公開日 2022/10/11 12:02
富士フイルムイメージングシステムズは、「2023年富士フイルムの年賀状概要発表会」を開催し、コンシューマー事業本部 事業推進本部 プリント・ソリューション事業部長・岡本純氏が基本方針と展開施策について説明を行った。
昨年の2022年賀はがきは総発行枚数が19.1億枚(対前年89%)と減少傾向に歯止めはかからず、2023年賀はがきも当初の発行枚数は16.4億枚、最終的には少し上回り、総発行枚数は17.2億枚程度(同90%)と予測されている。
同社では年賀状の作成実態について市場調査を行った。「年賀状を出す」との回答は全体の52%で、年齢が若くなるほど低くなり、20代は男性で28%、女性で32%となった。枚数では「1から20枚」が半数近い45%を占め、年賀状を出す理由では「毎年の挨拶だから」(43%)、「習慣で何となく」(36%)、「毎年年賀状をもらうため」(26%)が上位に挙げられた。岡本氏は「アプローチの仕方を考えないと枚数は年々減ってきている。出す理由も非積極的なものが多数を占めており、コミュニケーションとしての新たな価値が必要」と訴えた。
面倒に感じている点としては、「年賀状デザインの選定・決定」「宛名書き」「写真の選定・決定」「送る方へのひと言コメント(自筆)」が上位に挙げられた。年賀状の減少に歯止めをかけるためには、これらお困りごとを解決していくことが不可欠。「年賀状作成時に感じている“義務感”“煩わしさ”を、“楽しさ”“簡単”に変えていきたい」とフジカラーの年賀状2023の進化したポイントについて説明した。
フジカラーの年賀状2023では、デザイン選定にかかる面倒を“楽しい”に変える施策として、写真年賀状卒業層に対してはイラスト年賀状を前年の150点から200点へ大幅に増加。年賀状離れが進む若年層にはSNSで人気を集めるキャラクターを起用してアピールする。また、自分で書いた文字やイラストを年賀状に入れられる「手書き機能」が新たに加わり、併せて余白が広く取られたデザイン8点を投入し、店頭向けの説明ビデオも用意する。
プロモーションでは、SNSで情報を入手している結婚、出産をした人に向けて、ユーザーと等身大のインフルエンサーの体験投稿により需要を喚起する。また、同社の写真啓蒙活動では、興味や関心を引き出す上で、個々に好みの異なる被写体を入り口としたアプローチで成果を挙げており、クローズアップする12の被写体の写真を中心に、「プリントデイズアンバサダー」による出産・結婚はもちろん、ペットや旅行などの写真を使った年賀状を「贈る」楽しみ方を提案していく。
写真をカタチにして自分らしく自由に楽しむ“プリントデイズ”を発信する「プリントデイズ公式アンバサダー」は現在60名、その総フォロワー数は約30万人にのぼる。「年賀状を出すきっかけ、想い、誰に届けたいのか、写真にする被写体など、様々なアイデアが生まれてくる」と需要喚起へ大きな期待を寄せる。
宛名印刷サービスは「住所録」がより使いやすく進化。店舗受注での宛名印刷比率13%を、今年は20%を目標にさらなる伸長を目指す。また、銀写真プリントをはがきに貼り付けるタイプの名称を、従来の「フジカラー仕上げ」から、わかりやすく「写真キレイ仕上げ」へと変更した。
店頭でも目にするカタログは、目的別に写真入り年賀状とイラスト年賀状をわかりやすくまとめた両面表紙スタイル。テンプレートには、写真入り年賀状で人気の「LETTERS」、干支のウサギやディズニー、サンリオ、すみっこぐらしなどキャラクターシリーズも充実する。年賀状に加えて、人気上昇中の「フォトカレンダーCOYOMI」も併せてクローズアップ。昨年テスト販売したA2サイズが好評で、今年はA2サイズもラインナップに加えて展開する。
「たくさん撮った“想い”のこもった写真のなかから、“届ける喜び”“受け取る喜び”を感じてもらいたい」と訴える岡本氏。フジカラー年賀状で「写真で想いを届けよう!」をキャッチフレーズに、販売目標として対前年比100%を目指す。
「義務感」「煩わしさ」を「楽しさ」「簡単」へ
富士フイルム、年賀状作成サービス拡充。人気キャラクター起用や「手書き機能」追加など
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純■お困りごとを解消。便利な楽しい手書き機能も登場
富士フイルムイメージングシステムズは、「2023年富士フイルムの年賀状概要発表会」を開催し、コンシューマー事業本部 事業推進本部 プリント・ソリューション事業部長・岡本純氏が基本方針と展開施策について説明を行った。
昨年の2022年賀はがきは総発行枚数が19.1億枚(対前年89%)と減少傾向に歯止めはかからず、2023年賀はがきも当初の発行枚数は16.4億枚、最終的には少し上回り、総発行枚数は17.2億枚程度(同90%)と予測されている。
同社では年賀状の作成実態について市場調査を行った。「年賀状を出す」との回答は全体の52%で、年齢が若くなるほど低くなり、20代は男性で28%、女性で32%となった。枚数では「1から20枚」が半数近い45%を占め、年賀状を出す理由では「毎年の挨拶だから」(43%)、「習慣で何となく」(36%)、「毎年年賀状をもらうため」(26%)が上位に挙げられた。岡本氏は「アプローチの仕方を考えないと枚数は年々減ってきている。出す理由も非積極的なものが多数を占めており、コミュニケーションとしての新たな価値が必要」と訴えた。
面倒に感じている点としては、「年賀状デザインの選定・決定」「宛名書き」「写真の選定・決定」「送る方へのひと言コメント(自筆)」が上位に挙げられた。年賀状の減少に歯止めをかけるためには、これらお困りごとを解決していくことが不可欠。「年賀状作成時に感じている“義務感”“煩わしさ”を、“楽しさ”“簡単”に変えていきたい」とフジカラーの年賀状2023の進化したポイントについて説明した。
フジカラーの年賀状2023では、デザイン選定にかかる面倒を“楽しい”に変える施策として、写真年賀状卒業層に対してはイラスト年賀状を前年の150点から200点へ大幅に増加。年賀状離れが進む若年層にはSNSで人気を集めるキャラクターを起用してアピールする。また、自分で書いた文字やイラストを年賀状に入れられる「手書き機能」が新たに加わり、併せて余白が広く取られたデザイン8点を投入し、店頭向けの説明ビデオも用意する。
プロモーションでは、SNSで情報を入手している結婚、出産をした人に向けて、ユーザーと等身大のインフルエンサーの体験投稿により需要を喚起する。また、同社の写真啓蒙活動では、興味や関心を引き出す上で、個々に好みの異なる被写体を入り口としたアプローチで成果を挙げており、クローズアップする12の被写体の写真を中心に、「プリントデイズアンバサダー」による出産・結婚はもちろん、ペットや旅行などの写真を使った年賀状を「贈る」楽しみ方を提案していく。
写真をカタチにして自分らしく自由に楽しむ“プリントデイズ”を発信する「プリントデイズ公式アンバサダー」は現在60名、その総フォロワー数は約30万人にのぼる。「年賀状を出すきっかけ、想い、誰に届けたいのか、写真にする被写体など、様々なアイデアが生まれてくる」と需要喚起へ大きな期待を寄せる。
宛名印刷サービスは「住所録」がより使いやすく進化。店舗受注での宛名印刷比率13%を、今年は20%を目標にさらなる伸長を目指す。また、銀写真プリントをはがきに貼り付けるタイプの名称を、従来の「フジカラー仕上げ」から、わかりやすく「写真キレイ仕上げ」へと変更した。
店頭でも目にするカタログは、目的別に写真入り年賀状とイラスト年賀状をわかりやすくまとめた両面表紙スタイル。テンプレートには、写真入り年賀状で人気の「LETTERS」、干支のウサギやディズニー、サンリオ、すみっこぐらしなどキャラクターシリーズも充実する。年賀状に加えて、人気上昇中の「フォトカレンダーCOYOMI」も併せてクローズアップ。昨年テスト販売したA2サイズが好評で、今年はA2サイズもラインナップに加えて展開する。
「たくさん撮った“想い”のこもった写真のなかから、“届ける喜び”“受け取る喜び”を感じてもらいたい」と訴える岡本氏。フジカラー年賀状で「写真で想いを届けよう!」をキャッチフレーズに、販売目標として対前年比100%を目指す。
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