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公開日 2024/02/10 17:37
新興ブランドLayfic Toneも
<ヘッドフォン祭>Dan Clark Audio「E3」初披露/デノン・B&W・ラックスマンなど注目展示/ブリスオーディオ「ウルトラハイエンドポータブルシステム」
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
フジヤエービックが主催するヘッドホン/イヤホンの祭典「冬のヘッドフォン祭り mini 2024」が、本日2月10日、ステーションコンファレンス東京にて開催された。ここでは、完実電気&フォステクス、ブリスオーディオ、Layfic Tone、ディーアンドエムホールディングス、ラックスマン&フォーカルのブースの模様をお届けする。
完実電気は、新たにDan Clark Audioの中核クラスヘッドホン「E3」を初お披露目した。密閉型の平面磁界モデルで、価格は330,000円を予定している。
「E3」は、MrSpeakers時代からの主力であるEtherシリーズの第3世代モデルとなり、既発売の「STEALTH」や「EXPANCE」のひとつ下のグレードとなる。同社のハイエンドモデルにも搭載されるAcoustic Metamaterial Tuning System(AMTS)を本機のために専用チューンアップしていることに加え、振動板v Planar driverも第5世代に進化。
また外観上の特徴として、左右のイヤーカップに2つの穴「Dual Mode Bass Port」が開けられており、中低域のチューニングもなされているという。担当スタッフも、「価格も上位グレードの半額ほどとお求めやすい価格になっておりますし、EtherシリーズはDan Clark Audioが一番得意とするところです。ぜひご期待ください」とアピールする。
また、MEZE Audioからは1月末に発売されたばかりの「Empyrean II」が登場、旧モデル「Empyrean」との聴き比べもできるようになってる。前作から6年ぶりのリニューアルとなり、ヘッドバンドの装着感も良好。共通の平面磁界ドライバーを使用しているというが、聴き比べた印象では細部のディテールの表現などに進化も見られる。また比較的輪郭のしっかりした「Empyrean」に対して、「Empyrean II」はよりしなやかで柔らかな印象と感じられた。
フォステクスのブースでは、本日発売の50周年記念モデル「TH808」を中心に、「TH616」「TH909」など主力ヘッドホンを中心に展開。それぞれの聴き比べを楽しむ来場者で溢れていた。TH808は上位モデルのTH909の技術を引き継ぎつつ、改めて国内生産に回帰したモデルとなっており、お客さんからの反響も上々だという。フォステクスとしても、今年はヘッドフォンにさらに力を入れていくということで、今後の新製品も楽しみだ。
新興ブランドとして注目の高いLayfic Toneは、有線ヘッドホン「Wired」を中心に展開。2月にアメリカ・カリフォルニア州で開催された楽器展示会「NAMM」にも出展、大きな手応えを感じたとのことで、代表の藤原氏も「Layfic Toneの音が世界市場でも通用すると確信できました」と自信を見せる。
会場では、マス工房のヘッドホンアンプのほか、benchmark、プロの現場で使われるozdesign、アレン&ヒースのミキサー卓といった“制作環境”も意識した再生システムを用意。音楽愛好家はもちろん、音楽クリエイターやエンジニアにも使ってほしいとアピールする。
ブリスオーディオのブースでは、春発売予定の「ウルトラハイエンドポータブルシステム」の開発用ボードを展示。「US-001」(仮称)は、5ウェイのアクティブクロスオーバーネットワークを搭載するヘッドホンアンプと、専用イヤホンがセットになっており、アンプ側で帯域分割を行い、それぞれ個別に増幅させてイヤホンに送り出すという新しいアイデアの製品となっている。
イヤホンは5ウェイで、スーパートゥイーターはxMEMSドライバー、トゥイーターとミッドはKnowles製のBAドライバー、ローミッドはSonion製のBAドライバー、ウーファーはバランス駆動のダイナミックドライバーという脅威の仕様。通常のイヤホンでは、小さい筐体内で帯域分割をおこなっているためどうしても性能の限界があったところを、クロスオーバーを外部にすることで、より自由度の高い設計が実現できるという。
開発用ボードのサイズは非常に大きいが、最終的なヘッドホンアンプの形状は片手で持てる程度のサイズになるということで、開発担当者によると「立体的なパズルを組むようでとても大変です」とのこと。ブリスオーディオがこれまで培ってきたオーディオ技術を一気に投入したモデルに期待したい。
ディーアンドエムホールディングスは、デノンのパーソナライズ可能な完全ワイヤレスイヤホン「PerL」「PerL Pro」、有線ヘッドホン、Bowers&Wilkinsのワイヤレスヘッドホン「Px8」、完全ワイヤレスイヤホン「Pi7 S2」など既発売の人気モデルを中心に展示。Bowers&Wilkinsのヘッドホンもワイヤレスとしては高価格帯ながら売れ行きも好調で、ファッションも意識した渋い色味のカラー展開もユーザーから高評価を得ているという。
ラックスマン&フォーカルのブースでは、ヘッドフォンアンプ「P-750u MARKII」を中心に、「UTOPIA SG」「CELESTEE」「Clear MG」などフォーカルの主力ラインナップを展開。様々な聴き比べができるようになっている。ネットワークトランスポート「NT-07」を中心とした再生システムは常時大行列で、関心の高さを伺わせた。
完実電気は、新たにDan Clark Audioの中核クラスヘッドホン「E3」を初お披露目した。密閉型の平面磁界モデルで、価格は330,000円を予定している。
「E3」は、MrSpeakers時代からの主力であるEtherシリーズの第3世代モデルとなり、既発売の「STEALTH」や「EXPANCE」のひとつ下のグレードとなる。同社のハイエンドモデルにも搭載されるAcoustic Metamaterial Tuning System(AMTS)を本機のために専用チューンアップしていることに加え、振動板v Planar driverも第5世代に進化。
また外観上の特徴として、左右のイヤーカップに2つの穴「Dual Mode Bass Port」が開けられており、中低域のチューニングもなされているという。担当スタッフも、「価格も上位グレードの半額ほどとお求めやすい価格になっておりますし、EtherシリーズはDan Clark Audioが一番得意とするところです。ぜひご期待ください」とアピールする。
また、MEZE Audioからは1月末に発売されたばかりの「Empyrean II」が登場、旧モデル「Empyrean」との聴き比べもできるようになってる。前作から6年ぶりのリニューアルとなり、ヘッドバンドの装着感も良好。共通の平面磁界ドライバーを使用しているというが、聴き比べた印象では細部のディテールの表現などに進化も見られる。また比較的輪郭のしっかりした「Empyrean」に対して、「Empyrean II」はよりしなやかで柔らかな印象と感じられた。
フォステクスのブースでは、本日発売の50周年記念モデル「TH808」を中心に、「TH616」「TH909」など主力ヘッドホンを中心に展開。それぞれの聴き比べを楽しむ来場者で溢れていた。TH808は上位モデルのTH909の技術を引き継ぎつつ、改めて国内生産に回帰したモデルとなっており、お客さんからの反響も上々だという。フォステクスとしても、今年はヘッドフォンにさらに力を入れていくということで、今後の新製品も楽しみだ。
新興ブランドとして注目の高いLayfic Toneは、有線ヘッドホン「Wired」を中心に展開。2月にアメリカ・カリフォルニア州で開催された楽器展示会「NAMM」にも出展、大きな手応えを感じたとのことで、代表の藤原氏も「Layfic Toneの音が世界市場でも通用すると確信できました」と自信を見せる。
会場では、マス工房のヘッドホンアンプのほか、benchmark、プロの現場で使われるozdesign、アレン&ヒースのミキサー卓といった“制作環境”も意識した再生システムを用意。音楽愛好家はもちろん、音楽クリエイターやエンジニアにも使ってほしいとアピールする。
ブリスオーディオのブースでは、春発売予定の「ウルトラハイエンドポータブルシステム」の開発用ボードを展示。「US-001」(仮称)は、5ウェイのアクティブクロスオーバーネットワークを搭載するヘッドホンアンプと、専用イヤホンがセットになっており、アンプ側で帯域分割を行い、それぞれ個別に増幅させてイヤホンに送り出すという新しいアイデアの製品となっている。
イヤホンは5ウェイで、スーパートゥイーターはxMEMSドライバー、トゥイーターとミッドはKnowles製のBAドライバー、ローミッドはSonion製のBAドライバー、ウーファーはバランス駆動のダイナミックドライバーという脅威の仕様。通常のイヤホンでは、小さい筐体内で帯域分割をおこなっているためどうしても性能の限界があったところを、クロスオーバーを外部にすることで、より自由度の高い設計が実現できるという。
開発用ボードのサイズは非常に大きいが、最終的なヘッドホンアンプの形状は片手で持てる程度のサイズになるということで、開発担当者によると「立体的なパズルを組むようでとても大変です」とのこと。ブリスオーディオがこれまで培ってきたオーディオ技術を一気に投入したモデルに期待したい。
ディーアンドエムホールディングスは、デノンのパーソナライズ可能な完全ワイヤレスイヤホン「PerL」「PerL Pro」、有線ヘッドホン、Bowers&Wilkinsのワイヤレスヘッドホン「Px8」、完全ワイヤレスイヤホン「Pi7 S2」など既発売の人気モデルを中心に展示。Bowers&Wilkinsのヘッドホンもワイヤレスとしては高価格帯ながら売れ行きも好調で、ファッションも意識した渋い色味のカラー展開もユーザーから高評価を得ているという。
ラックスマン&フォーカルのブースでは、ヘッドフォンアンプ「P-750u MARKII」を中心に、「UTOPIA SG」「CELESTEE」「Clear MG」などフォーカルの主力ラインナップを展開。様々な聴き比べができるようになっている。ネットワークトランスポート「NT-07」を中心とした再生システムは常時大行列で、関心の高さを伺わせた。