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公開日 2024/02/21 14:53
デジタル広告の成長を視野に入れる

米ウォルマートがTVメーカーVIZIOを買収。独自プラットフォームで広告事業強化か

編集部:成藤 正宣
米小売大手Walmart(ウォルマート)は現地時間の2月20日、米テレビメーカーVIZIO(ビジオ)の買収を発表した。買収額はおよそ23億ドル。

米ウォルマートが独自OSを擁するTVメーカーを買収

VIZIOは2002年に米カリフォルニア州で設立されたテレビメーカー。広告視聴によって無料でコンテンツ配信が楽しめる独自のスマートTV用OS「SmartCast」を展開しており、アクティブアカウント数は1,800万以上、2018年からの成長率は400%を実現。このエコシステムを活かし、マーケティング担当者が消費者に大規模にリーチできる広告事業も立ち上げていた。

この度の買収についてWalmart U.S.のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・レベニュー・オフィサーのセス・ダレール氏は、「VIZIOのユーザー中心のOSは、魅力的な価格帯で素晴らしい視聴体験を提供すると確信しています」と説明。

同社が展開するデジタル広告プラットフォームWalmart Connectは、Walmartで毎週買い物をする何百万人ものユーザーとブランドとの間に有意義なつながりを構築する手助けをしているが、そこにVIZIOの技術が加わることで急速に拡大する収益性の高い広告ビジネスが可能になるだろうと述べ、「私たちは、小売とエンターテイメントの交差点を再定義する際に、これら2つの事業の組み合わせが大きな影響を与えると信じています」と期待を寄せた。

VIZIO CEOのウィリアム・ワン氏も、「WalmartのアプローチとVIZIOのミッションおよびビジョンは合致しており、VIZIOの技術はWalmart Connectに拡張性をもたらすでしょう。この取引はVIZIO株主に即座に魅力的な価値をもたらすもので、VIZIOチーム全体の熱心な取り組みの真の証です」とコメントしている。

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