ソニーは、会議やイベントなど大人数の集まる場所／広い会場を想定した大型Bluetoothスピーカー「SRS-XV800」を、2023年5月19日に発売する。価格はオープンだが、市場では税込80,000円前後での実売が想定される。

2021年に発売した兄弟モデル「SRS-XG500」「SRS-XP500」よりもさらに大型化し、学校の体育館ほどの会場でも十分な音量／音圧が得られるようになったとするBluetoothスピーカー。ただ大音量再生が可能なだけではなく、マイク／ギター入力や光デジタル入力など豊富な接続端子、テレビの内蔵スピーカーと連動する「TV Sound Booster」といった機能を搭載しており、個人宅のリビングのような小規模なスペースにおいても活用できるとしている。

ドライバーユニットとして、約170×170mmの矩形ウーファー「X-Balanced Speaker Unit」を2基、直径約60mmのトゥイーターを3基、直径約40mmのトゥイーターを2基、そして低域の量感を増幅するS字型バスレフを搭載。サイズが異なる2種類のトゥイーターは、それぞれ60mmユニットが本体前方、40mmユニットが本体後方に向けて配置される。これにより再生音に奥行きが生まれると共に、スピーカーの前後どちらからでもパワフルなサウンドが楽しめるとしている。

なおフロント側の60mmトゥイーターは、常に3基すべてが動作するわけではなく、3基のうち2基が再生に使われる。本体の縦置き／横置きに応じて、自動的に使用するユニットが切り替わる仕組みだ。

BluetoothはLDAC／AAC／SBCコーデックをサポート。加えて、音声入力として本体背面にマイク／ギター入力×1、マイク入力×1、3.5mmオーディオ入力×1、USB-A×1、光デジタル入力×1を搭載。兄弟モデルには無かった光デジタル入力が追加され、テレビなどとも接続が可能となった。

2つのマイク入力（うち1つはギター入力兼用）はツマミによってそれぞれで音量を調節できる上、キーコントロールやエコーのオン／オフにも対応。郊外エリアに住むユーザーを中心にニーズがあるという、カラオケ用スピーカーとしての活用もカバーしている。

また新機能として、テレビとの光デジタル接続時に使用できる「TV Sound Booster」を搭載する。これは、テレビの内蔵スピーカーの音声に合わせ、本モデルから重低音と高音のみ付け加えるように再生することで、音の広がりや迫力を増強するというもの。特に映画やミュージックビデオといったコンテンツを楽しむ場合に最適だとしている。

ほか、本体には持ち運び用のキャリーホイールや、最長25時間の連続再生が可能なバッテリー、パーティーを盛り上げるLEDライティングなどを搭載。LEDは本体のボタンから発光パターンやオン／オフを切り替えることができ、またスマホアプリ「Fiestable」から詳細なカラーカスタマイズも可能。防滴にも対応するが、バスレフの位置の関係から設置の向きで等級が異なり、縦置き時がIPX4相当、横置き時がIPX2相当となる。

外形寸法は約317W×720H×375Dmm、質量は約18.5kg。電源コード、光デジタルケーブルが付属する。