トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2022/10/26 14:20
AIが使用した画像のクリエイターに支払うファンドも立ち上げ

Shutterstock、AI生成画像の提供を開始へ。OpenAIとの提携で「DALL・E 2」をサービスに統合

Munenori Taniguchi
ストックフォトのShutterstockが、OpenAIとのパートナーシップを拡大し、画像生成AI「DALL・E 2」を使って作られたストック画像の販売を開始した。また、Shutterstockのユーザーには「DALL・E 2」への直接的なアクセスを提供し、AIの学習や画像生成に利用された元の画像のクリエイターに、報酬を与える新しいコントリビューターファンドを用意する。

Open AIは2021年に、DALL・Eのテキストー画像生成モデルを訓練するため、Shutterstockのコンテンツを利用するライセンスを取得した。今回の契約拡大は、OpenAIのプログラミングキットを通じた技術の最初の実用化事例のひとつになる。

Shutterstockのサービスでは、今後数か月以内に「DALL・E 2」が利用可能になる予定。だが注意が必要なのは、他のAIによって生成されたアート作品は、Shutterstockで取り扱わないと定められていることだ。もちろんこれは、ShutterstockとOpenAIのパートナーシップを考えてのことだが、一方でShutterstockが画像生成に使用された画像を検知し、そのクリエイターに相応の支払いをすることを可能にするためでもある。

これにより、Shutterstockに画像を登録している制作者には、ロイヤリティとAI学習データ提供の両面で収益が発生することになる。ただ、はっきりはしていないが、「DALL・E 2」が画像を使用した際にその画像のクリエイターに支払われる額は、通常のShutterstockサービスで画像が使用された場合に比べて低くなる模様だ。

今回のパートナーシップは、画像生成AIが使用した元の画像が、正規に使用可能なものか、盗用に該当するのかという論争をなくす目的もありそうだ。ShutterstockのライバルであるGetty Imagesは、著作権への懸念からAI生成画像を完全に禁止しており、フィルターを使って問題あるコンテンツが紛れ込まないように徹底している。Googleも自前の画像生成AI「Imagen」を開発しているが、「責任ある方法」が確立できなければ、一般ユーザーにシステムを開放しないことにしているという。

Source: Shutterstock
via: The Verge, TechCrunch

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB