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公開日 2024/02/01 18:40
簡単に設営できるパネル型スクリーンも開発
ヤマハ、音声だけでなく映像や照明などの信号もwav形式で記録・再生できるシステム「GPAP」
編集部:小野佳希
ヤマハは、映像信号や照明の制御信号など音声以外のデジタルデータもwav形式に統一して記録・再生できる世界初のシステム「GPAP(ジーパップ/General Purpose Audio Protocol)を開発した。あわせて、サイズを柔軟に変更でき設営・撤収も簡単にできるというパネル型スクリーンを開発したことも発表した。
「GPAP」では、上記のとおり、音声だけでなく照明や舞台装置の制御信号などさまざまなデジタルデータをすべてwav形式に統一して保存・再生可能。通常、コンサートなどのイベントでは音楽や照明、舞台演出などそれぞれを別々の信号で処理した上で同期をとるというシステムが一般的だが、GPAPを利用することで、複雑な同期処理を行うことなく容易にシンクロ再生することができる。加えて、すべてのデータをまとめて配信することも可能。
音楽ライブ以外にもテーマパークやイルミネーションショーなどのエンターテインメント領域のほか、商業施設などマルチメディアコンテンツを扱う幅広い領域で、コンテンツのライブラリー化や、データ保存・再生のオペレーションの簡略化、VR空間での体験コンテンツの創造などさまざまな活用を見込んでいるという。
実際のユースケースとしては例えば、音楽ライブを映画館など遠隔地で体験するライブビューイングにおいて、照明やペンライトの光り方などを始めとする各種演出を現地のライブ会場と同期させるなどといったことが行いやすくなる。
また、コルグが開発したハイレゾ対応の高音質インターネット動画配信システム「Live Extreme」と組み合わせることで、GPAPで記録したマルチメディアコンテンツの配信も可能に。これにより、ヤマハが2020年に開発したライブビューイングシステム「Distance Viewing」のリアルタイム配信ができるようになる。
ホームシアターなどの家庭や個人向け用途も想定しており、スマート照明器具を制御するデータを音声や映像とともに配信して、照明が同期したイマーシブなライブコンテンツを自宅などで楽しめるといった活用も可能。発表会の会場では、テレビの背面に仕込んだLEDライトの色がライブ会場の照明と同じタイミングで変化するといったデモが披露された。
運用の際には、PAミキサーや照明コントローラーなどの機材をGPAP専用のインターフェースにケーブル接続するだけで、各フォーマットをwav形式に変換し、オーディオデータとして収録可能。また、マルチトラックレコーダーやPCなど、wavファイルの再生機能を備えたさまざまなデバイスをGPAPの再生装置として利用できる。
さらに、記録したデータは「Cubase」や「Pro Tools」「GarageBand」などの市販DAWソフトで編集可能。ソフト上で照明やレーザーなどのデータを、音声データと並列で編集することもできる。
パネル型スクリーンは、素早く簡単に広げたり折り畳んだりできる折り畳み式のフレームに、パネル型のスクリーンを取り付ける方式を採用したもの。設営や撤収を短時間で簡単に行える点が大きな特徴のひとつ。また、省スペースで収納でき運搬も容易なため、今まで大スクリーンの搬入や設置が難しかった場所にも気軽に導入できるという。
フレームをつなげることで、スクリーンの高さは最大約5メートルまで、横幅は自在に拡張可能。会場のスペースや用途に合わせて、コンパクトなものから数十メートル規模の横長スクリーンまで、最適なサイズに調整できるとアピールしている。
ヤマハでは、ライブビューイングシステム「Distance Viewing」を運用してきたなかで、その効果を実感しながらも、「タイムコードのフォーマットも機器によって異なっており、同期信号の扱いが煩雑で複雑になっている」(企画・開発担当 ヤマハ 柘植秀幸氏)と、一部に課題も感じていたと説明。
「同じ時間軸上でデータを記録すること」を簡便化する方法を検討する際に、音楽も照明も映像も、データはほとんどがデジタルであることに着目。デジタルデータなら全部オーディオデータのなかに取り込めるのではないかと考えたのだという。
こうして、GPAPでは各信号をwavとしてひとつのオーディオライムライン上で記録するため、タイムコード自体が不要に。録音に際して、現場ではGPAPのインターフェースにケーブルを挿すだけでよく、一方で再生の際も、PCやMTR、iPhoneなどwavファイルを再生できるものであればよいというシンプルさを実現できるとした。
「GPAP」では、上記のとおり、音声だけでなく照明や舞台装置の制御信号などさまざまなデジタルデータをすべてwav形式に統一して保存・再生可能。通常、コンサートなどのイベントでは音楽や照明、舞台演出などそれぞれを別々の信号で処理した上で同期をとるというシステムが一般的だが、GPAPを利用することで、複雑な同期処理を行うことなく容易にシンクロ再生することができる。加えて、すべてのデータをまとめて配信することも可能。
音楽ライブ以外にもテーマパークやイルミネーションショーなどのエンターテインメント領域のほか、商業施設などマルチメディアコンテンツを扱う幅広い領域で、コンテンツのライブラリー化や、データ保存・再生のオペレーションの簡略化、VR空間での体験コンテンツの創造などさまざまな活用を見込んでいるという。
実際のユースケースとしては例えば、音楽ライブを映画館など遠隔地で体験するライブビューイングにおいて、照明やペンライトの光り方などを始めとする各種演出を現地のライブ会場と同期させるなどといったことが行いやすくなる。
また、コルグが開発したハイレゾ対応の高音質インターネット動画配信システム「Live Extreme」と組み合わせることで、GPAPで記録したマルチメディアコンテンツの配信も可能に。これにより、ヤマハが2020年に開発したライブビューイングシステム「Distance Viewing」のリアルタイム配信ができるようになる。
ホームシアターなどの家庭や個人向け用途も想定しており、スマート照明器具を制御するデータを音声や映像とともに配信して、照明が同期したイマーシブなライブコンテンツを自宅などで楽しめるといった活用も可能。発表会の会場では、テレビの背面に仕込んだLEDライトの色がライブ会場の照明と同じタイミングで変化するといったデモが披露された。
運用の際には、PAミキサーや照明コントローラーなどの機材をGPAP専用のインターフェースにケーブル接続するだけで、各フォーマットをwav形式に変換し、オーディオデータとして収録可能。また、マルチトラックレコーダーやPCなど、wavファイルの再生機能を備えたさまざまなデバイスをGPAPの再生装置として利用できる。
さらに、記録したデータは「Cubase」や「Pro Tools」「GarageBand」などの市販DAWソフトで編集可能。ソフト上で照明やレーザーなどのデータを、音声データと並列で編集することもできる。
パネル型スクリーンは、素早く簡単に広げたり折り畳んだりできる折り畳み式のフレームに、パネル型のスクリーンを取り付ける方式を採用したもの。設営や撤収を短時間で簡単に行える点が大きな特徴のひとつ。また、省スペースで収納でき運搬も容易なため、今まで大スクリーンの搬入や設置が難しかった場所にも気軽に導入できるという。
フレームをつなげることで、スクリーンの高さは最大約5メートルまで、横幅は自在に拡張可能。会場のスペースや用途に合わせて、コンパクトなものから数十メートル規模の横長スクリーンまで、最適なサイズに調整できるとアピールしている。
ヤマハでは、ライブビューイングシステム「Distance Viewing」を運用してきたなかで、その効果を実感しながらも、「タイムコードのフォーマットも機器によって異なっており、同期信号の扱いが煩雑で複雑になっている」(企画・開発担当 ヤマハ 柘植秀幸氏)と、一部に課題も感じていたと説明。
「同じ時間軸上でデータを記録すること」を簡便化する方法を検討する際に、音楽も照明も映像も、データはほとんどがデジタルであることに着目。デジタルデータなら全部オーディオデータのなかに取り込めるのではないかと考えたのだという。
こうして、GPAPでは各信号をwavとしてひとつのオーディオライムライン上で記録するため、タイムコード自体が不要に。録音に際して、現場ではGPAPのインターフェースにケーブルを挿すだけでよく、一方で再生の際も、PCやMTR、iPhoneなどwavファイルを再生できるものであればよいというシンプルさを実現できるとした。
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