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公開日 2023/10/17 15:29
CEATECで展示中

ARグラス「XREAL Air 2 Pro」11月17日に発売。3段階のレンズ調光に対応、約6.2万円

編集部:平山洸太
日本Xrealは、ARグラスの新モデル「XREAL Air 2 Pro」を11月17日に発売する。価格は61,980円(税込)。カラーはダークグレーのみ。

「XREAL Air 2 Pro」

最大330インチのスクリーンを仮想的に表示できるARグラスの新モデル。新たに調光機能を搭載し、屋内や屋外といったシチュエーションに合わせて、レンズの透過度を調整できるようになった。それ以外の基本的な機能は、既発売の「XREAL Air 2」(54,980円・税込)と同様。そのため、差額7,000円で調光機能の有無が選ぶ際のポイントとなる。

レンズの透過度の調節には「Electrochromic調光」技術を採用。電流により液晶分子の配列を調整することで、透過率を自由自在に操作できるという。XREAL Air 2 Proでは3段階の調節が可能で、透過率0%の没入モード、35%の通常モード、100%の透明モードが用意される。なお、レンズ分の厚さは1mm以下、反応速度は100ミリ秒となる。

テンプル(つる)にあるボタンの操作だけで透過度を調整可能

テンプル横に設置されたボタンを押すことで、透過度が順番に切り替わる。既存モデルのXREAL Air 2では、外の光を遮るために付属のライトシールドを装着する必要があったが、Proではこれが不要となった。また、明るさを3段階とした理由については、ユーザーからの声を参考にしたためとのこと。具体的には、「家の中」「カフェや車内など明るめの場所」「海やキャンプなどアウトドア」の3つのシーンについての要望が多かったという。

その他の基本性能については、上述の通りXREAL Air 2と同様となる。ディスプレイにはソニー製の0.55型Micro-OLEDパネルを採用し、解像度は1,920×1,080。120Hzのリフレッシュレートをサポートする。明るさは初代モデル「XREAL Air」から25%向上の500nitsとなる。視野角は46度、3DoFをサポート。

本体の質量は75gで、72gのXREAL Air 2よりも3g重くなっている。一方、XREAL Airとの比較では約6%軽量化。さらに、ボディ前後の重量配分を1:1にすることで、鼻への負担を軽減し、長時間使用時の疲れにくさにも配慮した。ほか、音響面では指向性サウンドデザインを採用し、外部への音漏れも最小限に抑えている。

予約については、ビックカメラとヨドバシ、公式ウェブストアにおいて、10月27日から開始。合計5,000円分の事前予約特典も用意され、2,500円分のAppleギフトカード、XREAL Kaleido Kit – グラススキン(1,500円)、提携先の眼鏡店「JUN GINZA」で使えるレンズフレームクーポン(1,000円)がプレゼントされる。

■ポケットに大画面を



本日発表会が開催され、日本においてジェネラルマネージャーを務める、ケン・ファン氏が登壇。製品の紹介とともに、日本市場に対する考えを明らかにした。

初代のXREAL Airは世界で20万台が売れたARデバイスであり、日本でもXrealは業界トップというデータが出ている。だが、同社が1万人を対象に日本で行った調査によると、「AR/VR製品について聞いたことがあるか、あるいは購入したことがありますか?」という問いに対して、95%が聞いたことないと答えたそうだ。一方、購入したことがあるは 0.5%、聞いたことがあるは 4.5%に留まった。ファン氏は、「95%の部分が我々にとっては大きな機会として捉えている」という。

また調査では、ゲーム(75%)、スマートフォン(65%)、ラップトップ(48%)の順でARを利用していることが判明。ユースケースとしては、家でゲームをする(58%)、家でスマホや映画を見る(43%)、カフェで仕事する(25%)という結果も明らかになった。また、ARユーザーは幅広い趣味を持っており、スポーツやアウトドアでも使われていることもわかったという。

こうした結果をもとに、Xrealでは「Magic in My Pocket」というスローガンを掲げていくとのこと。ARによって「ポケットに大画面を入れる」ことが可能になるとアピールした。

なお発表会が行われた幕張メッセでは、10月20日(金)まで、テクノロジー関連の展示会「CEATEC 2023」が開催中。Xrealもブースを出展しており、いちはやくXREAL Air 2 Proを使いながら、PS5やNintendo Switchを使ってゲーム体験ができるようになっている。そのほかXREAL Air 2を使い、スピンバイクに乗って仮想的にサイクリングが行える展示も用意している。

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