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公開日 2021/10/26 10:01
新スピーカーシステムを採用
シャープ、mini LED採用の8K／4Kテレビ「AQUOS XLED」発表。従来比約3倍のピーク輝度
編集部：平山洸太
シャープは、mini LEDバックライトを搭載した8K／4Kテレビ「AQUOS XLED」の新製品5モデルを12月10日から順次発売する。ラインナップは下記の通り。
【DX1ライン】
・85型8Kテレビ「8T-C85DX1」予想実売価格：税込176万円前後／12月10日発売
・75型8Kテレビ「8T-C75DX1」予想実売価格：税込82万5,000円前後／12月10日発売
・65型8Kテレビ「8T-C65DX1」予想実売価格：税込66万円前後／12月10日発売
【DP1ライン】
・65型4Kテレビ「4T-C65DP1」予想実売価格：税込44万円前後／12月10日発売
・55型4Kテレビ「4T-C55DP1」予想実売価格：税込36万3,000円前後／22年2月26日発売
光源であるバックライトに小型のLED（mini LED）を採用する液晶テレビ。CEATECで開発発表されたモデルが、正式発表された格好となる。同社は、液晶および有機ELテレビをすでに展開しているが、mini LEDモデルはその最上位として位置づけられる。
従来LEDと比べて1/10サイズの小型LEDを採用。同社従来モデルの約72倍のmini LEDを敷き詰めることで、従来比約3倍のピーク輝度を実現する。エリアごとの明暗をきめ細やかに制御する「アクティブmini LED駆動」技術により、コントラストなどの表示性能も向上。液晶では表現できない黒の締りと、有機ELでは表現できない明るさを両立している。
独自の制御回路「フレアブライトネス」を搭載。映像の局所的な明暗を解析し、駆動回路にフィードバックしてハードの誤差を修正、より映像のコントラストが際立つという。またDX1には、照明などの映り込みを抑える低反射広視野角の「N-Wideパネル」、DP1には映り込みを抑えながら、つややかな黒を実現する「N-Blackパネル」を搭載する。
また、バックライトには「量子ドットリッチカラー」技術を採用する。これはバックライトに青色LEDを採用し、量子ドットで波長することで、効率的に純度の高い原色を作り出すというもの。従来の白色LEDとカラーフィルターの組み合わせと比較して、より広色域かつ鮮やかな発色を実現した。
画像処理エンジンには、従来のMedalistをさらに進化させ、AQUOS XLEDの画質に最適化したXバージョンを採用。DX1ラインには「Medalist Z2X」、DP1ラインには「Medalist S2X」を搭載する。どちらも同社が8Kテレビの開発で培った「超解像アップコンバート」技術に対応。輝度信号をリアルタイム解析して輝き感を復元する「輝き復元」を新たに搭載する。
スピーカーシステムを「ARSS+」（AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS）に刷新。画面下部に加えて上部にもスピーカーを配置することで、大画面でありがちな、音と映像の位置が離れてしまう問題に配慮。DP1ラインでは上下に大容量のユニットを備えるほか、ユニットを斜め20度傾けることで、音を前向きに放出する構造を採用する。下部と上部それぞれにトゥイーターも配置し、背面にはサブウーファーを搭載する。DX1ラインではこれに加えて、左右にトゥイーターを追加配置し、6方向から音で包み込む仕様となる。
テレビ本体は一枚板のようなデザインを採用する。薄さは約2.6cmで、これはmini LEDによって表示部を薄く作れるほか、基板などの内部を工夫することで実現。また、本体のフレームはシルバー色のメタルフレームのため、設置した部屋の色に溶け込むように配慮している。さらにDX1ラインにはフローティングディスプレイを採用し、従来比約1/5となる約0.2cmの狭額縁デザインに仕上げた。
Android TVを搭載し、GoogleアシスタントやChromecast built-inといった各種スマート機能に対応する。リモコンにはマイクを搭載するため、音声認識でハンズフリー操作も可能。HDR規格はHDR10、HLG、Dolby Visonの3つをサポートする。チューナーは、BS4K・110度CS 4Kチューナーを2基、加えてDX1ラインではBS8Kチューナーも備える。
ほか、別売の外付けHDDを接続することで2番組同時録画に対応。HDMI2.1に対応するため、4K120Hz入力や、DX1ラインでは8K映像入力が1本のケーブルで接続できる。
■「AQUOS XLED」視聴体験会レポート
本日10月26日、AQUOS XLEDのメディア向け視聴体験会が開催された。
実際にXLEDシリーズと通常の4K液晶テレビ／OLEDテレビを比較すると、液晶パネルの強みである輝度の高さは持ったまま、有機ELに匹敵するコントラストの高さ、黒の表現性を両立していることがわかる。通常の液晶テレビであれば斜め角度から見ると白飛びが発生するが、本製品はほぼ真横から見ても、有機ELに匹敵するレベルで画面が綺麗だったことも特筆しておきたい。
また、液晶パネルのメリットのひとつに製品寿命の長さがあるが、本製品も通常の液晶テレビと同等の耐久性を持っているとのことだ。
8K対応のDX1ラインは、実物を見ると薄さ約2.6cmの一枚板デザインがより際立つ。シルバーのメタルフレームを本体周囲に採用したデザインは、アップル製品を彷彿とさせるようなスタイリッシュさで、また白系の壁紙ともマッチしていた。
スピーカーシステムには、本体下部に加えてハイとスピーカーを追加した「ARSS+」を採用。音質設定からハイトの出力レベルを調整することが可能なほか、ハイト出力をより強調した新たな音質モード「イマーシブサウンド」も新搭載されている。
【DX1ライン】
・85型8Kテレビ「8T-C85DX1」予想実売価格：税込176万円前後／12月10日発売
・75型8Kテレビ「8T-C75DX1」予想実売価格：税込82万5,000円前後／12月10日発売
・65型8Kテレビ「8T-C65DX1」予想実売価格：税込66万円前後／12月10日発売
【DP1ライン】
・65型4Kテレビ「4T-C65DP1」予想実売価格：税込44万円前後／12月10日発売
・55型4Kテレビ「4T-C55DP1」予想実売価格：税込36万3,000円前後／22年2月26日発売
光源であるバックライトに小型のLED（mini LED）を採用する液晶テレビ。CEATECで開発発表されたモデルが、正式発表された格好となる。同社は、液晶および有機ELテレビをすでに展開しているが、mini LEDモデルはその最上位として位置づけられる。
従来LEDと比べて1/10サイズの小型LEDを採用。同社従来モデルの約72倍のmini LEDを敷き詰めることで、従来比約3倍のピーク輝度を実現する。エリアごとの明暗をきめ細やかに制御する「アクティブmini LED駆動」技術により、コントラストなどの表示性能も向上。液晶では表現できない黒の締りと、有機ELでは表現できない明るさを両立している。
独自の制御回路「フレアブライトネス」を搭載。映像の局所的な明暗を解析し、駆動回路にフィードバックしてハードの誤差を修正、より映像のコントラストが際立つという。またDX1には、照明などの映り込みを抑える低反射広視野角の「N-Wideパネル」、DP1には映り込みを抑えながら、つややかな黒を実現する「N-Blackパネル」を搭載する。
また、バックライトには「量子ドットリッチカラー」技術を採用する。これはバックライトに青色LEDを採用し、量子ドットで波長することで、効率的に純度の高い原色を作り出すというもの。従来の白色LEDとカラーフィルターの組み合わせと比較して、より広色域かつ鮮やかな発色を実現した。
画像処理エンジンには、従来のMedalistをさらに進化させ、AQUOS XLEDの画質に最適化したXバージョンを採用。DX1ラインには「Medalist Z2X」、DP1ラインには「Medalist S2X」を搭載する。どちらも同社が8Kテレビの開発で培った「超解像アップコンバート」技術に対応。輝度信号をリアルタイム解析して輝き感を復元する「輝き復元」を新たに搭載する。
スピーカーシステムを「ARSS+」（AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS）に刷新。画面下部に加えて上部にもスピーカーを配置することで、大画面でありがちな、音と映像の位置が離れてしまう問題に配慮。DP1ラインでは上下に大容量のユニットを備えるほか、ユニットを斜め20度傾けることで、音を前向きに放出する構造を採用する。下部と上部それぞれにトゥイーターも配置し、背面にはサブウーファーを搭載する。DX1ラインではこれに加えて、左右にトゥイーターを追加配置し、6方向から音で包み込む仕様となる。
テレビ本体は一枚板のようなデザインを採用する。薄さは約2.6cmで、これはmini LEDによって表示部を薄く作れるほか、基板などの内部を工夫することで実現。また、本体のフレームはシルバー色のメタルフレームのため、設置した部屋の色に溶け込むように配慮している。さらにDX1ラインにはフローティングディスプレイを採用し、従来比約1/5となる約0.2cmの狭額縁デザインに仕上げた。
Android TVを搭載し、GoogleアシスタントやChromecast built-inといった各種スマート機能に対応する。リモコンにはマイクを搭載するため、音声認識でハンズフリー操作も可能。HDR規格はHDR10、HLG、Dolby Visonの3つをサポートする。チューナーは、BS4K・110度CS 4Kチューナーを2基、加えてDX1ラインではBS8Kチューナーも備える。
ほか、別売の外付けHDDを接続することで2番組同時録画に対応。HDMI2.1に対応するため、4K120Hz入力や、DX1ラインでは8K映像入力が1本のケーブルで接続できる。
■「AQUOS XLED」視聴体験会レポート
本日10月26日、AQUOS XLEDのメディア向け視聴体験会が開催された。
実際にXLEDシリーズと通常の4K液晶テレビ／OLEDテレビを比較すると、液晶パネルの強みである輝度の高さは持ったまま、有機ELに匹敵するコントラストの高さ、黒の表現性を両立していることがわかる。通常の液晶テレビであれば斜め角度から見ると白飛びが発生するが、本製品はほぼ真横から見ても、有機ELに匹敵するレベルで画面が綺麗だったことも特筆しておきたい。
また、液晶パネルのメリットのひとつに製品寿命の長さがあるが、本製品も通常の液晶テレビと同等の耐久性を持っているとのことだ。
8K対応のDX1ラインは、実物を見ると薄さ約2.6cmの一枚板デザインがより際立つ。シルバーのメタルフレームを本体周囲に採用したデザインは、アップル製品を彷彿とさせるようなスタイリッシュさで、また白系の壁紙ともマッチしていた。
スピーカーシステムには、本体下部に加えてハイとスピーカーを追加した「ARSS+」を採用。音質設定からハイトの出力レベルを調整することが可能なほか、ハイト出力をより強調した新たな音質モード「イマーシブサウンド」も新搭載されている。