トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2024/09/05 14:40
Snapdragon X Eliteより高い電力効率をアピール

インテル、ノートPC向けCPU「Core Ultra 200V」シリーズを正式発表

Munenori Taniguchi
インテルが「最速のCPUコア」、「世界最高の内蔵GPU」、「最高のAIパフォーマンス」を標榜するLunar Lakeアーキテクチャー採用のノートPC向けCPU「Core Ultra 200V」シリーズを発表した。このCPUを搭載するPCは9月24日より順次発売される。

Core Ultra(Series 2)とも呼ばれるこのCPUは、これまでの最新世代だったMeteor Lakeアーキテクチャーを採用したCore Ultraに対して、処理速度だけでなく、電力効率の改善によるバッテリー駆動時間の大幅な改善、GPUパフォーマンスの大幅な高速化を盛り込み、さらに生成AIや機械学習に関するマイクロソフトの「Copilot+ PC」要件を満たすNPU(Neural Processing Unit)も備えている。

Copilot+ PC向けCPUとしては、一足先にクアルコムが「Snapdragon X Elite」を発表しており、ARMアーキテクチャーならではのバッテリー駆動時間の長さを特徴としている。しかしインテルは、Core Ultra 200VをSnapdragon X Eliteを搭載する同じメーカー、同じバッテリー容量、同じ筐体のノートPCで比較したところ、使用するアプリケーションによってはクアルコムのシステムよりバッテリー駆動時間が長かったと主張している。

もし本当にLunar LakeがクアルコムのCPUと同等かそれに近い電力効率を実現するのであれば、それはゲームや各種アプリケーション、ドライバーなどの互換性問題がいまだ残るクアルコム製CPUに対する大きなアドバンテージとなりそうだ。

たとえば、インテルはゲームのベンチマーク(XeSSアップスケーリング不使用)では、Core Ultra 9 288VはQualcomm X1E-84-100 を搭載するシステムに対して、平均で68%高いフレームレートを提供し、AMDのRyzen AI 9 HX 370に対しても、16%高いフレームレートを叩き出すと説明されている。この分野ではクアルコムはまだまだ難しいところがあるようだ。

Lunar Lakeは、CPUパッケージ内にシステムのRAMを統合して出荷される。これはアップルがMシリーズのチップを搭載するMacでやっているのと同じことだが、CPUとRAMを別々のモジュールとしてシステムに搭載するよりもかなりの消費電力の節約になるという。

一方、CPUとRAMを同じパッケージに統合していることで、CPUそのものは同じでも、RAM容量の違いだけでCPUの型番が変わる点は注意が必要だ。今回、インテルは9つのCPUモデルを発表したが、そのうち最上位のCore Ultra 9 288VだけがRAM 32GBのみで、残りのCore Ultra 5シリーズとCore Ultra 7シリーズ合計8モデルは、RAM容量が16GBのものと32GBのものが用意されている。型番末尾が「6V」のモデルがRAM 16GBで、「8V」のモデルが32GBだ。

Source: Intel

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 有機ELテレビ vs Mini LED液晶テレビ「どっちを選ぶ?」論争、ついに決着!? 4Kレグザ「頂上対決」動画後編が公開中
2 Anker、モバイルバッテリー2製品に発火のおそれ。自主回収を実施
3 女子プロゴルフ「日本女子オープンゴルフ選手権」 、9/26から4日間の放送予定
4 Shokz、骨伝導Bluetoothイヤホン「OpenRun」にUSB-C充電モデル。既存のマグネット充電モデルも販売継続
5 「今、売れているオーディオアクセサリー」 <売れ筋ランキング8月 番外編>
6 モニターオーディオ、ハイクラススピーカー「Goldシリーズ」が第6世代に刷新。新たな金属振動板技術を採用
7 サウンドクリエイト、国産真空管アンプブランド「トライオード」の取り扱いを開始
8 開発者に訊いた!「骨伝導」×「気導音」を実現したラディウスの“ながら聴き”完全ワイヤレス「Beethoven」を徹底レビュー
9 二子玉川 蔦屋家電の音楽フロアがリニューアル。レコードやJBLの本格オーディオが体験できるスペースも
10 マーラーの17枚組LPボックス、ベルリン・フィル・レコーディングスより発売。全世界1000セット限定
9/27 11:17 更新

WEB