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公開日 2018/11/13 13:00
「スタビライザーフラップ」で2in1の弱点克服
2in1 PC「VAIO A12」発表。特許技術で「100%クラムシェル & 100%タブレット」実現【動画あり】
編集部:小野佳希
VAIOは、特許を取得した独自技術“Stabilizer Flap”によって一般的な2in1 PCが持つ弱点を克服しつつ軽量化を実現したことで、クラムシェル型PCとしてもタブレットとしても“100%”を満たしたとする12.5型2in1 PC「VAIO A12」を11月22日に発売する。店頭モデルは207,800円前後からの実売が予想される。
スペックをカスタマイズできるオンライン販売では、本日11月13日から直販サイトおよびソニーのオンラインストアでの受注を開始。こちらでの価格は最小構成で121,800円前後からになる見込み。
さらに、ロゴや各種パーツをブラックにした特別モデル「ALL BLACK EDITION」も用意しており、209,800円前後での実売が予想される。また、オンサイト修理対応やBIOSストレージ消去機能などビジネス用途を想定した仕様を盛り込んだモデルも「VAIO Pro PA」として展開する。
■従来の2in1 PCが持つ課題を独自技術で解決
本機は、ノートPCとしてもタブレットとしても利用できる2in1 PC。ディスプレイ部を支えるスタンドがあるため膝上で使いにくかったり、ディスプレイをキーボード部に差し込む方式のため角度調整ができなかったり、それらの問題を克服するためにヒンジが巨大で重量も重くなったりといった、従来の2in1 PCが持つ課題を、独自技術によって解決したという。
画面サイズは12.5型で、IPS液晶を採用。AGC製強化ガラス「Dragontrail PRO」を使用したり、ガラスの端面を樹脂で覆って割れにくくする構造にするなど、耐久性にも配慮している。そのほかステレオスピーカーを搭載し、動画視聴やプレゼンにも対応できる仕様としている。
また、SIMフリー仕様のSIMカードスロットも搭載。従来同様にドコモ/au/ソフトバンクを始めとする各社のLTEバンドに対応している。
オンライン販売ではOSをWindows10/10 Pro、CPUを第8世代Core i7-8500Y/Core i5-8200Y/Core m3-8100Y/Celeron 3965Yから選択するなどのカスタマイズが可能。メモリは16GB/8GB/4GB、ストレージは第3世代ハイスピードSSD(PCIe)1TB/512GB/256GB、暗号化機能付きSSD(SATA)256GB/128GB、SSD(SATA)256GB/128GBを選択できる。
■特許取得の「スタビライザーフラップ」で“100%クラムシェル”実現
一般的に、2in1 PCは液晶モニター部は単独でタブレットとして使用できるよう、バッテリー等をモニター部に搭載しているため、キーボード側にバッテリー等を収納する一般的なノートPCよりも重心が高くなる。そうすると、画面を開くと後ろに倒れやすくなるため、モニター部背面からスタンドで支えたり、キーボード部への差込式にすることでノートPCスタイルでの使い勝手を確保するケースが多いとVAIOは指摘。
これに対し、VAIO A12では、ディスプレイを開くとフラップが開いて重心バランスを安定化させる「Stabilezer Flap(スタビライザーフラップ)」機構を新開発。これにより、画面を大きく開いても後ろに倒れず、画面を支えるためのスタンドもないためノートPCスタイル時に膝上でも使いやすい2in1 PCを、約1kgという軽量さを保ったままで実現することに成功した。
「キーボード部に追加バッテリーやHDDを搭載し、重り代わりにするなどで重心を低くする方法も考えたが、軽量化を犠牲にすることになるので新たな方式を編み出した」(同社スタッフ)という。同社では、クラムシェル型ノートPCの使い勝手をまったく損なわない“100%クラムシェル”だとアピールしている。
19mmフルピッチかつ独自機構による静音仕様を採用するなど、同社13インチノートPCと同じキーボード/タッチパッドを採用。USB端子4系統(Type-C×1 3.0×1 2.0×2)、HDMI 1系統、SDカードスロットに加え、LAN端子、VGA端子も装備し、ビジネスを含めて様々な用途に対応できるよう配慮している。
USB Type-C端子はDisplayPortにも対応し、4K解像度での映像信号出力も可能。また、VAIOとして初めてPower Deliveryにも対応した。なお外部モニターへの映像出力はHDMI(WUXGAまで対応)とVGA(フルHDまで対応)が誤操作防止のために排他利用となる仕様。HDMI/VGAのどちらかとUSB Type-Cを使っての2画面までの外部モニター接続に、内蔵液晶を加えた最大3画面の利用が可能。
■「ワイヤレスキーボードモード」などで“100%タブレット”も実現
タブレット時には、質量607g(最小構成時)、薄さ7.4mmと同様の他社製品を超えるスペックを実現。画面とキーボードを切り離した状態でもキーボード/タッチパッドから操作できる「ワイヤレスキーボードモード」も備えるなどタブレットとしての使い勝手も追求し、“100%タブレット”も実現したとアピールしている。
ワイヤレスキーボード機能は、画面を取り外すと自動でオンになり、独自の2.4GHz対で暗号化されて信号を送信。物理スイッチにより無効化することもできる。なおワイヤレスキーボードは購入時に追加選択するオプション機能となる。
自動ロック機構の装備によって画面が外れないよう配慮。画面を外すためのスイッチを2ヶ所装備するディアルリリーススイッチにすることで、PCを閉じたままでも画面を取り外せるようにした。
ディスプレイとキーボードのドッキング部には、国内メーカー製の高耐久コネクターを採用。脱着時にセルフクリーニングする機能も備え、接点を常時メンテナンスすることで接点不良防止も図っている。
付属のデジタイザースタイラスペンはワコム製デバイスを採用。筆圧4096階調と優れた追従性によって自然な書き心地を実現したとしている。なおワコム製の市販ペン「Bamboo Ink」にも対応している。
アルミとステンレスのハイブリッドによるシールド兼放熱機構によってファンレス設計を実現。これにより静音性などを確保したほか、駆動部品がないことでハードウェア的な信頼性も向上させている。
画面内側に加えて、背面側にもカメラを搭載可能。デスクトップPCのセカンドディスプレイ用途など、デスクでの使い勝手に最適化したという拡張クレードルもオプションで用意している。
■モバイルバッテリーでの充電も可能
キーボード部にセカンドバッテリーを追加することも可能。通常は約7.4-8.1時間(キーボードとディスプレイを接続しての使用時)の駆動時間であるところから、購入時にセカンドバッテリー搭載を選択すると約14.4-15時間に駆動時間が伸びる。なおセカンドバッテリー追加による重量増は190g。また、もちろんAC電源を接続しながらの使用もできる。
バッテリー性能関連では、ディスプレイ部をタブレットとしてより長く使用できるよう、キーボード部側のバッテリーから優先して使用する仕様。充電時はディスプレイ側を優先するほか、キーボード側のバッテリーからディスプレイ部のバッテリーに充電(給電)することもできる。
また、USB Type-C端子は5Vアシスト充電機能にも対応。スマートフォン用のモバイルバッテリーやACアダプターで充電することができる。なお同梱ACアダプターでの充電は急速充電対応で、1時間の充電で約8.2時間分の充電が行える。
そのほか、指紋認証と顔認証の2種類のWindows Hello対応生体認証方式を選択可能。Celsys Clip Studio PaintやAutodesk SketchBookの体験版をプリインストールするほか、モリサワが開発したユニバーサルデザインフォント全43書体を収録する「MORISAWA BIZ+」の1年間無料クーポン、駅やカフェなど全国のWi-Fiスポットを利用できる公衆無線LANサービス「ワイヤレスゲート」の最大2ヶ月無料体験版も付属する。
なお、ビジネス向け仕様の「VAIO Pro PA」では、前述のオンサイト修理およびBIOSストレージ消去機能のほか、Fnと左右Ctrl、Ctrl(左)とCaps Lockを入れ替えるキースワップ設定などキーボードカスタムも可能。セキュリティロック(ケンジントンロック)スロットアダプターも同梱するほか、紛失や盗難時に遠隔から機密データを消去できるリモートワイプサービスなども提供する。
スペックをカスタマイズできるオンライン販売では、本日11月13日から直販サイトおよびソニーのオンラインストアでの受注を開始。こちらでの価格は最小構成で121,800円前後からになる見込み。
さらに、ロゴや各種パーツをブラックにした特別モデル「ALL BLACK EDITION」も用意しており、209,800円前後での実売が予想される。また、オンサイト修理対応やBIOSストレージ消去機能などビジネス用途を想定した仕様を盛り込んだモデルも「VAIO Pro PA」として展開する。
■従来の2in1 PCが持つ課題を独自技術で解決
本機は、ノートPCとしてもタブレットとしても利用できる2in1 PC。ディスプレイ部を支えるスタンドがあるため膝上で使いにくかったり、ディスプレイをキーボード部に差し込む方式のため角度調整ができなかったり、それらの問題を克服するためにヒンジが巨大で重量も重くなったりといった、従来の2in1 PCが持つ課題を、独自技術によって解決したという。
画面サイズは12.5型で、IPS液晶を採用。AGC製強化ガラス「Dragontrail PRO」を使用したり、ガラスの端面を樹脂で覆って割れにくくする構造にするなど、耐久性にも配慮している。そのほかステレオスピーカーを搭載し、動画視聴やプレゼンにも対応できる仕様としている。
また、SIMフリー仕様のSIMカードスロットも搭載。従来同様にドコモ/au/ソフトバンクを始めとする各社のLTEバンドに対応している。
オンライン販売ではOSをWindows10/10 Pro、CPUを第8世代Core i7-8500Y/Core i5-8200Y/Core m3-8100Y/Celeron 3965Yから選択するなどのカスタマイズが可能。メモリは16GB/8GB/4GB、ストレージは第3世代ハイスピードSSD(PCIe)1TB/512GB/256GB、暗号化機能付きSSD(SATA)256GB/128GB、SSD(SATA)256GB/128GBを選択できる。
■特許取得の「スタビライザーフラップ」で“100%クラムシェル”実現
一般的に、2in1 PCは液晶モニター部は単独でタブレットとして使用できるよう、バッテリー等をモニター部に搭載しているため、キーボード側にバッテリー等を収納する一般的なノートPCよりも重心が高くなる。そうすると、画面を開くと後ろに倒れやすくなるため、モニター部背面からスタンドで支えたり、キーボード部への差込式にすることでノートPCスタイルでの使い勝手を確保するケースが多いとVAIOは指摘。
これに対し、VAIO A12では、ディスプレイを開くとフラップが開いて重心バランスを安定化させる「Stabilezer Flap(スタビライザーフラップ)」機構を新開発。これにより、画面を大きく開いても後ろに倒れず、画面を支えるためのスタンドもないためノートPCスタイル時に膝上でも使いやすい2in1 PCを、約1kgという軽量さを保ったままで実現することに成功した。
「キーボード部に追加バッテリーやHDDを搭載し、重り代わりにするなどで重心を低くする方法も考えたが、軽量化を犠牲にすることになるので新たな方式を編み出した」(同社スタッフ)という。同社では、クラムシェル型ノートPCの使い勝手をまったく損なわない“100%クラムシェル”だとアピールしている。
19mmフルピッチかつ独自機構による静音仕様を採用するなど、同社13インチノートPCと同じキーボード/タッチパッドを採用。USB端子4系統(Type-C×1 3.0×1 2.0×2)、HDMI 1系統、SDカードスロットに加え、LAN端子、VGA端子も装備し、ビジネスを含めて様々な用途に対応できるよう配慮している。
USB Type-C端子はDisplayPortにも対応し、4K解像度での映像信号出力も可能。また、VAIOとして初めてPower Deliveryにも対応した。なお外部モニターへの映像出力はHDMI(WUXGAまで対応)とVGA(フルHDまで対応)が誤操作防止のために排他利用となる仕様。HDMI/VGAのどちらかとUSB Type-Cを使っての2画面までの外部モニター接続に、内蔵液晶を加えた最大3画面の利用が可能。
■「ワイヤレスキーボードモード」などで“100%タブレット”も実現
タブレット時には、質量607g(最小構成時)、薄さ7.4mmと同様の他社製品を超えるスペックを実現。画面とキーボードを切り離した状態でもキーボード/タッチパッドから操作できる「ワイヤレスキーボードモード」も備えるなどタブレットとしての使い勝手も追求し、“100%タブレット”も実現したとアピールしている。
ワイヤレスキーボード機能は、画面を取り外すと自動でオンになり、独自の2.4GHz対で暗号化されて信号を送信。物理スイッチにより無効化することもできる。なおワイヤレスキーボードは購入時に追加選択するオプション機能となる。
自動ロック機構の装備によって画面が外れないよう配慮。画面を外すためのスイッチを2ヶ所装備するディアルリリーススイッチにすることで、PCを閉じたままでも画面を取り外せるようにした。
ディスプレイとキーボードのドッキング部には、国内メーカー製の高耐久コネクターを採用。脱着時にセルフクリーニングする機能も備え、接点を常時メンテナンスすることで接点不良防止も図っている。
付属のデジタイザースタイラスペンはワコム製デバイスを採用。筆圧4096階調と優れた追従性によって自然な書き心地を実現したとしている。なおワコム製の市販ペン「Bamboo Ink」にも対応している。
アルミとステンレスのハイブリッドによるシールド兼放熱機構によってファンレス設計を実現。これにより静音性などを確保したほか、駆動部品がないことでハードウェア的な信頼性も向上させている。
画面内側に加えて、背面側にもカメラを搭載可能。デスクトップPCのセカンドディスプレイ用途など、デスクでの使い勝手に最適化したという拡張クレードルもオプションで用意している。
■モバイルバッテリーでの充電も可能
キーボード部にセカンドバッテリーを追加することも可能。通常は約7.4-8.1時間(キーボードとディスプレイを接続しての使用時)の駆動時間であるところから、購入時にセカンドバッテリー搭載を選択すると約14.4-15時間に駆動時間が伸びる。なおセカンドバッテリー追加による重量増は190g。また、もちろんAC電源を接続しながらの使用もできる。
バッテリー性能関連では、ディスプレイ部をタブレットとしてより長く使用できるよう、キーボード部側のバッテリーから優先して使用する仕様。充電時はディスプレイ側を優先するほか、キーボード側のバッテリーからディスプレイ部のバッテリーに充電(給電)することもできる。
また、USB Type-C端子は5Vアシスト充電機能にも対応。スマートフォン用のモバイルバッテリーやACアダプターで充電することができる。なお同梱ACアダプターでの充電は急速充電対応で、1時間の充電で約8.2時間分の充電が行える。
そのほか、指紋認証と顔認証の2種類のWindows Hello対応生体認証方式を選択可能。Celsys Clip Studio PaintやAutodesk SketchBookの体験版をプリインストールするほか、モリサワが開発したユニバーサルデザインフォント全43書体を収録する「MORISAWA BIZ+」の1年間無料クーポン、駅やカフェなど全国のWi-Fiスポットを利用できる公衆無線LANサービス「ワイヤレスゲート」の最大2ヶ月無料体験版も付属する。
なお、ビジネス向け仕様の「VAIO Pro PA」では、前述のオンサイト修理およびBIOSストレージ消去機能のほか、Fnと左右Ctrl、Ctrl(左)とCaps Lockを入れ替えるキースワップ設定などキーボードカスタムも可能。セキュリティロック(ケンジントンロック)スロットアダプターも同梱するほか、紛失や盗難時に遠隔から機密データを消去できるリモートワイプサービスなども提供する。
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