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公開日 2022/09/08 07:07
とても万人向けではなさそう
噂の頑丈モデル「Apple Watch Ultra」正式発表。49mm巨大サイズ、極寒も砂漠も耐える
多根清史
アップルは8日深夜の「Far Out」イベントで、最新スマートウォッチ「Apple Watch Series 8」、廉価モデルの「Apple Watch SE(第2世代)」および「Apple Watch Ultra」を発表した。ここでいうUltraは、ここ数ヶ月にわたり噂されていた大型かつ頑丈なProモデルに当たるものだ。
それぞれ価格はApple Watch Series 8が5万9800円から、Apple Watch SE(第2世代)は3万7800円から、Apple Watch Ultraは12万4800円から。全モデルとも予約受付を開始しており、Series 8とSEは16日発売、Ultraは23日発売となっている。
Apple Watch Series 8およびUltraには新たな2種類のセンサーが追加された。
1つは皮膚温測定機能だが、一般的な体温計ではなく、女性の健康管理向けであり、従来の「周期記録」を強化する方向だ。ユーザーは推定される過去の排卵日の通知を受け取ることができ、家族計画に役立てられるという。
もう1つは新たなモーションセンサーであり、高度なセンサーフュージョンアルゴリズムを利用することで「衝突事故検出」を実現する。自動車での重大な衝突事故を検出し、ユーザーに確認を取り、10秒のカウントダウン後に反応がない場合は緊急通報サービスに連絡……という、既存の転倒検出機能の延長上にあるものだ。
最も注目が集まっているのは、やはり新たなカテゴリーである「Apple Watch Ultra」だろう。サイズは49mmとApple Watch史上最大であり、チタニウムケースは軍用機器にも使用されるMIL-STD 810Hの関連項目の規格に準拠し、WR100の耐水性能も備えているという。通常の使用時で最大36時間のバッテリー持ちを実現し、新たな低電力モードでは最大60時間まで延ばせるとのことだ。
その頑丈仕様は外見にも現れており、ケースは平らなサファイア前面クリスタルのすべての縁を囲むように盛り上がっているゴツさだ。
また万人向けだった標準モデルとは違い、「日常から極限まで幅広い環境で冒険や探検を楽しむ人にとって完璧なテクニカルツール」とうたわれているほど。耐久スポーツのアスリートや限界を超えることを目指す人々にとって驚異的なツール、?20°Cの凍える寒さの山から55°Cの炎熱の砂漠まで……と人を選ぶことを強調している、アップル製品としては珍しい存在である。
ほか標準モデルとの明らかな違いは、ユーザーが自由に機能を割り振れる「アクションボタン」を備えていることだ。その例として「水深」アプリを瞬時に起動できることが挙げられているが、これは水泳を趣味にする全ての人にとって、あるいは手袋をしながらでも使いやすそうである。
それと関連して、ダイブコンピュータ機能を備えているのも興味深い。Bühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、わかりやすいダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどを提供できるとのことだ。
そうした極限状況を想定していることからすると、セルラーモデルのみとされているのも頷ける。iPhoneなしの緊急通報や事故検出は、製品のコンセプトに深く組み込まれているのだろう。
また、あらゆる冒険やスポーツのために専用のバンドも用意されているとのこと。巨大なサイズといい、日常生活には過剰なタフネスさといい、決して誰もが買うものとはいえないが、アスリートのプロ向けとしては高い商品ではなく、静かに普及していくのかもしれない。
それぞれ価格はApple Watch Series 8が5万9800円から、Apple Watch SE(第2世代)は3万7800円から、Apple Watch Ultraは12万4800円から。全モデルとも予約受付を開始しており、Series 8とSEは16日発売、Ultraは23日発売となっている。
Apple Watch Series 8およびUltraには新たな2種類のセンサーが追加された。
1つは皮膚温測定機能だが、一般的な体温計ではなく、女性の健康管理向けであり、従来の「周期記録」を強化する方向だ。ユーザーは推定される過去の排卵日の通知を受け取ることができ、家族計画に役立てられるという。
もう1つは新たなモーションセンサーであり、高度なセンサーフュージョンアルゴリズムを利用することで「衝突事故検出」を実現する。自動車での重大な衝突事故を検出し、ユーザーに確認を取り、10秒のカウントダウン後に反応がない場合は緊急通報サービスに連絡……という、既存の転倒検出機能の延長上にあるものだ。
最も注目が集まっているのは、やはり新たなカテゴリーである「Apple Watch Ultra」だろう。サイズは49mmとApple Watch史上最大であり、チタニウムケースは軍用機器にも使用されるMIL-STD 810Hの関連項目の規格に準拠し、WR100の耐水性能も備えているという。通常の使用時で最大36時間のバッテリー持ちを実現し、新たな低電力モードでは最大60時間まで延ばせるとのことだ。
その頑丈仕様は外見にも現れており、ケースは平らなサファイア前面クリスタルのすべての縁を囲むように盛り上がっているゴツさだ。
また万人向けだった標準モデルとは違い、「日常から極限まで幅広い環境で冒険や探検を楽しむ人にとって完璧なテクニカルツール」とうたわれているほど。耐久スポーツのアスリートや限界を超えることを目指す人々にとって驚異的なツール、?20°Cの凍える寒さの山から55°Cの炎熱の砂漠まで……と人を選ぶことを強調している、アップル製品としては珍しい存在である。
ほか標準モデルとの明らかな違いは、ユーザーが自由に機能を割り振れる「アクションボタン」を備えていることだ。その例として「水深」アプリを瞬時に起動できることが挙げられているが、これは水泳を趣味にする全ての人にとって、あるいは手袋をしながらでも使いやすそうである。
それと関連して、ダイブコンピュータ機能を備えているのも興味深い。Bühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、わかりやすいダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどを提供できるとのことだ。
そうした極限状況を想定していることからすると、セルラーモデルのみとされているのも頷ける。iPhoneなしの緊急通報や事故検出は、製品のコンセプトに深く組み込まれているのだろう。
また、あらゆる冒険やスポーツのために専用のバンドも用意されているとのこと。巨大なサイズといい、日常生活には過剰なタフネスさといい、決して誰もが買うものとはいえないが、アスリートのプロ向けとしては高い商品ではなく、静かに普及していくのかもしれない。
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