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公開日 2023/06/07 12:02
サイズ豊富な兄弟モデル「OLED C3/B3」も
LG、“輝度70%アップ”の4K有機ELテレビ最上位「OLED G3」。AI映像エンジンも第6世代に
編集部:成藤 正宣
LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機ELテレビ “OLED G3シリーズ”、“OLED C3シリーズ”、“OLED B3シリーズ” の計3シリーズ/11モデルを、2023年7月上旬より順次発売する。ラインナップと予想実売価格、発売時期は以下の通り。
■4K有機ELテレビ “OLED G3シリーズ”
・77型「OLED77G3PJA」:88万円前後/7月上旬
・65型「OLED65G3PJA」:61万円前後/7月上旬
・55型「OLED55G3PJA」:43万円前後/7月上旬
■4K有機ELテレビ “OLED C3シリーズ”
・83型「OLED83C3PJA」:99万円前後/7月上旬
・65型「OLED65C3PJA」:49万円前後/7月上旬
・55型「OLED55C3PJA」:36万円前後/7月上旬
・48型「OLED48C3PJA」:30万円前後/7月上旬
・42型「OLED42C3PJA」:29万円前後/7月上旬
■4K有機ELテレビ “OLED B3シリーズ”
・77型「OLED77B3PJA」:65万円前後/8月下旬
・65型「OLED65B3PJA」:43万円前後/8月下旬
・55型「OLED55B3PJA」:30万円前後/8月下旬
“OLED G3シリーズ” は、2022年発売 “OLED G2シリーズ” の後継に位置づけられる、フラグシップ4K有機ELテレビ。映像エンジンを新世代にバージョンアップすると共に、独自の次世代有機ELパネル「OLED evo」において新技術「マイクロレンズアレイ」を導入。さらなる進化を実現したとする。
マイクロレンズアレイとは、有機ELデバイスと表面のガラス面との間に、約5.9ミクロンの微細なレンズを敷きつめ、パネル内の反射光を画面側に屈折させる技術。敷きつめるレンズの数は画面サイズごとに異なるが、例えば65型モデルでは1ピクセルあたり3600個以上、全体で約300億個ものレンズが用いられるという。
この技術により、従来の有機ELパネルではパネル内反射で損なわれていた光がしっかりと出力されるようになり、効率が向上。2022年発売のスタンダード4K有機ELテレビ “OLED B2シリーズ” と比較すると、消費電力は据え置いたまま、最大70%もの輝度アップを実現。視野角もより広くなり、斜めから見たときの明るさや見やすさも高まったとしている。
映像エンジンとして、AIにより画質/音質を最適化するリアルタイムAIプロセッサーの第6世代「α9 AI Processor Gen6」を搭載。AIによる最適化に磨きをかけた上、新たな映像調整機能の搭載や音声処理の強化を行っている。
映像処理の「AI映像プロ」では、AIによりノイズを除去しつつ4K映像にアップスケーリングする「AIアップスケーリング4K」、映像の1フレームを複数のゾーンに分割し、ゾーンごとにトーンマッピングを適用することでコントラストを高める「OLEDダイナミックトーンマッピングプロ」、ユーザーが注目しやすい被写体を検出し、また前景/背景も判別して調整することで立体感を強める「オブジェクト型リアルタイム映像処理」といった複数の処理を実施。地上波からネット動画まで、あらゆるコンテンツを最高レベルの映像で映し出すとする。
特にOLEDダイナミックトーンマッピングプロでは、ゾーン分割数を前世代映像エンジンの5,000から20,000以上に細分化。その上でグレースケール分析を行うことにより、エリアごとの明るさが一層高まっているという。
これに加え、テレビの画質設定に詳しくないユーザーでも簡単に映像カスタマイズができる機能「パーソナルピクチャーウィザード」を新搭載。画面に順番に提示されるサンプル画像から、ユーザーが好みの画像を選んでいくだけで、8500万通りの映像設定の中からAIが最もふさわしいものを決定してくれるとのこと。
音声処理の「AIサウンドプロ」では、音の輪郭や音色をクリアに補正する「AIクリアサウンド」、音量の大小に応じて変化する高音 - 低音のバランスを自動的に補正する「オートバランスコントロール」といった新機能を追加。2ch音源のアップミックス機能も、前世代エンジンのバーチャル7.1.2chから、バーチャル9.1.2chまで強化された。
また、今年8月下旬に発売を予定するサウンドバー “LG SoundBar"「SC9S」との連動機能も搭載。SC9Sを接続すると、webOSのメニューに設定画面が追加表示され、シームレスに操作が可能。加えて、「WOWオーケストラ」機能をオンにすると、テレビ内蔵スピーカーとサウンドバーを併用したサラウンド再生を行い、部屋全体に広がる臨場感ゆたかな立体サウンドが楽しめるという。
HDRはDolby Vision/HDR10/HLGに対応。HDMI端子は4ポート搭載し、全ポートがHDMI 2.1の機能をカバー。最大4K/120Hzでの映像入力をはじめ、eARC/VRR/ALLM、AMD FreeSync Premium/NVIDIA G-Sync Compatibleなどをサポートする。
また、映像や音声をゲームに合わせて素早く調整できる機能「ゲームオプティマイザ」「ゲームダッシュボード」や、インターネットを通じて1000タイトル以上のゲームが遊べるNVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」に対応。美しく迫力のある大画面でゲームも楽しめると謳っている。
OSは独自の「webOS 23」を搭載。ホーム画面に表示されるおすすめコンテンツやよく使う機能を柔軟にカスタマイズすることができる。2つの映像コンテンツを同時表示できるマルチビュー機能にも対応。例えばスポーツ中継の異なる視点を同時に再生したり、別売オプションの「LG WebCam」と組み合わせて、トレーニングのお手本動画を見ながら自分の姿を確認するといった活用ができる。
動画ストリーミングサービスも、NETFLIX/Disney+/Amazon Prime Video/U-NEXT/huluなど幅広く視聴に対応。新たにTVerの視聴アプリも搭載された。また同時に、付属リモコンのデザインも刷新され、動画サービスに直接アクセスできるボタンがより多く搭載された。
ほか、8Kモデル “OLED Z3シリーズ" と共通のサービスとして、同社公式ホームページから製品登録を行うと、通常1年のパネル保証を5年まで無料延長することが可能。本モデル用の壁掛け金具「壁密着スリムマウント」も用意され、壁にピッタリ密着させて設置することもできるとしている。
“OLED C3シリーズ” は、2022年発売 “OLED C2シリーズ” の後継となる4K有機ELテレビ。有機ELパネルは従来モデルと同じ「OLED evo」で、マイクロレンズアレイ技術は非採用だが、それ以外の映像エンジンやwebOS、インターフェースなどのスペックは “OLED G3シリーズ” と同等となる。
“OLED B3シリーズ” は、2023年度の同社4K有機ELテレビのスタンダードモデル。パネルは映像エンジンには「α7 AI Processor Gen6」を搭載し、映像面ではAIアップスケーリング4K、ダイナミックトーンマッピング、音声面ではバーチャル5.1.2chといった補正機能を搭載。またHDMI端子は、4基のうち2基がHDMI 2.1、もう2基がHDMI 2.0準拠となるなど、上位モデルと比べて一部スペックが異なっている。
■4K有機ELテレビ “OLED G3シリーズ”
・77型「OLED77G3PJA」:88万円前後/7月上旬
・65型「OLED65G3PJA」:61万円前後/7月上旬
・55型「OLED55G3PJA」:43万円前後/7月上旬
■4K有機ELテレビ “OLED C3シリーズ”
・83型「OLED83C3PJA」:99万円前後/7月上旬
・65型「OLED65C3PJA」:49万円前後/7月上旬
・55型「OLED55C3PJA」:36万円前後/7月上旬
・48型「OLED48C3PJA」:30万円前後/7月上旬
・42型「OLED42C3PJA」:29万円前後/7月上旬
■4K有機ELテレビ “OLED B3シリーズ”
・77型「OLED77B3PJA」:65万円前後/8月下旬
・65型「OLED65B3PJA」:43万円前後/8月下旬
・55型「OLED55B3PJA」:30万円前後/8月下旬
“OLED G3シリーズ” は、2022年発売 “OLED G2シリーズ” の後継に位置づけられる、フラグシップ4K有機ELテレビ。映像エンジンを新世代にバージョンアップすると共に、独自の次世代有機ELパネル「OLED evo」において新技術「マイクロレンズアレイ」を導入。さらなる進化を実現したとする。
マイクロレンズアレイとは、有機ELデバイスと表面のガラス面との間に、約5.9ミクロンの微細なレンズを敷きつめ、パネル内の反射光を画面側に屈折させる技術。敷きつめるレンズの数は画面サイズごとに異なるが、例えば65型モデルでは1ピクセルあたり3600個以上、全体で約300億個ものレンズが用いられるという。
この技術により、従来の有機ELパネルではパネル内反射で損なわれていた光がしっかりと出力されるようになり、効率が向上。2022年発売のスタンダード4K有機ELテレビ “OLED B2シリーズ” と比較すると、消費電力は据え置いたまま、最大70%もの輝度アップを実現。視野角もより広くなり、斜めから見たときの明るさや見やすさも高まったとしている。
映像エンジンとして、AIにより画質/音質を最適化するリアルタイムAIプロセッサーの第6世代「α9 AI Processor Gen6」を搭載。AIによる最適化に磨きをかけた上、新たな映像調整機能の搭載や音声処理の強化を行っている。
映像処理の「AI映像プロ」では、AIによりノイズを除去しつつ4K映像にアップスケーリングする「AIアップスケーリング4K」、映像の1フレームを複数のゾーンに分割し、ゾーンごとにトーンマッピングを適用することでコントラストを高める「OLEDダイナミックトーンマッピングプロ」、ユーザーが注目しやすい被写体を検出し、また前景/背景も判別して調整することで立体感を強める「オブジェクト型リアルタイム映像処理」といった複数の処理を実施。地上波からネット動画まで、あらゆるコンテンツを最高レベルの映像で映し出すとする。
特にOLEDダイナミックトーンマッピングプロでは、ゾーン分割数を前世代映像エンジンの5,000から20,000以上に細分化。その上でグレースケール分析を行うことにより、エリアごとの明るさが一層高まっているという。
これに加え、テレビの画質設定に詳しくないユーザーでも簡単に映像カスタマイズができる機能「パーソナルピクチャーウィザード」を新搭載。画面に順番に提示されるサンプル画像から、ユーザーが好みの画像を選んでいくだけで、8500万通りの映像設定の中からAIが最もふさわしいものを決定してくれるとのこと。
音声処理の「AIサウンドプロ」では、音の輪郭や音色をクリアに補正する「AIクリアサウンド」、音量の大小に応じて変化する高音 - 低音のバランスを自動的に補正する「オートバランスコントロール」といった新機能を追加。2ch音源のアップミックス機能も、前世代エンジンのバーチャル7.1.2chから、バーチャル9.1.2chまで強化された。
また、今年8月下旬に発売を予定するサウンドバー “LG SoundBar"「SC9S」との連動機能も搭載。SC9Sを接続すると、webOSのメニューに設定画面が追加表示され、シームレスに操作が可能。加えて、「WOWオーケストラ」機能をオンにすると、テレビ内蔵スピーカーとサウンドバーを併用したサラウンド再生を行い、部屋全体に広がる臨場感ゆたかな立体サウンドが楽しめるという。
HDRはDolby Vision/HDR10/HLGに対応。HDMI端子は4ポート搭載し、全ポートがHDMI 2.1の機能をカバー。最大4K/120Hzでの映像入力をはじめ、eARC/VRR/ALLM、AMD FreeSync Premium/NVIDIA G-Sync Compatibleなどをサポートする。
また、映像や音声をゲームに合わせて素早く調整できる機能「ゲームオプティマイザ」「ゲームダッシュボード」や、インターネットを通じて1000タイトル以上のゲームが遊べるNVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」に対応。美しく迫力のある大画面でゲームも楽しめると謳っている。
OSは独自の「webOS 23」を搭載。ホーム画面に表示されるおすすめコンテンツやよく使う機能を柔軟にカスタマイズすることができる。2つの映像コンテンツを同時表示できるマルチビュー機能にも対応。例えばスポーツ中継の異なる視点を同時に再生したり、別売オプションの「LG WebCam」と組み合わせて、トレーニングのお手本動画を見ながら自分の姿を確認するといった活用ができる。
動画ストリーミングサービスも、NETFLIX/Disney+/Amazon Prime Video/U-NEXT/huluなど幅広く視聴に対応。新たにTVerの視聴アプリも搭載された。また同時に、付属リモコンのデザインも刷新され、動画サービスに直接アクセスできるボタンがより多く搭載された。
ほか、8Kモデル “OLED Z3シリーズ" と共通のサービスとして、同社公式ホームページから製品登録を行うと、通常1年のパネル保証を5年まで無料延長することが可能。本モデル用の壁掛け金具「壁密着スリムマウント」も用意され、壁にピッタリ密着させて設置することもできるとしている。
“OLED C3シリーズ” は、2022年発売 “OLED C2シリーズ” の後継となる4K有機ELテレビ。有機ELパネルは従来モデルと同じ「OLED evo」で、マイクロレンズアレイ技術は非採用だが、それ以外の映像エンジンやwebOS、インターフェースなどのスペックは “OLED G3シリーズ” と同等となる。
“OLED B3シリーズ” は、2023年度の同社4K有機ELテレビのスタンダードモデル。パネルは映像エンジンには「α7 AI Processor Gen6」を搭載し、映像面ではAIアップスケーリング4K、ダイナミックトーンマッピング、音声面ではバーチャル5.1.2chといった補正機能を搭載。またHDMI端子は、4基のうち2基がHDMI 2.1、もう2基がHDMI 2.0準拠となるなど、上位モデルと比べて一部スペックが異なっている。