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公開日 2019/03/29 20:55
『ゆびきりの記憶』などの発売も決定

『メモリーズオフ6』サントラがハイレゾ化。シリーズ全楽曲を手がける阿保 剛氏が再構築

編集部:押野 由宇
MAGES.は、アニメ&ゲーム音楽レーベル5pb.Recordsより、人気ゲーム『メモリーズオフ6』のサントラをハイレゾでリリースする。価格はともに2,800円で、morae-onkyo musicなどハイレゾ配信サイトで販売される。

・「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 〜T-wave〜/音楽:阿保 剛」3月28日発売
・「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 Next Relation/音楽:阿保 剛」4月10日発売

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 〜T-wave〜/音楽:阿保 剛』

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 Next Relation/音楽:阿保 剛』

オリジナルコンポーザーのゲームミュージッククリエイター阿保 剛氏が再構築作業を施してハイレゾ化。『メモリーズオフ』シリーズすべての音楽を担当した阿保氏だから可能な、音色の細部にこだわった高品位仕上げのマスタリングで提供される。

両タイトルともに全曲インストゥルメンタルで、『T-wave』は全28曲、『Next Relation』は全23曲を収録する。

また、「High-Resolution Soundtracks メモリーズオフ」シリーズとして、『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ ゆびきりの記憶【Complete】/音楽:阿保 剛』が4月24日、『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille-/音楽:阿保 剛』が5月15日、『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest/音楽:阿保 剛』が5月29日に発売されることが決定している。

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ ゆびきりの記憶【Complete】/音楽:阿保 剛』

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille-/音楽:阿保 剛』

『T-wave』『Next Relation』のサウンド作りについて、阿保氏は次のようにコメントしている。

阿保 剛氏

「『メモオフ6』は今から約11年前、2008年の春に作った楽曲達になります。KIDから5pb.へ環境が変わってからのナンバリングタイトルでしたので、制作環境も大きく変わりました。本作のコンセプトは確か原点回帰でしたので、サウンドとしては、シリーズのテーマとしているピアノの音色を意識して使っています。そこに弦楽器を加えて、親しみと優しさを織り交ぜた感じです。Triangle Waveという事で、メインテーマを筆頭に3拍子を意識的に入れてました。彼ら、彼女らの淡く儚い物語と一緒に楽しんで頂ければ幸いです」

「T-waveから引き続く物語、Next Relation。ちょうど1年後の2009年春に作曲開始してますね。こちらは夏休みや後日談といった明るい要素を押し出したイメージで制作しております。駆け出そう! といった勢いを持たせたメインテーマとなるSecond chapterを最初に作り、そこからイメージを膨らませて各曲を作りました。各キャラクターの楽曲も、暗い要素は考えずに肩の力を抜いた気持ちで作っているので、軽快な物語にあっているのかなと思ったりします。メモオフ8に当たる-Innocent Fille-に登場するノエルの曲も、NextRelationで作っていますね。そう思うと感慨深い作品の1つです」

「ハイレゾ化に関しては、大きく変更は加えずナチュラルな特性に整えるようにしています。レンジが広がる事によって、各パートが聞きやすくなっている曲もありますね。末永く聴いて頂けたら幸いです」

また具体的な楽曲の解説や聴きどころについても、以下のようにコメントが届いている。

T-wave

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 〜T-wave〜/音楽:阿保 剛』

・「Irreplaceable memories -Main theme-」
普段メインテーマは一番始めに作るのですが、このメインテーマはプロジェクト中盤で作りました。もともと従来通りテーマ曲を用意していたのですが、他の楽曲を制作していくうちに、頭の中でサウンドコンセプトが再構築され、それに合わせて作り直した形となります。なので、より本編にリンクしたイメージになっていると思います。

・「Rising pulse」
今改めて聴くと、映像や物語のBGMとして、聴きやすく演出に適した構成になっているなと思いながらハイレゾ化しました。

・「Cheerful step -Bustling time-」
初代メモオフの明るい日常曲のアレンジになりますので、これを聞いて「あ、懐かしい!」と思って頂けるように、私自身懐かしみつつ楽しんで作った記憶があります。

・「That time -Recollection-」
こちらも初代メモオフからのアレンジ曲です。初代ではトラウマになるシーンの曲でもありますが、本作用にマイルド感を交えて作ってみました。コンセプトの3拍子となる楽曲ですね。他にも初代からのアレンジ曲が散りばめられていますので、探して聞いてみても面白いかも知れません。

・「Beautiful dreamer」
DreamCast版「Memories Off Complete」で追加した思い入れ深い曲のアレンジです。1ループ目は従来のDreamCastのイメージ、そこから本作へ繋げるべく翼を広げて羽ばたいていくようなイメージです。メモリーズオフシリーズの根底にある要素がたっぷり詰まっている、お気に入り曲でもあります。

・「Image」
直球な曲名ですが、これこそプロジェクト最初に作ったイメージ曲であり、テーマ曲なのです。結構明るめの曲だったので、陰陽の表裏一体として考えるとこちらが「陽」で、メインテーマの「Irreplaceable memories」の方が陰の位置付けになるかと思います。ちなみに「Shio -His story-」という曲はメインテーマの4拍子アレンジになっていたりします。

・「Namasute,8bit」
エイプリルフール用に急遽作った曲ですが、信のテーマが色々料理しやすい曲だったのであっという間に出来上がった気がします。信というキャラ同様、何だか気に入っている曲です。

Next Relation

『High Resolution Soundtracks メモリーズオフ6 Next Relation/音楽:阿保 剛』

・「Second chapter」
本作のメインテーマになります。フェードインしてくる風景、新緑から深く色づく木々の葉、青空が濃くなり、明るい日差しの中それぞれが駆け出す。そんなイメージです。当時の開発メモを見ると、すっかり忘れていた事まで書いてあるので面白いです。

・「Yuno -NR version-」
ポップな雰囲気をそのまま曲にするようにアレンジしている、お気に入り曲です。当時のメモを見ると、中盤の曲の繋ぎ部分から考えて全体を構成したようです。普段は曲の頭から考えて作ることが多いので、自分では珍しい制作手法かも知れません。

・「Mahiro -NR version-」
#5とぎれたフィルムをプレイして下さった方には。「お!」と思って頂けるよう心がけて、本作向けの明るくポップなアレンジにしています。ミステリアスな雰囲気を持った彼女がこんなにもポップになりました、的に聴いて楽しんでもらえればと思います。

・「An epilogue -memories off-」
シリーズのエンディングとして定着した初代からのテーマ曲「Memories Off」です。この曲を作るときは大体いつもプロジェクト終盤なのですが、楽曲制作もいよいよクライマックスといった印象すらあったりします。この曲は何度も編曲していますが、この本作バージョンが1つの完成形だと思っています。いつか「儚い歌曲」として、更なる完成形を作る事を、密かに夢見ています。

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