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公開日 2023/06/13 10:50
アイリスグループの株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニーは4月15日、「埼玉県熊谷市のショッピングセンター「ニットーモール」の2階に、「ユニディ ニットーモール熊谷店」(以下、熊谷店)をオープンした。アイリスオーヤマの「なるほど家電(R)」を中心にワンストップショッピングを実現した、一般的なホームセンターとは一線を画する駅前立地型の“家電ホームセンター”だ。
ユニディカンパニーは、千葉県・神奈川県・東京都・埼玉県で「ユニディ」14店舗、工具・金物を専門としたプロショップ「ユニハードウェア」3店舗を運営している。熊谷店はユニディカンパニーとして6年ぶり15店舗目の「ユニディ」となり、埼玉県北部には初出店。店舗面積は1,795m2とユニディとしては小型の店舗になる。
最大の特徴となるのが、アイリスオーヤマの「なるほど家電(R)」を約700商品、人気商品をほぼフルラインナップで品揃えしていること。“生活必需品”にフォーカスし、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などの大型家電、エアコンやサーキュレーターなどの季節家電を充実。取り扱いジャンル別でも家電が最大規模となる280m2のスペースを占めている。
圧巻の品揃えで臨んだなるほど家電(R)に対する反響は大きく、株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニー 営業本部 本部長・小野田朗大氏は「売り場で実際に商品に触れ、熱心にご覧になるお客様が本当に多く、都内の店舗では反応があまりないような商品も、熊谷店ではよく動いています」と驚きを隠せない。
「アイリスオーヤマの埼玉工場が隣接する深谷市にあるためか、認知度や関心が高いこともあるようです」と分析。オープンにあたっても「アイリスグループのホームセンター」という謳い文句でアピールしている。「来店されるお客様もアイリスオーヤマのことはよくご存じで、ただ、商品をちゃんと見るのは初めてという方が少なくありませんでした。ここまでの展示スケールは珍しいですし、家電量販店でも一部お取り扱いはいただいていますが、目立つ場所での展示は少ないようです」。
ユニディは、2014年にアイリスグループの傘下に入った。従来は家電の売上構成比は5%にも満たなかったが、傘下に入り、アイリスオーヤマの家電ラインナップが充実していくのに合わせて取り扱いボリュームを拡大。現在の売上構成比はその当時の倍を超えている。
ニットーモールはJR熊谷駅から徒歩3分、熊谷市(人口:約19万3,000人)の中心部に位置する大型駐車場を完備したショッピングセンターで、3階には家電量販店のノジマも出店する。「家電量販店があるのに家電を取り扱っても大丈夫なのかとよく聞かれるのですが、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの大型家電は、家電量販店では10万円以上するものが売れ筋ですが、熊谷店で中心となるのは5万円前後の商品。価格帯が競合せず、きちんと棲み分けができており、オープン以来、大変好調です」。
一方、通常のホームセンターと大きく異なる点は、製品に直接触れて体験ができること。例えばスティッククリーナーはカーペットの上に展示され、あらかじめ電源も入り、大きなPOPで「お試しください」と促す。工事不要で注目を集めるポータブルクーラーは「お客様の関心事はやはり本当に冷えるかどうかです。そこで、ビニールで囲って体験いただけるスペースを用意しました。話して説明するより断然早く分かりやすいです」。
さらに、陳列の関係などからその場で試せない商品は「お試しコーナー」で試すことができる。現在、カーペットやソファの汚れを水で吸い取り、簡単にお掃除できるリンサークリーナーに対する関心が高く、体験の希望が多いそうだ。伝えきれないところはPOPや動画コンテンツも活用している。
家電との関係性も深く、売り場を隣接して展開するリフォームも強みのひとつ。「受付カウンターでお客様に対応するスタッフは、資格を有して工事も手掛けられる者が担当しています。お客様の相談に応え、自らお客様宅に伺って現調をして見積もりを作成します。大掛かりな工事の施工は協力会社に依頼しますが、工事の依頼内容も適切な指示が出せます」と満足度の高いサービスを提供する。
「お客様が安心できるサービス、信頼できるサービスとして、ユニディのリフォームはリピート率が大変高くなっています。最後に物を言うのは“人”です」と自信に満ちた表情で訴える。
売り場は駐車場棟からモール棟への入り口横に配置。「ユニディでの買い物は目的ではなくても、リフォームには皆さん興味がありますから自然と目に留まります。熊谷店でもオープン直後から受注をいただいています」と大きな手応えを掴む。
ユニディでは年間約20,000件の工事実績を誇る。リフォーム事業は年率二桁の成長を遂げており、大型家電でも自社の配送・施工サービスを活用し、最短で購入即日に配送・設置できることが大きなセールスポイントとなっている。
売り場面積は4,000m2と言われるホームセンターの平均的なサイズの半分以下だが、「その分、割り切りもしやすかったです。小回りを生かし、他社が出せないエリアにも出店できるのがユニディの強みですから」と立地や客層を考慮して品揃えにメリハリをつける。
家電を充実させる一方、「ホームセンターと言えばコンパネが山積みになり、職人さんが大量に買い付けていかれますが、同じショッピングモールに立地するラゾーナ川崎店では職人さんの利用がほとんどないため、熊谷店でも工具は扱ってもプロ用は置かないなど、職人さんに関連する商材を省きました」。建物2階への立地となることから園芸用品もコンパクトにまとめている。
一方、ペット用品とアウトドア用品は需要増を見込んで強化。ペット需要はコロナ禍で一時は取引価格が高騰するなど急拡大しており、行動制限が解けたことから、お出掛けがより楽しくなるペットカートやペットウェアを重点的に品揃えする。
同じくコロナ禍を契機に拡大した「アウトドア」は、商圏にアウトドアを大きく扱う店舗がないことから、アイリスオーヤマのアウトドアブランド「HUGEL(ヒューゲル)」を中心に約1,500種類の多彩なラインナップを用意。「広い戸建てにお住いのファミリー層のお客様も多く、これからのシーズンは自宅でバーベキューを楽しむシーンも増えるのではないでしょうか」と期待を寄せる。
また、ショッピングモールのメイン層である若いファミリー層に狙いを定めたのは「駄菓子」コーナー。小さなお子さんが来たくなる場所として考案し、狙い以上の成果となっているという。エスカレーターの吹き抜け近くに配置し、カプセルトイコーナーがある上の階からも目に入る仕掛けになっている。
地域の暮らしを支える“家電ホームセンター”をコンセプトに掲げ、インテリア、キッチン用品、日用品、生活雑貨、さらには食品まで、豊富な品揃えを凝縮した熊谷店。「ホームセンターの主力となる顧客層の高齢化が進んでいます。お客様としては買い回りを避け、できるなら買い物を1ヶ所で済ませてしまいたい。今回、家電を充実させることで生活必需品のすべてが揃い、ワンストップショッピングを提供することができました」。
地元の熊谷市とは「災害時等における物資の供給に関する協定」を結んだことが5月9日に発表された。「地域貢献はもちろんのこと、自治体から寄せられる地域の情報から、防災訓練が行われるとわかれば、防災商品を特集するなど、連携して商品をご提案することができます」と自治体との取り組みにも注力する。
1階のイベント広場で早々に催したイベントも盛り上がりを見せるなど、「大きな手応えを感じています。モールのなかで存在感を発揮していきたい」と力を込める小野田氏。地域に根差した“家電ホームセンター”として、また、さらなるアイテム充実必至のアイリスオーヤマ“なるほど家電(R)”の情報発信拠点として、今後の取り組みが注目される。
<ユニディ ニットーモール熊谷店 店舗概要>
■所在地:埼玉県熊谷市銀座2丁目245番地 ニットーモール2階
■取扱い製品:家電、ペット用品、アウトドア用品、インテリア、キッチン用品、日用品、 生活雑貨、食品、DIY補修用品、ほか
■売場面積:約1,795m2
■営業時間:10:00〜20:30(定休日:ニットーモール営業日に準ずる)
■駐車場台数:約1,000台(ニットーモール駐車場)
■運営会社:株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニー
暮らしを支える駅前立地型“家電ホームセンター”
ユニディ ニットーモール熊谷店、アイリスオーヤマ「なるほど家電」が約700種・人気商品をほぼフルラインナップ
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純■カテゴリー別で最大面積の“家電”が存在感を放つ
アイリスグループの株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニーは4月15日、「埼玉県熊谷市のショッピングセンター「ニットーモール」の2階に、「ユニディ ニットーモール熊谷店」(以下、熊谷店)をオープンした。アイリスオーヤマの「なるほど家電(R)」を中心にワンストップショッピングを実現した、一般的なホームセンターとは一線を画する駅前立地型の“家電ホームセンター”だ。
ユニディカンパニーは、千葉県・神奈川県・東京都・埼玉県で「ユニディ」14店舗、工具・金物を専門としたプロショップ「ユニハードウェア」3店舗を運営している。熊谷店はユニディカンパニーとして6年ぶり15店舗目の「ユニディ」となり、埼玉県北部には初出店。店舗面積は1,795m2とユニディとしては小型の店舗になる。
最大の特徴となるのが、アイリスオーヤマの「なるほど家電(R)」を約700商品、人気商品をほぼフルラインナップで品揃えしていること。“生活必需品”にフォーカスし、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などの大型家電、エアコンやサーキュレーターなどの季節家電を充実。取り扱いジャンル別でも家電が最大規模となる280m2のスペースを占めている。
■家電量販とは“価格帯”、ホームセンターとは“体験”で差別化
圧巻の品揃えで臨んだなるほど家電(R)に対する反響は大きく、株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニー 営業本部 本部長・小野田朗大氏は「売り場で実際に商品に触れ、熱心にご覧になるお客様が本当に多く、都内の店舗では反応があまりないような商品も、熊谷店ではよく動いています」と驚きを隠せない。
「アイリスオーヤマの埼玉工場が隣接する深谷市にあるためか、認知度や関心が高いこともあるようです」と分析。オープンにあたっても「アイリスグループのホームセンター」という謳い文句でアピールしている。「来店されるお客様もアイリスオーヤマのことはよくご存じで、ただ、商品をちゃんと見るのは初めてという方が少なくありませんでした。ここまでの展示スケールは珍しいですし、家電量販店でも一部お取り扱いはいただいていますが、目立つ場所での展示は少ないようです」。
ユニディは、2014年にアイリスグループの傘下に入った。従来は家電の売上構成比は5%にも満たなかったが、傘下に入り、アイリスオーヤマの家電ラインナップが充実していくのに合わせて取り扱いボリュームを拡大。現在の売上構成比はその当時の倍を超えている。
ニットーモールはJR熊谷駅から徒歩3分、熊谷市(人口:約19万3,000人)の中心部に位置する大型駐車場を完備したショッピングセンターで、3階には家電量販店のノジマも出店する。「家電量販店があるのに家電を取り扱っても大丈夫なのかとよく聞かれるのですが、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの大型家電は、家電量販店では10万円以上するものが売れ筋ですが、熊谷店で中心となるのは5万円前後の商品。価格帯が競合せず、きちんと棲み分けができており、オープン以来、大変好調です」。
一方、通常のホームセンターと大きく異なる点は、製品に直接触れて体験ができること。例えばスティッククリーナーはカーペットの上に展示され、あらかじめ電源も入り、大きなPOPで「お試しください」と促す。工事不要で注目を集めるポータブルクーラーは「お客様の関心事はやはり本当に冷えるかどうかです。そこで、ビニールで囲って体験いただけるスペースを用意しました。話して説明するより断然早く分かりやすいです」。
さらに、陳列の関係などからその場で試せない商品は「お試しコーナー」で試すことができる。現在、カーペットやソファの汚れを水で吸い取り、簡単にお掃除できるリンサークリーナーに対する関心が高く、体験の希望が多いそうだ。伝えきれないところはPOPや動画コンテンツも活用している。
■リフォームは工事の資格を持つスタッフが一気通貫で対応
家電との関係性も深く、売り場を隣接して展開するリフォームも強みのひとつ。「受付カウンターでお客様に対応するスタッフは、資格を有して工事も手掛けられる者が担当しています。お客様の相談に応え、自らお客様宅に伺って現調をして見積もりを作成します。大掛かりな工事の施工は協力会社に依頼しますが、工事の依頼内容も適切な指示が出せます」と満足度の高いサービスを提供する。
「お客様が安心できるサービス、信頼できるサービスとして、ユニディのリフォームはリピート率が大変高くなっています。最後に物を言うのは“人”です」と自信に満ちた表情で訴える。
売り場は駐車場棟からモール棟への入り口横に配置。「ユニディでの買い物は目的ではなくても、リフォームには皆さん興味がありますから自然と目に留まります。熊谷店でもオープン直後から受注をいただいています」と大きな手応えを掴む。
ユニディでは年間約20,000件の工事実績を誇る。リフォーム事業は年率二桁の成長を遂げており、大型家電でも自社の配送・施工サービスを活用し、最短で購入即日に配送・設置できることが大きなセールスポイントとなっている。
■地域に根を下ろし、熊谷市とは災害時の協定を結ぶ
売り場面積は4,000m2と言われるホームセンターの平均的なサイズの半分以下だが、「その分、割り切りもしやすかったです。小回りを生かし、他社が出せないエリアにも出店できるのがユニディの強みですから」と立地や客層を考慮して品揃えにメリハリをつける。
家電を充実させる一方、「ホームセンターと言えばコンパネが山積みになり、職人さんが大量に買い付けていかれますが、同じショッピングモールに立地するラゾーナ川崎店では職人さんの利用がほとんどないため、熊谷店でも工具は扱ってもプロ用は置かないなど、職人さんに関連する商材を省きました」。建物2階への立地となることから園芸用品もコンパクトにまとめている。
一方、ペット用品とアウトドア用品は需要増を見込んで強化。ペット需要はコロナ禍で一時は取引価格が高騰するなど急拡大しており、行動制限が解けたことから、お出掛けがより楽しくなるペットカートやペットウェアを重点的に品揃えする。
同じくコロナ禍を契機に拡大した「アウトドア」は、商圏にアウトドアを大きく扱う店舗がないことから、アイリスオーヤマのアウトドアブランド「HUGEL(ヒューゲル)」を中心に約1,500種類の多彩なラインナップを用意。「広い戸建てにお住いのファミリー層のお客様も多く、これからのシーズンは自宅でバーベキューを楽しむシーンも増えるのではないでしょうか」と期待を寄せる。
また、ショッピングモールのメイン層である若いファミリー層に狙いを定めたのは「駄菓子」コーナー。小さなお子さんが来たくなる場所として考案し、狙い以上の成果となっているという。エスカレーターの吹き抜け近くに配置し、カプセルトイコーナーがある上の階からも目に入る仕掛けになっている。
地域の暮らしを支える“家電ホームセンター”をコンセプトに掲げ、インテリア、キッチン用品、日用品、生活雑貨、さらには食品まで、豊富な品揃えを凝縮した熊谷店。「ホームセンターの主力となる顧客層の高齢化が進んでいます。お客様としては買い回りを避け、できるなら買い物を1ヶ所で済ませてしまいたい。今回、家電を充実させることで生活必需品のすべてが揃い、ワンストップショッピングを提供することができました」。
地元の熊谷市とは「災害時等における物資の供給に関する協定」を結んだことが5月9日に発表された。「地域貢献はもちろんのこと、自治体から寄せられる地域の情報から、防災訓練が行われるとわかれば、防災商品を特集するなど、連携して商品をご提案することができます」と自治体との取り組みにも注力する。
1階のイベント広場で早々に催したイベントも盛り上がりを見せるなど、「大きな手応えを感じています。モールのなかで存在感を発揮していきたい」と力を込める小野田氏。地域に根差した“家電ホームセンター”として、また、さらなるアイテム充実必至のアイリスオーヤマ“なるほど家電(R)”の情報発信拠点として、今後の取り組みが注目される。
<ユニディ ニットーモール熊谷店 店舗概要>
■所在地:埼玉県熊谷市銀座2丁目245番地 ニットーモール2階
■取扱い製品:家電、ペット用品、アウトドア用品、インテリア、キッチン用品、日用品、 生活雑貨、食品、DIY補修用品、ほか
■売場面積:約1,795m2
■営業時間:10:00〜20:30(定休日:ニットーモール営業日に準ずる)
■駐車場台数:約1,000台(ニットーモール駐車場)
■運営会社:株式会社アイリスプラザ ユニディカンパニー
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