トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/10/10 11:00
ホームプロジェクター初の交換レンズに対応

エプソン、超高出力レーザー光源で6000ルーメン実現のフラグシップ・4Kプロジェクター「EH-QL3000」

編集部:長濱行太朗
エプソンは、ホームプロジェクター “dreamio(ドリーミオ)” の新たなフラグシップ・4Kプロジェクターとして「EH-QL3000」を発表した。本モデルは受注生産となっており、10月10日から受付を開始する。価格はオープンだが、市場予想税込価格は220万円台前後(本体のみ)。カラーはブラック/ホワイトを用意する。

「EH-QL3000」 ※ホワイトモデルからオプションとなるシャンパンゴールドの天板カバーに交換

EH-QL3000は、同社の業務用プロジェクターで培ってきた高画質技術を継承した最上位モデル。ビジネスモデルの高輝度プロジェクターのノウハウを活かし、小型化と高輝度を両立させた新たなハイパワーレーザー光源が投入されており、6000ルーメン(ANSI)の圧倒的な高輝度を成し得たという。

ビジネスモデルで採用してきた「ハイパワーレーザー光源」と高開口率のHTPSパネルを投入

加えて、同社のハイグレード・4Kプロジェクター「EH-LS12000」で採用したものよりも1.4倍のサイズを誇る、開口率の高い「HTPSパネル」を内蔵したことで、さらなる高輝度化に繋がったという。また、レーザー光源モジュールの小型化も実現している。HDRフォーマットはHDR10/HLGをカバーする。

デバイスは3LCD方式を採用しており、1.04型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル(1,920×1,080×3枚)を搭載、解像度は独自の2軸シフトテクノロジーによって4K(3,840×2,160)に対応する。この2軸シフトテクノロジーを採用することで、パネルを通る光量を減らすことなく、明るさを保ったままの4K映像出力を可能にしているという。

1.04型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル(1,920×1,080×3枚)を搭載

2軸シフトテクノロジーによって4K映像を実現

EH-QL3000では、ホームプロジェクターとして初めて交換式レンズを採用したこともトピック。プロジェクターの設置位置に応じて最適なレンズを選択することができ、超短焦点/短焦点/中焦点/長焦点の投写が可能で、幅広い設置を叶えるオプションレンズを豊富に用意している。レンズシフトは上下64%/左右16%をカバーしており、電動ズームに対応する。

ホームプロジェクターとして初めてレンズ交換式を採用

対応している交換レンズは、長焦点レンズがELPLL08、中焦点レンズがELPLM15/ELPLM11/ELPLM10/ELPLM09、短焦点レンズがELPLM08/ELPLW08/ELPLW06、超短焦点レンズがELPLW05/ELPLU04、超短焦点レンズ(ゼロオフセット)がELPLU03/ELPLU03S/ELPLX02S、これらのレンズがラインナップされている。交換用レンズは全て別売となる。

長焦点/中焦点/短焦点/超短焦点レンズをラインナップする

交換用レンズの選び方について、「弊社HPには、使うプロジェクターと投写するスクリーンサイズ、そしてレンズからスクリーンまでの投写距離を計測する『エプソン プロジェクター投写距離シミュレーター』を用意しているので、そちらを活用してもらえると投写距離に最適な交換レンズを見つけることができる」と、エプソンの担当者は説明する。

高画質技術では、映像コンテンツのシーン毎にHDR信号を解析して自動で最適化する「ダイナミックトーンマッピング」を搭載。映像シーンの明るさに応じて、HDRトーンカーブを変更することで、暗部は見えやすく、明部は白飛びしない映像再現を可能にしている。

また、暗いシーンで光源を制御することで高いコントラストを叶える「ダイナミックコントラスト」をはじめ、自動で被写体のコントラストを強調する「自動コントラスト強調」、シーンに応じてガンマを補正する「シーン適応ガンマ補正」、映像のシャープさを高める「超解像」、フレームを自動生成して動きの速い映像をスムーズに再生する「フレーム補間」といった高画質機能も採用されている。

ゲーミング性能に関連した機能として、4K/120p入力やALLMに対応。また映像メニューにある「映像処理」から「速い」を選択することで、低遅延を可能にしているという。

静音性と冷却性能を高めるために、「ベイパーチャンバー」を導入。高効率な熱拡散と熱低減を成し得るパーツであり、ファンの回転速度を上げずに空気の流れをコントロールすることで、静音ながらも冷却の効率化を高めている。

効率の高い冷却技術を採用することでコンパクト化と静音化に繋がった

加えて、ヒートシンクにプロペラファンを搭載することで、吸気口から直接空気を取り込むことができる「プロペラファン付ヒートシンク」を採用。またフィン一体型の蛍光ホイールを投入することで、さらなる静音化とコンパクト化を実現している。

利便性を高める機能として、「Crestron Connecter」「Control4」といった、さまざまなIP制御機能を搭載しており、家庭用オートメーションにスムーズに対応できる。

IP制御機能も搭載

フラグシップモデルながらも、専用のホームシアタールームだけでなく、リビングにも置きやすい筐体としており、併せて高級感のある筐体デザインに仕上げている。従来にない、8角形の形状を用いたユニークなデザインを採用しており、スタイリッシュさを高めた。また、天板カバーとレンズカバーを変更することが可能で、オプションでシャンパンゴールドの天板カバーとレンズカバーを揃えている。

EH-QL3000の主な仕様は、入出力端子がHDMI×2基、USB Type-A×2基、RS-232C×1基、LAN×1基、ステレオミニ出力×1基を搭載。騒音が28dB、外形寸法が568W×181H×568Dmm、質量が約21.1kg。

EH-QL3000の背面端子部

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB