化を防ぐというものだ。こちらもL/Rのイヤホンそれぞれ独立した処理が行われる。
インマイクからは外音ノイズと再生された音楽が合成された信号が集音される。このうち音楽信号には外耳道の遅延を含む伝達特性がかかることから、音楽信号を予測することができるとのこと。これをマイク集音から控除することでノイズ成分を分離し、逆相化してキャンセル信号を生成するという仕組みだ。
フィードバックANCだとインマイクで集音したノイズも音楽信号もまとめて減衰(20dB以上)させるため、減衰してしまう音楽信号の特性周波数帯域をあらかじめイコライザで持ち上げる処理が必要になる。EP-E70Aはこの処理が不要となるので、音楽信号の劣化が防げるとのことだ。
「アドバンスドANC」と「リスニングケア(アドバンスド)」との併用で、最適な音量・最適な音質での音楽再生が可能だとしている。なお外音を取り込む「アンビエントサウンド」機能も備える。
専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、「リスニングケア(アドバンスド)」「リスニングオプティマイザー」などの操作が可能。バッテリー残量の確認も行える。またイヤホン本体のボタン操作でSiriやGoogle Assistant等ボイスアシスタント機能の起動や、通話対応なども可能だ。
イヤホン部は密閉型で、Φ9.2mmダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は20〜20,000Hzとなる。「アドバンスドANC」等の性能をフルに引き出すための音響設計を行った内部構造をベースに、アーティストの表現を余すことなる伝えきる “True Sound” を体現するアコースティックチューニングを施している。
また、ドライバーと2つのマイクを包み込むようにデザインし、ティアドロップ形状や音導管、ブッシュの角度にこだわることで装着感を高めたとのこと。ネックバンド部分も形状・硬度・重量バランスなどを工夫し、長時間快適に使用できるよう配慮。各ボタンも左右どちらの手でもノールックで操作しやすい配置としたという。
バッテリーは約2.5時間でフル充電になり、約18時間の連続再生が可能。10分の充電で約1.5時間使用できる急速充電にも対応する。充電はUSB Type-Cにて行える。
Bluetoothのバージョンは5.0。コーデックはSBCのほかAAC、aptX Adaptiveに対応する。付属ケーブルを使って有線イヤホンとして使うことも可能だ。
■新機能初投入が完全ワイヤレスでなくネックバンド型モデルの理由は?
「リスニングケア(アドバンスド)」等の新機能を初搭載するのが、いま注目が集まる「完全ワイヤレスイヤホン」ではなくネックバンド型イヤホンなのは何故なのか? と疑問を抱かれる方もいることだろう。
これに対しヤマハは、ネックバンド型は「本格的に音を楽しむ顧客が選ぶ」モデルだからと説明する。新技術による音質の向上を、精度高く評価してくれるのがネックバンド型を選ぶユーザーだ、という考えのもと、このようなかたちになったのだという。
「今後は完全ワイヤレスイヤホンへも多くの独自技術を盛り込んでいこうと考えております。ヤマハの“挑戦”は現在進行形です」とのこと。今後の展開を楽しみにしたい。
同日発売の完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル「TW-E7A」と同じく、“Grade 7”の“Hero Product Line”に位置づけられ、ヤマハの提供価値を象徴する中核モデル。
大きな特徴は、同社の独自技術である「リスニングケア(アドバンスド)」「リスニングオプティマイザー」、そして「アドバンスドANC」を搭載した点だ。
同社既存機に搭載されている「リスニングケア」機能は、人間の聴覚特性や同社がホームAV製品で培ってきた音響機能のノウハウに基づき、ボリュームの大小に応じて4バンドEQによる補正をかけ、音のバランスを常に最適化するというもの。
EP-E70Aが搭載する「リスニングケア(アドバンスド)」は、こちらを進化させたものとなる。音量だけでなく、再生しているコンテンツの録音レベルにあわせてリアルタイムで音量を算出し、バランス調整を行う。
さらに、本体に搭載されたインマイクで耳に届く背景雑音を取り込み、背景雑音と信号の比率を解析。背景雑音が多いときはコンテンツの音量を少し上げる等の最適化を行ってくれる。これにより、大音量による耳への負担を抑えつつ常に最適な音質で音楽を楽しめるとしている。
「リスニングオプティマイザー」は、耳の形状(耳介や外耳道)の違いやイヤーチップの装着状況などに起因する聴こえ方を最適化してくれるというもの。事前の測定は不要。測定用テストトーンではなく、ユーザーが聴いている音楽コンテンツをテスト信号として使うのがユニークなポイントだ。
音楽を聴いている最中に、インマイクを使って外耳道内の音の伝達特性を常に測定。リファレンスとする伝達特性と比較し、リアルタイムかつ継続的にイヤホンの周波数特性を自動補正してくれる。処理はL/Rのイヤホン独立で行われ、それぞれに異なるパラメーターが適用される。なお必要な周波数帯域の信号が欠落していたり、再生音量が小さい場合は処理を保留する仕様とのことだ。
「アドバンスドANC」は、インマイクで拾った音を音楽信号とノイズ成分に分け、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を行うことで、音楽信号の劣化を防ぐというものだ。こちらもL/Rのイヤホンそれぞれ独立した処理が行われる。
インマイクからは外音ノイズと再生された音楽が合成された信号が集音される。このうち音楽信号には外耳道の遅延を含む伝達特性がかかることから、音楽信号を予測することができるとのこと。これをマイク集音から控除することでノイズ成分を分離し、逆相化してキャンセル信号を生成するという仕組みだ。
フィードバックANCだとインマイクで集音したノイズも音楽信号もまとめて減衰(20dB以上)させるため、減衰してしまう音楽信号の特性周波数帯域をあらかじめイコライザで持ち上げる処理が必要になる。EP-E70Aはこの処理が不要となるので、音楽信号の劣化が防げるとのことだ。
「アドバンスドANC」と「リスニングケア(アドバンスド)」との併用で、最適な音量・最適な音質での音楽再生が可能だとしている。なお外音を取り込む「アンビエントサウンド」機能も備える。
専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、「リスニングケア(アドバンスド)」「リスニングオプティマイザー」などの操作が可能。バッテリー残量の確認も行える。またイヤホン本体のボタン操作でSiriやGoogle Assistant等ボイスアシスタント機能の起動や、通話対応なども可能だ。
イヤホン部は密閉型で、Φ9.2mmダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は20〜20,000Hzとなる。「アドバンスドANC」等の性能をフルに引き出すための音響設計を行った内部構造をベースに、アーティストの表現を余すことなる伝えきる “True Sound” を体現するアコースティックチューニングを施している。
また、ドライバーと2つのマイクを包み込むようにデザインし、ティアドロップ形状や音導管、ブッシュの角度にこだわることで装着感を高めたとのこと。ネックバンド部分も形状・硬度・重量バランスなどを工夫し、長時間快適に使用できるよう配慮。各ボタンも左右どちらの手でもノールックで操作しやすい配置としたという。
バッテリーは約2.5時間でフル充電になり、約18時間の連続再生が可能。10分の充電で約1.5時間使用できる急速充電にも対応する。充電はUSB Type-Cにて行える。
Bluetoothのバージョンは5.0。コーデックはSBCのほかAAC、aptX Adaptiveに対応する。付属ケーブルを使って有線イヤホンとして使うことも可能だ。
■新機能初投入が完全ワイヤレスでなくネックバンド型モデルの理由は?
「リスニングケア(アドバンスド)」等の新機能を初搭載するのが、いま注目が集まる「完全ワイヤレスイヤホン」ではなくネックバンド型イヤホンなのは何故なのか? と疑問を抱かれる方もいることだろう。
これに対しヤマハは、ネックバンド型は「本格的に音を楽しむ顧客が選ぶ」モデルだからと説明する。新技術による音質の向上を、精度高く評価してくれるのがネックバンド型を選ぶユーザーだ、という考えのもと、このようなかたちになったのだという。
「今後は完全ワイヤレスイヤホンへも多くの独自技術を盛り込んでいこうと考えております。ヤマハの“挑戦”は現在進行形です」とのこと。今後の展開を楽しみにしたい。