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公開日 2022/06/07 14:46
デザイン変更も魅力十分
M2搭載の新MacBook Air実機ハンズオン。パワーアップしたサウンドも聴いた
山本敦
アップルが2022年の世界開発者会議「WWDC」において、最新のApple Silicon「M2」を搭載するMacBook Airを発表した。実機のハンズオンと、強化されたサウンドのファーストインプレッションを報告する。
今年のWWDCは大半のセッションがオンラインで開催されるが、限られたデベロッパーとジャーナリストをクパチーノのApple Parkに集め、基調講演を実施した。ジャーナリストには新しいMacBook Airの実機に触れる機会も設けられた。
新しいMacBook Airは、誕生以来守り続けてきた “くさび形” のウェッジシェイプデザインを刷新。14インチのMacBook Proに近いシャープなルックスになった。カラーは4色展開だが、写真で紹介する「ミッドナイト」のハンズオンには常時長蛇の列ができる人気ぶりだった。
Apple M2チップは先代のM1からCPUとGPUを強化。最大8K解像度の動画ファイルも、ハードウェアアクセラレーションにより高速なエンコード/デコード処理をこなすメディアエンジンと、ProResフォーマットの動画ファイルの変換処理をこなすProResビデオエンジンを備えたことなどを特徴としている。
現行14/16インチのMacBook Proに搭載されるApple M1 ProチップとM2チップの関係が気にかかるところだが、M2はM1の後継であり、M2よりもM1 Pro/M1 Maxの方が処理性能においては優れているという。
電源ケーブルのコネクターはMacBook Proと同様、マグネットによって着脱するMagSafeが採用された。MagSafe側の端子外装、およびケーブルの被覆の色を、MacBook Airの本体色に合わせている。
本体の充電はMagSafeケーブルで行うため、2端子あるUSB-Cポートのうちひとつを電源ケーブルの接続に使ってしまうという運用が多かったこれまでのM1 MacBook Airに比べ、新機種は2つのUSB-Cポートを、アクセサリーなどの接続のため、フルに使えることになる。
パッケージに同梱する35Wの電源アダプターは2つのUSB-Cポートを備える。MacとiPhoneなど2つのデバイスを一度に充電できる。MacBook Airは67W以上のUSB-C電源アダプタを使えば、30分で最大50パーセントまで内蔵バッテリーをチャージできる高速充電にも対応した。
ディスプレイは14/16インチのMacBook Proと同じ、フロントのカメラ部分を切り欠いて、ベゼルを細くデザインした13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを採用した。MacBook Proと違ってXDRディスプレイではなく、HDRコンテンツの表示には対応しないが、画面の明るさは500nitsを確保。色鮮やかでコントラスト感のある画質にチューニングされている。
オーディオは片側1基ずつのトゥイーターとウーファーにより構成される、計4基のユニットを積む4スピーカーサウンドシステム。ごく短時間だが、会場で新しいMacBook Airのスピーカー再生デモンストレーションを聴く機会を得た。
現行のMacBook Airに比べて低音の重心が下がり、中高域の余韻がいっそう華やかに広がる。左右チャンネルのセパレーションも際立っており、奥行き方向に描かれる音場の見晴らしも良かった。
内蔵スピーカーによる空間オーディオ再生に対応するほか、AirPods ProやAirPods Max、第3世代AirPodsにペアリングすれば、空間オーディオ対応のコンテンツを再生した時にダイナミックヘッドトラッキングが楽しめる。こちらはまた試して報告できる機会を見つけたい。
14/16インチのMacBook Proと同様に、新しいMacBook Airも3.5mmヘッドホンジャックからのオーディオ出力が強化され、インピーダンスの高いヘッドホンも単独で鳴らせるようになった。ヘッドホン再生についても後日あらためてレポートしたいと思う。
フロントカメラは、これまでの720pから、M2搭載のMacBook Airは1080p FaceTime HDカメラにパワーアップした。M2に統合されているISP(画像信号プロセッサー)の処理により、ビデオミーティングの際にユーザーの姿を明るく精細感豊かに捉える。
さらに次期macOS Venturaから搭載される予定の、iPhoneをMacに装着し、Wi-Fi/Bluetooth経由で接続すると、iPhoneをMacでウェブカメラのように使える新機能「連係カメラ」を使えば、被写体の人物を高精細に撮るだけでなく、ビデオ通話の画面を分割し、広角カメラでユーザーの姿、超広角カメラでユーザーの手元を同時にキャプチャーするなどといったことも可能になる。
筆者は長年に渡ってMacBook Airのウェッジシェイプデザインに慣れ親しんできたが、新しいMacBook Airも手に持ってみると、本体の重心が均一で安定感があり、魅力が伝わってくる。
価格は164,800円(税込)からと少し高価だが、「リッチなビデオ・オーディオ再生が楽しめるポータビリティ抜群のMacBook」として考えると、それだけの価値があると思う。M1 MacBook Airも134,800円(税込)から併売される。コストパフォーマンスを含め、よく吟味したうえで、好みのMacBook Airを選んで欲しい。
今年のWWDCは大半のセッションがオンラインで開催されるが、限られたデベロッパーとジャーナリストをクパチーノのApple Parkに集め、基調講演を実施した。ジャーナリストには新しいMacBook Airの実機に触れる機会も設けられた。
新しいMacBook Airは、誕生以来守り続けてきた “くさび形” のウェッジシェイプデザインを刷新。14インチのMacBook Proに近いシャープなルックスになった。カラーは4色展開だが、写真で紹介する「ミッドナイト」のハンズオンには常時長蛇の列ができる人気ぶりだった。
Apple M2チップは先代のM1からCPUとGPUを強化。最大8K解像度の動画ファイルも、ハードウェアアクセラレーションにより高速なエンコード/デコード処理をこなすメディアエンジンと、ProResフォーマットの動画ファイルの変換処理をこなすProResビデオエンジンを備えたことなどを特徴としている。
現行14/16インチのMacBook Proに搭載されるApple M1 ProチップとM2チップの関係が気にかかるところだが、M2はM1の後継であり、M2よりもM1 Pro/M1 Maxの方が処理性能においては優れているという。
電源ケーブルのコネクターはMacBook Proと同様、マグネットによって着脱するMagSafeが採用された。MagSafe側の端子外装、およびケーブルの被覆の色を、MacBook Airの本体色に合わせている。
本体の充電はMagSafeケーブルで行うため、2端子あるUSB-Cポートのうちひとつを電源ケーブルの接続に使ってしまうという運用が多かったこれまでのM1 MacBook Airに比べ、新機種は2つのUSB-Cポートを、アクセサリーなどの接続のため、フルに使えることになる。
パッケージに同梱する35Wの電源アダプターは2つのUSB-Cポートを備える。MacとiPhoneなど2つのデバイスを一度に充電できる。MacBook Airは67W以上のUSB-C電源アダプタを使えば、30分で最大50パーセントまで内蔵バッテリーをチャージできる高速充電にも対応した。
ディスプレイは14/16インチのMacBook Proと同じ、フロントのカメラ部分を切り欠いて、ベゼルを細くデザインした13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを採用した。MacBook Proと違ってXDRディスプレイではなく、HDRコンテンツの表示には対応しないが、画面の明るさは500nitsを確保。色鮮やかでコントラスト感のある画質にチューニングされている。
オーディオは片側1基ずつのトゥイーターとウーファーにより構成される、計4基のユニットを積む4スピーカーサウンドシステム。ごく短時間だが、会場で新しいMacBook Airのスピーカー再生デモンストレーションを聴く機会を得た。
現行のMacBook Airに比べて低音の重心が下がり、中高域の余韻がいっそう華やかに広がる。左右チャンネルのセパレーションも際立っており、奥行き方向に描かれる音場の見晴らしも良かった。
内蔵スピーカーによる空間オーディオ再生に対応するほか、AirPods ProやAirPods Max、第3世代AirPodsにペアリングすれば、空間オーディオ対応のコンテンツを再生した時にダイナミックヘッドトラッキングが楽しめる。こちらはまた試して報告できる機会を見つけたい。
14/16インチのMacBook Proと同様に、新しいMacBook Airも3.5mmヘッドホンジャックからのオーディオ出力が強化され、インピーダンスの高いヘッドホンも単独で鳴らせるようになった。ヘッドホン再生についても後日あらためてレポートしたいと思う。
フロントカメラは、これまでの720pから、M2搭載のMacBook Airは1080p FaceTime HDカメラにパワーアップした。M2に統合されているISP(画像信号プロセッサー)の処理により、ビデオミーティングの際にユーザーの姿を明るく精細感豊かに捉える。
さらに次期macOS Venturaから搭載される予定の、iPhoneをMacに装着し、Wi-Fi/Bluetooth経由で接続すると、iPhoneをMacでウェブカメラのように使える新機能「連係カメラ」を使えば、被写体の人物を高精細に撮るだけでなく、ビデオ通話の画面を分割し、広角カメラでユーザーの姿、超広角カメラでユーザーの手元を同時にキャプチャーするなどといったことも可能になる。
筆者は長年に渡ってMacBook Airのウェッジシェイプデザインに慣れ親しんできたが、新しいMacBook Airも手に持ってみると、本体の重心が均一で安定感があり、魅力が伝わってくる。
価格は164,800円(税込)からと少し高価だが、「リッチなビデオ・オーディオ再生が楽しめるポータビリティ抜群のMacBook」として考えると、それだけの価値があると思う。M1 MacBook Airも134,800円(税込)から併売される。コストパフォーマンスを含め、よく吟味したうえで、好みのMacBook Airを選んで欲しい。