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公開日 2023/09/27 13:00
クラウンドファンディングを開始
Cear、世界初Snapdragon Sound対応の小型ワイヤレススピーカー「Pave」
編集部:小野佳希
シーイヤーは、世界で初めてSnapdragon Soundに対応した小型ワイヤレススピーカー「Cear Pavé(パヴェ) 2nd Generation」を発表。GREEN FUNDINGとKibidangoでのクラウンドファンディングを本日9月27日から開始した。定価は39,800円だが、20%オフの31,800円で入手できるスーパーアーリーバードメニューなどを用意している。12月までクラウンドファンディングを行い、2024年3月頃からの発送を予定しているという。
9.5cm四方の立方体デザインをしたキューブ型のポータブルBluetoothスピーカーで、15Wのスピーカーユニット2基を搭載。上記のとおりスピーカーとして世界で初めてクアルコムのSnapdragon Soundに対応することに加えて、ステレオ音源を3Dサラウンド化できる独自の特許技術「CearField」も搭載している。7月に開催されたSnapdragon Sound特別イベントやポタフェスなどで参考展示されていた製品が正式発表された格好だ。なお「販売店での一般販売も視野に入れてはいるが、現時点では未定」(シーイヤー代表取締役 村山好孝氏)だとのこと。
SoCにQualcomm S5 Gen 2(型番:QCC5181)を搭載し、Bluetoothのバージョンは5.3。aptX Lossless、LC3、aptX Adaptive、aptX、AAC、SBCの各コーデックに対応する。Snapdragon Soundでの音楽再生には同技術対応スマートフォンとの組み合わせが必要だが、AACにも対応しているためiPhoneなどでも本機での音楽再生は行える。
ステレオミニ端子とUSB Type-C端子も装備し、外部機器との有線接続も可能。ステレオミニ端子は48kHz/24bit、USB端子は最大96kHz/24bitでの接続に対応する。「できれば出荷までにステレオミニ端子も96kHz/24bit対応にしたいと思っている」(村山氏)という。
CearField技術は、ステレオ音源などの再生音をリアルタイムで解析・分解・再構成することで、最適な3Dサウンドを生成すると同社は説明。もちろんBluetoothだけでなくミニジャックからのアナログ入力も、USBオーディオといったデジタル入力にも対応する。また、50msec以下の低遅延を実現しており、映画やゲームでもワイヤレスで没入感を楽しめるとアピールしている。
なお、本体にはジャイロセンサーも内蔵。設置環境にあわせた3Dサラウンドを自動生成できるともしている。
音に包まれると同時に確かな定位感も体感できるというミュージックモード、映画やゲームの没入感に重要な『画面の外』の音がはっきり聞き取れる奥行き感やワイドな音場を実現するというゲーム・シネマモードなどのサウンドモードを切り替え可能。部屋での“ながら聞き”や複数人で“ゆるく”音楽を聴きたいとき用だというBGMモードも備えている。
ペアリングしたスマートフォンなどでの通話用に4基のマイクを内蔵。指向性制御やノイズ抑圧など収音のための音響信号処理技術「Cear Microphone」も搭載し、これによって通話者の声を的確に捉えるとしている。
各種操作を行えるスマホアプリも用意。モード切り替えや音量調整、イコライジングや電源オンオフに加えて、バッテリーや音の広がりのビジュアライズ、デバイスの向き、タイマー設定など、「paveの状態を全て可視化・コントロール可能」にする予定だという。
そのほか、USB接続したPCからの各種設定変更や、イコライザーのプリセットを本体のマルチファンクションボタンから呼び出すなどといった機能も、ユーザーの反応次第で検討する余地があると説明。「チップセット自体はそういった性能をすでに持っているので、要望が大きれば対応していきたい」(村山氏)とした。
本機を複数台つなぐことができる「CearLINK」機能も搭載。ワイヤレスで各スピーカーを同期することができ、さらに左右を広げたり、音量を上げたりするなどといった使い方ができる。
8.5時間以上のロングバッテリー性能を実現。そのほかIPX5〜6相当の防水性能も装備する予定だという。
シーイヤーは音響に関するソフトウェア開発などを展開している企業で、前述のCearFieldなどのような技術を独自開発し他社へライセンス提供したり、各種音響機器のハードウェア設計・開発・製造、および音響技術コンサルティングなども行っている。また、日本国内初のSnapdragon Soundテクニカルサポート提供企業でもある。
元々は、新潟にある共栄エンジニアリングの音響事業部として2011年にスタートし、2012年に技術ブランドとしてCearを起ち上げ。Paveの第1世代機を2016年に発売するなどした後に、2018年に会社として独立した。今回のPave 2nd Generationが独立後初めてのコンシューマ向け製品となる。「初代機の開発当時はまだ課題が多くてできなかったことが、今回の製品でやっと実現できた」(村山氏)という。
ちなみに「Cear」というブランド名には、「Clear,Clean,Creative technologies for the ear」という意味が込められているとのこと。ブランドロゴは先頭の「C」が3つ重なった形(実線の大きなCと小さなCに加えて、その両者間の空白も太いCとカウント)になっており、その3つのCがClear、Clean、Creativeを表しているという。
そして前述のように、今回の製品はクアルコムの最新SoCであるS5 Gen 2搭載していることから、発表会にはクアルコム社のスタッフも登壇。世界中の様々なブランドの製品にクアルコムのチップセットが採用されていることを紹介しつつ、ロスレス/ハイレゾ対応による高音質伝送、低遅延性、音声通話のクリア、音が途切れない強固な接続性といったSnapdragon Soundの特徴を改めて説明。「そんなクアルコムの技術を搭載しているのがCearのスピーカーだ」(クアルコムジャパン 大島勉氏)とした。
また、大島氏は「Bluetoothの送り手(スマートフォンなど)と受け手(イヤホンなど)の両方を展開していることも我々の強み」だとコメント。同じくクアルコムジャパンの福井幹浩氏も「我々は常に売上の約2割を研究開発に投資して技術革新を追求している」とアピールした。
そしてシーイヤーの村山氏も、クアルコムと長年にわたって協業していることに触れつつ、「クアルコムと一緒にやることで、我々の技術をより早いタイミングで実現できる」と述べた。
■独自の特許技術でステレオ音源も3Dサウンド化
9.5cm四方の立方体デザインをしたキューブ型のポータブルBluetoothスピーカーで、15Wのスピーカーユニット2基を搭載。上記のとおりスピーカーとして世界で初めてクアルコムのSnapdragon Soundに対応することに加えて、ステレオ音源を3Dサラウンド化できる独自の特許技術「CearField」も搭載している。7月に開催されたSnapdragon Sound特別イベントやポタフェスなどで参考展示されていた製品が正式発表された格好だ。なお「販売店での一般販売も視野に入れてはいるが、現時点では未定」(シーイヤー代表取締役 村山好孝氏)だとのこと。
SoCにQualcomm S5 Gen 2(型番:QCC5181)を搭載し、Bluetoothのバージョンは5.3。aptX Lossless、LC3、aptX Adaptive、aptX、AAC、SBCの各コーデックに対応する。Snapdragon Soundでの音楽再生には同技術対応スマートフォンとの組み合わせが必要だが、AACにも対応しているためiPhoneなどでも本機での音楽再生は行える。
ステレオミニ端子とUSB Type-C端子も装備し、外部機器との有線接続も可能。ステレオミニ端子は48kHz/24bit、USB端子は最大96kHz/24bitでの接続に対応する。「できれば出荷までにステレオミニ端子も96kHz/24bit対応にしたいと思っている」(村山氏)という。
CearField技術は、ステレオ音源などの再生音をリアルタイムで解析・分解・再構成することで、最適な3Dサウンドを生成すると同社は説明。もちろんBluetoothだけでなくミニジャックからのアナログ入力も、USBオーディオといったデジタル入力にも対応する。また、50msec以下の低遅延を実現しており、映画やゲームでもワイヤレスで没入感を楽しめるとアピールしている。
なお、本体にはジャイロセンサーも内蔵。設置環境にあわせた3Dサラウンドを自動生成できるともしている。
音に包まれると同時に確かな定位感も体感できるというミュージックモード、映画やゲームの没入感に重要な『画面の外』の音がはっきり聞き取れる奥行き感やワイドな音場を実現するというゲーム・シネマモードなどのサウンドモードを切り替え可能。部屋での“ながら聞き”や複数人で“ゆるく”音楽を聴きたいとき用だというBGMモードも備えている。
ペアリングしたスマートフォンなどでの通話用に4基のマイクを内蔵。指向性制御やノイズ抑圧など収音のための音響信号処理技術「Cear Microphone」も搭載し、これによって通話者の声を的確に捉えるとしている。
各種操作を行えるスマホアプリも用意。モード切り替えや音量調整、イコライジングや電源オンオフに加えて、バッテリーや音の広がりのビジュアライズ、デバイスの向き、タイマー設定など、「paveの状態を全て可視化・コントロール可能」にする予定だという。
そのほか、USB接続したPCからの各種設定変更や、イコライザーのプリセットを本体のマルチファンクションボタンから呼び出すなどといった機能も、ユーザーの反応次第で検討する余地があると説明。「チップセット自体はそういった性能をすでに持っているので、要望が大きれば対応していきたい」(村山氏)とした。
本機を複数台つなぐことができる「CearLINK」機能も搭載。ワイヤレスで各スピーカーを同期することができ、さらに左右を広げたり、音量を上げたりするなどといった使い方ができる。
8.5時間以上のロングバッテリー性能を実現。そのほかIPX5〜6相当の防水性能も装備する予定だという。
■クアルコムと長年にわたって協業
シーイヤーは音響に関するソフトウェア開発などを展開している企業で、前述のCearFieldなどのような技術を独自開発し他社へライセンス提供したり、各種音響機器のハードウェア設計・開発・製造、および音響技術コンサルティングなども行っている。また、日本国内初のSnapdragon Soundテクニカルサポート提供企業でもある。
元々は、新潟にある共栄エンジニアリングの音響事業部として2011年にスタートし、2012年に技術ブランドとしてCearを起ち上げ。Paveの第1世代機を2016年に発売するなどした後に、2018年に会社として独立した。今回のPave 2nd Generationが独立後初めてのコンシューマ向け製品となる。「初代機の開発当時はまだ課題が多くてできなかったことが、今回の製品でやっと実現できた」(村山氏)という。
ちなみに「Cear」というブランド名には、「Clear,Clean,Creative technologies for the ear」という意味が込められているとのこと。ブランドロゴは先頭の「C」が3つ重なった形(実線の大きなCと小さなCに加えて、その両者間の空白も太いCとカウント)になっており、その3つのCがClear、Clean、Creativeを表しているという。
そして前述のように、今回の製品はクアルコムの最新SoCであるS5 Gen 2搭載していることから、発表会にはクアルコム社のスタッフも登壇。世界中の様々なブランドの製品にクアルコムのチップセットが採用されていることを紹介しつつ、ロスレス/ハイレゾ対応による高音質伝送、低遅延性、音声通話のクリア、音が途切れない強固な接続性といったSnapdragon Soundの特徴を改めて説明。「そんなクアルコムの技術を搭載しているのがCearのスピーカーだ」(クアルコムジャパン 大島勉氏)とした。
また、大島氏は「Bluetoothの送り手(スマートフォンなど)と受け手(イヤホンなど)の両方を展開していることも我々の強み」だとコメント。同じくクアルコムジャパンの福井幹浩氏も「我々は常に売上の約2割を研究開発に投資して技術革新を追求している」とアピールした。
そしてシーイヤーの村山氏も、クアルコムと長年にわたって協業していることに触れつつ、「クアルコムと一緒にやることで、我々の技術をより早いタイミングで実現できる」と述べた。