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公開日 2022/04/30 12:42
カナルワークスの新2ウェイモデルも出展

<ヘッドフォン祭>Acoustune新製品やMADOOイヤホンが登場/FitEarの医療用シルバーIEMお披露目

編集部:杉山康介
「春のヘッドフォン祭 2022 mini」が、中野サンプラザにて4月29日に開催された。本稿ではAcoustune/MADOOやカナルワークス、FitEarなどスカイルーム/13階ロビーの様子をレポートしたい。

Acoustune/MADOO

Acoustune/MADOOのブースでは、Acoustuneより参考出展モデルとして「HS1790TI」「HS1750CU」が登場。「HS1697TI」「HS1657CU」の後継となるモデルで、ドライバーのチューニングを変更したほか、外観がフラグシップの「HS2000MX SHO-笙-」の世代寄りになっているという。ともに6月中旬発売予定で、1697/1657は市場在庫限りとなる。

HS1790TI

HS1750CU

また、HS2000MX SHO-笙-の交換用真鍮チャンバー「act02」を日本初披露。香港ではテスト販売も行われていたが、エンジニアが言うところの「完成状態」での出展はこれが世界初だという。

下が真鍮チャンバー「act02」を装着したもの

そしてAcoustuneのサブブランドであるMADOOからは、4月29日発売の第1弾製品「Typ711」を出展。通常は円形のプラナードライバーを小型化し、BAくらいのサイズの箱に収めたものを3個とBA2個を搭載したモデルだ。

Typ711

担当者によれば「Acoustuneでは出来なかったダイナミック型以外の挑戦」を行うために立ち上げたブランドであり、この日の試聴でも「Acoustuneの殻を良い意味で破った」といった声が寄せられたという。今後も「トラッドなAcoustuneに対し、MADOOではアグレッシブなことをやりたい」と語っていた。

カナルワークス

カナルワークスは先日発表した2ウェイCIEM「CW-L17QD」や、そのユニバーサルモデル「CW-U17QD」を展示。最大の特徴が超小型クアッドBA+デュアルBA構成で、ドライバーの小型化により、ユニバーサルモデルでも筐体の小型化を実現。

CW-L17QD

それにより他の多ドライバーモデルよりも細いステムを採用できたため、女性や耳の小さい方にも装着しやすくなったほか、ステムのコストが抑えられたという。その装着感から、中には「カスタムよりユニバーサルの方が使いやすいかもしれない」と言う方もいたそうだ。

左がCW-U17QDのステム。これまでよりも小型化できたことで、コスト低減と装着感の向上ができたという

既報の通り5月末の発売を予定しているが、コロナ禍で部品の手配に遅れが生じているため、状況によっては延期になるとのこと。

FitEar

FitEarのブースでは、先日発表の須山歯研65周年モデル「FitEar Silver」を展示。歯科精密鋳造技術を応用し、メディカルグレードシルバーアロイをシェル素材に採用した製品となっている。

FitEar Silver

医療用の素材なため肌馴染みも良く、ステム部分を外耳道に合わせてわずかにカーブさせるなど装着感にはこだわったという。またシルバー筐体は高域の伸び感や低域の小気味良さ、歯切れの良さなどが楽しめるとしている。

向かって右側のステムが緩やかなカーブを描いており、外耳道にフィットするようになっている

価格は20万円台前半を目安とする。筐体の鋳造後に手作業の研磨で整えていく工程上、製造には手間がかかるため、「今は鋭意製作中」だそうだ。

イヤホン用カスタムイヤーピースのブランド・BITSOUNDのブース

今回がイベント初参加だというJabraも、Elite3など最新モデルを中心に展示

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