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公開日 2023/01/07 12:33
編集部記者が現地で実機を体験
<CES>シャープ、超軽量ヘッドマウントディスプレイ試作機を展示。実機体験レポート
編集部:小野佳希
既報の通り、シャープは超軽量ボディのVRヘッドマウントディスプレイを開発。アメリカ・ラスベガスで開催されているCES2023における同社の出展にて実機を体験できたのでレポートしたい。
同製品は、約175gという軽量さを実現し、4K(片眼2K×2)・120Hz駆動に対応するヘッドマウントディスプレイ(HMD)。スマートフォン開発で培った小型化技術やノウハウを活用したり、レンズやカメラ、センサーなどといったデバイスにも同社やグループ会社の技術が活かされている。詳しいスペックについては先に掲載している別記事(https://www.phileweb.com/news/mobile_pc/202301/06/3329.html)に詳しいのでそちらも参照いただきたい。
なお、今回はプロトタイプの参考出展となっており、「反応を見ながら今後の市販化について検討していきたい」(同社スタッフ)とのこと。「コンシューマー向けにするのか、BtoB用途にするのかなどによっても仕様が変わってくるため、価格も未定」だという。
小型化を実現できた背景には、「スマートフォンで培った(内部デバイスの)高密度実装ノウハウが活きた」とのこと。また、スマートフォンをUSBケーブルで外付けする方式にし、電源もスマホからのUSBバスパワー給電とすることで、バッテリーを内蔵することも回避。これによってかなりの軽量化につなげている。
実際に装着してみても、その軽さに驚かされた。一般的に、スマホ接続型のHMDはスマホをHMD本体に装着させるタイプが多いが、本機はUSBケーブルで接続する形式のため、スマホの重みによって重心バランスが前に偏ってしまうようなこともない。これによって、ゴムバンドなどで前にズレてしまわないようにする必要もない。本体装着式でケーブルレスにするか、ケーブルを許容して本機のような形式にするかは好みもあると思うが、個人的にはこちらの方式に好感を持った。
装着感について強いて言うのならば、メガネのツルの部分の側圧はもう少し強めでもいいように感じた。ただ、デザインも含めて今後変わっていく可能性があるとのことなので、あくまでも現時点での参考展示品である点を差し引いて考えるべきだろう。
独自のRGBカラーカメラモジュールを搭載し、現実世界の周囲の様子を映像として取り込みカラー表示する「カラースルー映像表示機能」やVR空間上の一部に現実世界の周囲の映像をウインドウ表示する「POPUP映像表示」機能に対応。HMDを装着したままでも周囲の様子を確認したり、ARグラスのようにも利用できるわけだ。
これらの機能を用意したり、軽量さを追求した背景については「現在、HMDは屋内で使う前提になっているが、屋外でも気軽に活用できるようになってほしいと考えた」とのこと。CESのブースにはキャリングケースも展示されており、気軽に持ち運んで使うことを意識していることをうかがわせる。「スマホはほぼ必ず持ち歩いていると思うので、一緒に本機を持っていくことで、様々なシーンで活用してもらえるのではないかと思っている」という。
ポリマーレンズやカメラモジュールなどは、グループ企業であるカンタツが開発したもの。レンズはいわゆるパンケーキレンズで、世界で最も高いという40%の光利用効率を実現している。「他社のHMDに使われているレンズは光利用効率が25%ほど」だというから、そのレベルにも驚かされる。世界で最も高いレベルの光効率だという。
また、フロント面の四隅にはライトが点灯。「どのモードで動作中かなどといった情報を、使用者以外の人も認識できるようにするイメージ」だという。
前述のように販売時期や価格はまだ決まっていない。「コンシューマー向けにした場合は、カラースルー映像表示やPOPUP映像表示を活かしたコンテンツをどう用意するかなども考えないといけない」と、検討課題はいろいろあるが、今後に期待を抱かずにはいられない体験だった。
同製品は、約175gという軽量さを実現し、4K(片眼2K×2)・120Hz駆動に対応するヘッドマウントディスプレイ(HMD)。スマートフォン開発で培った小型化技術やノウハウを活用したり、レンズやカメラ、センサーなどといったデバイスにも同社やグループ会社の技術が活かされている。詳しいスペックについては先に掲載している別記事(https://www.phileweb.com/news/mobile_pc/202301/06/3329.html)に詳しいのでそちらも参照いただきたい。
なお、今回はプロトタイプの参考出展となっており、「反応を見ながら今後の市販化について検討していきたい」(同社スタッフ)とのこと。「コンシューマー向けにするのか、BtoB用途にするのかなどによっても仕様が変わってくるため、価格も未定」だという。
小型化を実現できた背景には、「スマートフォンで培った(内部デバイスの)高密度実装ノウハウが活きた」とのこと。また、スマートフォンをUSBケーブルで外付けする方式にし、電源もスマホからのUSBバスパワー給電とすることで、バッテリーを内蔵することも回避。これによってかなりの軽量化につなげている。
実際に装着してみても、その軽さに驚かされた。一般的に、スマホ接続型のHMDはスマホをHMD本体に装着させるタイプが多いが、本機はUSBケーブルで接続する形式のため、スマホの重みによって重心バランスが前に偏ってしまうようなこともない。これによって、ゴムバンドなどで前にズレてしまわないようにする必要もない。本体装着式でケーブルレスにするか、ケーブルを許容して本機のような形式にするかは好みもあると思うが、個人的にはこちらの方式に好感を持った。
装着感について強いて言うのならば、メガネのツルの部分の側圧はもう少し強めでもいいように感じた。ただ、デザインも含めて今後変わっていく可能性があるとのことなので、あくまでも現時点での参考展示品である点を差し引いて考えるべきだろう。
独自のRGBカラーカメラモジュールを搭載し、現実世界の周囲の様子を映像として取り込みカラー表示する「カラースルー映像表示機能」やVR空間上の一部に現実世界の周囲の映像をウインドウ表示する「POPUP映像表示」機能に対応。HMDを装着したままでも周囲の様子を確認したり、ARグラスのようにも利用できるわけだ。
これらの機能を用意したり、軽量さを追求した背景については「現在、HMDは屋内で使う前提になっているが、屋外でも気軽に活用できるようになってほしいと考えた」とのこと。CESのブースにはキャリングケースも展示されており、気軽に持ち運んで使うことを意識していることをうかがわせる。「スマホはほぼ必ず持ち歩いていると思うので、一緒に本機を持っていくことで、様々なシーンで活用してもらえるのではないかと思っている」という。
ポリマーレンズやカメラモジュールなどは、グループ企業であるカンタツが開発したもの。レンズはいわゆるパンケーキレンズで、世界で最も高いという40%の光利用効率を実現している。「他社のHMDに使われているレンズは光利用効率が25%ほど」だというから、そのレベルにも驚かされる。世界で最も高いレベルの光効率だという。
また、フロント面の四隅にはライトが点灯。「どのモードで動作中かなどといった情報を、使用者以外の人も認識できるようにするイメージ」だという。
前述のように販売時期や価格はまだ決まっていない。「コンシューマー向けにした場合は、カラースルー映像表示やPOPUP映像表示を活かしたコンテンツをどう用意するかなども考えないといけない」と、検討課題はいろいろあるが、今後に期待を抱かずにはいられない体験だった。