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公開日 2020/11/11 06:24
「macOS Big Sur」は11/12提供開始

アップル、Macに“大きな飛躍”をもたらす独自SoC「M1」発表

編集部:杉山康介
アップルは、11月11日開催の「One more thing」イベントにて、同社初となる独自SoC “Appleシリコン” 「M1」を発表した。

Mac初の独自SoC「M1」発表

Appleシリコンに関してはその存在が明かされており、搭載Macが今年の出荷開始を予定とアナウンスされていた。この度は、正式名称などが公表された格好だ。

これまでのMacではIntelプロセッサーを採用し、メモリ用やプロセッサ用など複数のチップを搭載していたが、M1ではそれら全てを1つのチップに集約。160億個のトランジスタを搭載し、最高のパフォーマンスと最先端のテクノロジーを実現させるという。

8コアCPUは省電力シリコンとしては世界最速という高性能コアと、従来の10分の1の電力効率という高効率コアそれぞれ4つずつで構成されており、負荷の低い作業は後者のコア、負荷の高い作業は前者のコアが担当する形で連携し、高いパフォーマンスと電力効率を実現するとのこと。

最大で8コアのGPUは一度に25,000近くのスレッド処理が可能で、従来のPCチップと比較しても最大2倍のグラフィックス性能、3分の1の電力パフォーマンスにより、PCとしては「世界最速の統合型グラフィックス」を搭載しているとアピールする。

また、専用の16コアNeural Engineは毎秒11兆回の演算処理を実行。CPU、GPU、Neural Engineでそれぞれ異なるタイプの機械学習ができるよう設計されているのに加え、ML(機械学習)パフォーマンスコントローラがタスクを適切な場所に分配し、パフォーマンスを最大化。さらに低レイテンシーのMLタスク処理に最適だという2つの専用MLアクセラレータは、1秒間に最大1兆回の演算処理を実行。最大15倍もの速さの機械学習が行えるとのこと。

セキュリティ面では、最新のSecure Enclaveを統合。これまで以上に高速で、クラス最高のセキュリティをもたらすとしている。

M1は“大きな飛躍”になるという

イベントではM1搭載モデルとして「MacBook Air」「Mac mini」「MacBook Pro」を発表。同社は今後2年間程度でMacのラインナップをAppleシリコンに移行する予定だとしており、またM1のアーキテクチャを最適化するためのOSである「macOS Big Sur」が、M1搭載Macに先駆けて11月12日より提供開始されることもアナウンスされた。

macOS Big Surの提供がM1搭載Macに先行してスタート

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