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公開日 2021/02/26 11:31
電子部品供給不足による生産遅延が拡大

動画配信サービスを満喫!“テレビシアター”ニーズが急上昇 <販売店の声・売れ筋ランキング1月>

PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
各モニター店のご協力のもと提供している「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に届けられた、最前線からの熱い声をお届けする。

■テレビシアターにマランツ「NR1200」人気が急上昇
新型コロナの感染拡大が一時は収まりかけたかのように思えましたが、1月に入り緊急事態宣言が出されるなど、まだまだ収束には時間がかかりそうです。その影響もあり1月はお客様の来店数も少ないように感じます。そのような中、巣ごもり需要で「テレビの音を良くしたい」と来店されるお客様が増えています。とりわけ引き合いが多いのが、マランツのHDMI端子付き2チャンネルアンプ「NR1200」。しかし、メーカーの供給が追い付かず“モドカシサ”を感じます。多くの製品が、コロナの影響を受けたメーカーの生産の遅れから入手しにくい状況が続いており、できるだけ早い収束が待たれます。(Tsubaki Audio)

テレビシアターで人気を集めるHDMI入力を5系統搭載したマランツの2chアンプ「NR1200」。

■ストリーミング動画を楽しむテレビシアター人気が沸騰
オーディオ部門は常連のお客様からのアクセサリーのリピート購入が多く、来店客が少ないこの時期に大変助かっています。特に電源関連で先月に続いて好調なのが、CHORD COMPANYの「PowerARAY」です。メーカーからの貸し出しで火がつき、お客様の仲間内で情報が拡散し、高額な商品ですが購入に結びついています。

CHORD COMPANY「PowerARAY」。1個12万円。

一方、AV部門ではテレビシアターの相談が多くなっていますが、肝心のAVアンプが潤沢ではなく、あるメーカーに集中してしまっています。他の商品は揃っているのに、AVアンプが納品されないばかりに納品が遅れてしまうケースも少なくありません。旭化成エレクトロニクスさん頑張ってください。

テレビシアターでは、ストリーミング動画に関する相談が多く聞かれます。Amazon primeやNETFLIXのコンテンツを、Android TVでデモンストレーションして、それをAVアンプに接続すると、音がサラウンドで圧倒的な臨場感になります。ヤマハのAVアンプに搭載されている「SURROUND:AI」を用いて説明すると、サラウンドについてわからなかったお客様にも納得してもらえます。

第一無線で人気を集めるヤマハの音場空間切り替えシステム「SURROUND:AI」を搭載したAVアンプ「RX-A1080」。

サラウンドスピーカーには敢えて、ヤマハのワイヤレスストリーミングスピーカー「WX-021」をセットアップして、MUSIC CASTを使う便利さなども併せて店頭で実演します。そうすると、ヤマハのワイヤレスストリーミングアンプ「WXA-50」のような、カジュアルにスマホと繋がるセットへの追加販売にも発展します。若い人ほどスマホのアプリで操作できることを説明すると食いつきが良いですね。平均年齢50代後半のスタッフが一生懸命勉強しています。若い人と繋がっていかないと我々の業界は生き延びていけないですから。(第一無線)

■電子部品の供給不足で相次ぐ生産の縮小・遅延が不安材料
年明け早々はあまりパッとした動きの見られない1月の市況でしたが、後半に少し盛り返しました。スピーカーでは、1本10万円未満クラスのものにはほとんど動きが見られず、高額のものも動いたとはいえ絶対数が少ない状況です。そのような中で飛び込んできたのが、B&Wの「800D3シリーズ」の生産終了のニュース。売れ筋商品が市場から消えてしまうわけですから、売上げからもかなり厳しく、心細い限りです。また、コロナ禍の半導体不足の報道が連日目に付きますが、オーディオ業界でも電子部品が入手困難なことから生産を縮小したり、遅延になったりするケースが目立ってきています。先行きの不透明さがさらに増し、不安材料となっています。(テレオン)

■遊び心に富んだアプローチ
これまでの当店の歴史の中で最少の来店客数となった初売りから2021年はスタートを切りました。今年はこれからも「こんなこと初めて」ということが次々に起こるような予感がします。しかし、来店されるお客様は減っているものの、その分、冷やかしで来店されるようなお客様はめっきりと減り、どなたもより明確な目的を持って店に足を運ばれている方ばかりです。店側としても、先の見えない厳しい状況ではありますが、この機をチャンスと捉え、普段できなかったような遊び心に富んだアプローチで仕掛けて、乗り切っていきたいと思います。(オーディオMARO)

■「CP+」はオンラインのみの単独開催となり残念
ソニーより「α1」、富士フイルムより「GFX100S」と高額モデルが相次いで発表になりました。本当でしたら、「CP+」で大盛り上がりのところですが、今年はオンラインのみの単独開催となり残念でなりません。キヤノンのミラーレス「EOS R5」「EOS R6」の出荷があり、売れ筋ランキングでは上位にランクインしています。キヤノンからは“フラグシップ・ミラーレス”が発表されるとの噂もあります。ニコンにも頑張ってもらい、市場を盛り上げていきたいですね。(ヨドバシカメラ)

ソニーから3月19日に発売される「α1」。オープン価格で、ボディ単体の実勢予想価格は税込90万円前後。

ラージフォーマットセンサーを搭載した富士フイルムのミラーレス一眼「GFX100S」。2月下旬発売、オープン価格で、実勢予想価格は税抜699,000円前後。

■キヤノン、ニコンが存在感を示す
当社の主力商品となるフルサイズミラーレス一眼カメラにおいて、カメラメーカー2社「キヤノン」「ニコン」の巻き返しを感じる一カ月でした。カメラの好調に引っ張られる形で、レンズの販売も好調です。特にキヤノンの「RFレンズ」は、「EOS R5」発売以降、長期にわたって堅実な売上数量をキープしています。2月に入り、フルサイズミラーレスカメラのフラッグシップカメラ「α1」を投入したソニーの巻き返しにも注目です。(フジヤカメラ)

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