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公開日 2022/04/30 14:02
新製品/試作品が各社から登場
<ヘッドフォン祭>NUARL、新たな独自開発ドライバーのプロトタイプ/HiBy、A級アンプ切り替え可能な新DAP
編集部:成藤 正宣
4月29日に中野サンプラザで開催されたポータブルオーディオイベント『春のヘッドホン祭2022 mini』。ここでは、NUARL/HiBy/MUSIN/コペックジャパン/サウンドアース/リアルアシストの出展内容を紹介する。
■NUARL
NUARLブースでは、現在開発中という2種類のイヤホンが参考出展。今後の開発にフィードバックするため試聴を実施していた。
「X147」と名付けられたプロトタイプの一方は、独自開発の8mmダイナミックドライバーを搭載。振動板にはベリリウムコーティングを採用しており、チューニングが異なる2種類のプロトタイプを聴き比べての意見を募っていた。製品としての発売は今年の夏頃を予定しており、価格帯は現行モデルの「NX1」と「NX3」の中間となるということだ。
もう一方のプロトタイプ「X247」は、独自開発の10mm DLCダイナミックドライバーを搭載するモデル。こちらはNX1の後継として開発を進めており、新しい振動板素材によって高域の伸びに磨きをかけたとのこと。こちらのモデルは今年冬頃の発売が見込まれている。
なお、今回のプロトタイプのために開発したドライバーは、完全ワイヤレスイヤホンへの採用も視野に入れているとのことだ。
■HiBy
飯田ピアノが取り扱うHiByからは、近日発表予定というミドルクラスのDAP「R5」の次世代モデルが参考出展。大きな特徴のひとつは、DACチップ内蔵アンプと、別途内蔵したA級ディスクリートアンプを切り替えて使えることだ。
DACチップ内蔵アンプは省電力性能に優れ、最長約35時間の再生が可能。一方のディスクリートアンプは発熱が大きく、連続再生時間も最長約8時間と短い代わりに、出力や音の透明感などを高められるという。アンプのモード切替は、画面上部をスワイプして表示できるメニューから可能だ。
また、新規取り扱いを予定しているという中国のイヤホンブランド「心境(ハートフィールド)」が参考出展された。もともとオーディオ販売に携わっていたオーナーが、自分が理想とする音を実現するために立ち上げたというブランドで、振動抑制のための金属筐体や、シングルドライバー構成にこだわった設計が特徴となる。
ラインナップは3モデル。銀製の筐体とダイナミックドライバーを採用し、広い音場を実現したというフラグシップモデル「銀鶴」、銀製筐体とBAドライバーを採用し、独奏などを美しく再生するという「銀月海」、レアメタルでコーティングされているという黄銅製の筐体を、ジルコニアストーンで飾ったエントリーモデル「鹿(Deer)」と、いずれもユニーク。予価についても、銀製筐体の2モデルは15〜25万円前後が見込まれる一方、普及モデルの「鹿」は2万円台と幅広い。
■MUSIN
MUSINブースでは、同社が取り扱うiBasso/SHANLINGブランドから、DAPおよびDAC/アンプの新モデルが出展された。
SHANLINGブランドからは、フラグシップモデル「M9」のノウハウを受け継いだDAP「M7」が参考出展。M9からいくつかの機能を省いた代わりに小型化されており、一方で基幹となる技術についてはM9と同等のものを維持しているという。価格については18万円前後を予定。発売時期については、昨今の半導体不足や輸送遅延などの影響を受けるかもしれないとしつつ、6月を目処にしているとのこと。
また、4月28日に発売したDAC/アンプ「UA5」も展示。音量調整用ダイヤルや3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスの2系統出力を搭載するほか、オーディオ回路のみ内蔵バッテリーから電力供給を行うことで音質向上を図る「ハイブリッドモード」といった取り組みを特徴としている。
iBassoブランドからは、生産終了となったオーディオプレーヤー「DX300」の後継モデルとして開発中の「DX320」が参考出展。外観についてはまだ調整中ながら、内部の音質面についてはほぼ完成しているというプロトタイプを試聴できた。
■コペックジャパン
コペックジャパンのブースでは、同社が取り扱うCayinブランドのフラグシップDAP「N8 II」が出展された。KORG製真空管Nutubeを組み込んだフルバランス回路や、ポータブルオーディオ機器としていち早くローム製DACチップ「BD34301EKV」を採用したことなどが特徴となっている。音楽再生時、側面の窓からNutubeの発光が透けて見えるのもアクセントだ。
また同じくCayinブランドからは、今後まもなく発売予定の真空管プリメインアンプ「MT-35 Mk2」が参考出展。従来モデルから新たにBluetooth入力を追加するなど、音質と使い勝手の両立を図っているという。価格は10万円前後を見込んでいるとのこと。
■サウンドアース
DUNU/QOA/Kinera Imperialなどのイヤホンブランドを取り扱うサウンドアースのブースでは、世界初公開というDUNUの新モデル「KIMA」「VULKAN」が参考出展された。
「KIMA」は鏡面仕上げの筐体にダイナミックドライバー1基を搭載したモデルで、同ブランドの既存モデルとはまた異なる方向性のイヤホンになるという。また、「VULKAN」は4基のBAドライバーと2基のダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッドモデル。日本に到着したばかりということもあり詳細はまだ明かされなかったものの、会場ではいち早く試聴することができた。
■リアルアシスト
リアルアシスト ミミソラ事業部のブースでは、同社が取り扱う海外イヤホンブランドから、発売予定または検討中の新モデルが多数参考出展された。
ダイナミック型1基/BA型2基/EST(静電型)2基を搭載するSee Audioのハイブリッド型イヤホン「MIU」や、“従来よりも若干鳴らしやすくなった”という大口径の平面駆動型ドライバーを搭載したTin HiFi「P1 Max」などを展示。また、新規取り扱いブランドとなるMuse HiFiから出展した第1弾モデル「Power」も、大型の平面駆動型ドライバーを搭載。高域から低域までバランスよく、奥行きの表現にすぐれた音が楽しめるとしていた。
■NUARL
NUARLブースでは、現在開発中という2種類のイヤホンが参考出展。今後の開発にフィードバックするため試聴を実施していた。
「X147」と名付けられたプロトタイプの一方は、独自開発の8mmダイナミックドライバーを搭載。振動板にはベリリウムコーティングを採用しており、チューニングが異なる2種類のプロトタイプを聴き比べての意見を募っていた。製品としての発売は今年の夏頃を予定しており、価格帯は現行モデルの「NX1」と「NX3」の中間となるということだ。
もう一方のプロトタイプ「X247」は、独自開発の10mm DLCダイナミックドライバーを搭載するモデル。こちらはNX1の後継として開発を進めており、新しい振動板素材によって高域の伸びに磨きをかけたとのこと。こちらのモデルは今年冬頃の発売が見込まれている。
なお、今回のプロトタイプのために開発したドライバーは、完全ワイヤレスイヤホンへの採用も視野に入れているとのことだ。
■HiBy
飯田ピアノが取り扱うHiByからは、近日発表予定というミドルクラスのDAP「R5」の次世代モデルが参考出展。大きな特徴のひとつは、DACチップ内蔵アンプと、別途内蔵したA級ディスクリートアンプを切り替えて使えることだ。
DACチップ内蔵アンプは省電力性能に優れ、最長約35時間の再生が可能。一方のディスクリートアンプは発熱が大きく、連続再生時間も最長約8時間と短い代わりに、出力や音の透明感などを高められるという。アンプのモード切替は、画面上部をスワイプして表示できるメニューから可能だ。
また、新規取り扱いを予定しているという中国のイヤホンブランド「心境(ハートフィールド)」が参考出展された。もともとオーディオ販売に携わっていたオーナーが、自分が理想とする音を実現するために立ち上げたというブランドで、振動抑制のための金属筐体や、シングルドライバー構成にこだわった設計が特徴となる。
ラインナップは3モデル。銀製の筐体とダイナミックドライバーを採用し、広い音場を実現したというフラグシップモデル「銀鶴」、銀製筐体とBAドライバーを採用し、独奏などを美しく再生するという「銀月海」、レアメタルでコーティングされているという黄銅製の筐体を、ジルコニアストーンで飾ったエントリーモデル「鹿(Deer)」と、いずれもユニーク。予価についても、銀製筐体の2モデルは15〜25万円前後が見込まれる一方、普及モデルの「鹿」は2万円台と幅広い。
■MUSIN
MUSINブースでは、同社が取り扱うiBasso/SHANLINGブランドから、DAPおよびDAC/アンプの新モデルが出展された。
SHANLINGブランドからは、フラグシップモデル「M9」のノウハウを受け継いだDAP「M7」が参考出展。M9からいくつかの機能を省いた代わりに小型化されており、一方で基幹となる技術についてはM9と同等のものを維持しているという。価格については18万円前後を予定。発売時期については、昨今の半導体不足や輸送遅延などの影響を受けるかもしれないとしつつ、6月を目処にしているとのこと。
また、4月28日に発売したDAC/アンプ「UA5」も展示。音量調整用ダイヤルや3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスの2系統出力を搭載するほか、オーディオ回路のみ内蔵バッテリーから電力供給を行うことで音質向上を図る「ハイブリッドモード」といった取り組みを特徴としている。
iBassoブランドからは、生産終了となったオーディオプレーヤー「DX300」の後継モデルとして開発中の「DX320」が参考出展。外観についてはまだ調整中ながら、内部の音質面についてはほぼ完成しているというプロトタイプを試聴できた。
■コペックジャパン
コペックジャパンのブースでは、同社が取り扱うCayinブランドのフラグシップDAP「N8 II」が出展された。KORG製真空管Nutubeを組み込んだフルバランス回路や、ポータブルオーディオ機器としていち早くローム製DACチップ「BD34301EKV」を採用したことなどが特徴となっている。音楽再生時、側面の窓からNutubeの発光が透けて見えるのもアクセントだ。
また同じくCayinブランドからは、今後まもなく発売予定の真空管プリメインアンプ「MT-35 Mk2」が参考出展。従来モデルから新たにBluetooth入力を追加するなど、音質と使い勝手の両立を図っているという。価格は10万円前後を見込んでいるとのこと。
■サウンドアース
DUNU/QOA/Kinera Imperialなどのイヤホンブランドを取り扱うサウンドアースのブースでは、世界初公開というDUNUの新モデル「KIMA」「VULKAN」が参考出展された。
「KIMA」は鏡面仕上げの筐体にダイナミックドライバー1基を搭載したモデルで、同ブランドの既存モデルとはまた異なる方向性のイヤホンになるという。また、「VULKAN」は4基のBAドライバーと2基のダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッドモデル。日本に到着したばかりということもあり詳細はまだ明かされなかったものの、会場ではいち早く試聴することができた。
■リアルアシスト
リアルアシスト ミミソラ事業部のブースでは、同社が取り扱う海外イヤホンブランドから、発売予定または検討中の新モデルが多数参考出展された。
ダイナミック型1基/BA型2基/EST(静電型)2基を搭載するSee Audioのハイブリッド型イヤホン「MIU」や、“従来よりも若干鳴らしやすくなった”という大口径の平面駆動型ドライバーを搭載したTin HiFi「P1 Max」などを展示。また、新規取り扱いブランドとなるMuse HiFiから出展した第1弾モデル「Power」も、大型の平面駆動型ドライバーを搭載。高域から低域までバランスよく、奥行きの表現にすぐれた音が楽しめるとしていた。
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