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公開日 2019/01/17 19:01
dynabookブランド誕生30周年記念モデルを発表
新生Dynabookは「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」。製品発表会レポート
Senka21編集部・竹内純
■シャープの技術も融合した新「Dynabook」の狙いとは
発表会冒頭、新会社の代表取締役会長を兼任するシャープ(株) 取締役副社長執行役員・石田佳久氏があいさつ。「当社はこの1月1日、Dynabook株式会社として始動、それに合わせて、“コンピューティングとサービスを通じて世界を変える”というビジョンを制定した。シャープは“8KとAIoTで世界を変える”と訴えるが、Dynabook株式会社は、コンピューティングとサービスを通じで世界を変えていく。そのためには当社の技術だけでなく、シャープグループとして総力をあげてブランドの価値をさらに高めていきたい」と力を込めた。
続いて登壇した同社代表取締役社長 兼 COO・覚道清文氏は、1989年6月に世界初のノートPCとして登場したdynabookの30年の歩みを振り返り、「数多くの世界初・世界一の商品を送り出してきたが、いずれも時代の進化にあわせ、独自の技術で薄型・安心・快適を牽引し、ユーザーが求めるPCを商品化してきたもの」と語るとともに、「これからもその強みをさらに進化させ、さらに、シャープのAIoTのコンセプトとの融合により、PCの領域を超えた広義のコンピューティングとサービス、AIoTを通じ、“世界を変える”ビジョンを実現していく」と新体制に大きく期待を膨らませた。
新しい船出を飾る、dynabookブランド誕生30周年記念モデル「dynabook G」シリーズについて説明した同社執行役員 技術・品質・事業開発所管・柏木和彦氏は「dynabook誕生から30年目となる今年、軽く・薄く・堅牢で、長時間にわたり安心・快適に使えるノートPCの基本に立ち返り、あるべきPCの姿を追求して完成したもの」と究極のノートPCであることをアピール。そしてその背景を、「商品開発では、dynabookの軽量薄型堅牢設計技術とシャープの軽量・高精細省電力液晶技術を融合することで、強さと軽量化、速さと駆動時間、拡張性とセキュリティというノートPCに求められる全てを一切の妥協なく、高次元で実現することができた」と説明した。
何より重要なポイントは商品の充実
シャープグループ傘下として新たなスタートを切ったDynabook株式会社。同社の現状を石田会長は「過去数年にいろいろなことがあり、相当シュリンクした状態」と説明する。昨年12月に行われた記者会見で、今年度は赤字を計上するが、2019年度には黒字へ転換、2020年度には売上高3400億円、営業利益70億円の目標を掲げ、3年後に上場させる中期経営計画を発表している。
「海外も含めて今後、もう一段成長させていきたい。それを実現するためには商品の充実が大変重要なポイントのひとつ」と指摘する。これまでは市場ニーズを確信しながらも、敢えて商品化が見送られるなどの機会損失もあったという。しかし、今回発表したGシリーズに代表される強力商品の登場で、「今後、シャープの技術も活かし、商品をどんどん拡充していきたい」と市場での存在感を高めていく。
さらに、注力するのはサービス。「過去数年にわたり、国内ではコンサルティングを含めたさまざまなサービスに力を入れお客様にも喜んで受け入れられる状況になった。これが海外ではまだ実現できていない。国内でバリューがきちんと提供できる自信を確信した上で、海外のお客様にも提供していこうと考えている。こうしたところでもビジネスが拡大できる」と海外展開にもさらに拍車をかける。
なお、三氏のあいさつの中で共通して語られた、注目の“シャープのAIoTサービスとの連携”について、石田会長は「これから」と語り、今回の発表会では具体的な姿は示されなかったが、「いろいろなものがつながってより便利になっていく。もっと新しいものを展開していくことができれば、そこが大きなチャンスになる」と指摘。DynabookとSHARPの融合が産み出す化学反応に大きな可能性を見いだす。
今年2019年1月1日より新社名で新たなスタートを切ったDynabook(株)。同社は、シャープグループ傘下の新体制のもとでの第1弾商品として、dynabookブランド誕生30周年記念モデルとなるモバイルノートPC「dynabook G」シリーズを発表した(関連ニュース)。本稿では、発表会の模様をレポートする。
発表会冒頭、新会社の代表取締役会長を兼任するシャープ(株) 取締役副社長執行役員・石田佳久氏があいさつ。「当社はこの1月1日、Dynabook株式会社として始動、それに合わせて、“コンピューティングとサービスを通じて世界を変える”というビジョンを制定した。シャープは“8KとAIoTで世界を変える”と訴えるが、Dynabook株式会社は、コンピューティングとサービスを通じで世界を変えていく。そのためには当社の技術だけでなく、シャープグループとして総力をあげてブランドの価値をさらに高めていきたい」と力を込めた。
続いて登壇した同社代表取締役社長 兼 COO・覚道清文氏は、1989年6月に世界初のノートPCとして登場したdynabookの30年の歩みを振り返り、「数多くの世界初・世界一の商品を送り出してきたが、いずれも時代の進化にあわせ、独自の技術で薄型・安心・快適を牽引し、ユーザーが求めるPCを商品化してきたもの」と語るとともに、「これからもその強みをさらに進化させ、さらに、シャープのAIoTのコンセプトとの融合により、PCの領域を超えた広義のコンピューティングとサービス、AIoTを通じ、“世界を変える”ビジョンを実現していく」と新体制に大きく期待を膨らませた。
新しい船出を飾る、dynabookブランド誕生30周年記念モデル「dynabook G」シリーズについて説明した同社執行役員 技術・品質・事業開発所管・柏木和彦氏は「dynabook誕生から30年目となる今年、軽く・薄く・堅牢で、長時間にわたり安心・快適に使えるノートPCの基本に立ち返り、あるべきPCの姿を追求して完成したもの」と究極のノートPCであることをアピール。そしてその背景を、「商品開発では、dynabookの軽量薄型堅牢設計技術とシャープの軽量・高精細省電力液晶技術を融合することで、強さと軽量化、速さと駆動時間、拡張性とセキュリティというノートPCに求められる全てを一切の妥協なく、高次元で実現することができた」と説明した。
何より重要なポイントは商品の充実
シャープグループ傘下として新たなスタートを切ったDynabook株式会社。同社の現状を石田会長は「過去数年にいろいろなことがあり、相当シュリンクした状態」と説明する。昨年12月に行われた記者会見で、今年度は赤字を計上するが、2019年度には黒字へ転換、2020年度には売上高3400億円、営業利益70億円の目標を掲げ、3年後に上場させる中期経営計画を発表している。
「海外も含めて今後、もう一段成長させていきたい。それを実現するためには商品の充実が大変重要なポイントのひとつ」と指摘する。これまでは市場ニーズを確信しながらも、敢えて商品化が見送られるなどの機会損失もあったという。しかし、今回発表したGシリーズに代表される強力商品の登場で、「今後、シャープの技術も活かし、商品をどんどん拡充していきたい」と市場での存在感を高めていく。
さらに、注力するのはサービス。「過去数年にわたり、国内ではコンサルティングを含めたさまざまなサービスに力を入れお客様にも喜んで受け入れられる状況になった。これが海外ではまだ実現できていない。国内でバリューがきちんと提供できる自信を確信した上で、海外のお客様にも提供していこうと考えている。こうしたところでもビジネスが拡大できる」と海外展開にもさらに拍車をかける。
なお、三氏のあいさつの中で共通して語られた、注目の“シャープのAIoTサービスとの連携”について、石田会長は「これから」と語り、今回の発表会では具体的な姿は示されなかったが、「いろいろなものがつながってより便利になっていく。もっと新しいものを展開していくことができれば、そこが大きなチャンスになる」と指摘。DynabookとSHARPの融合が産み出す化学反応に大きな可能性を見いだす。