ボーズ「SoundTouch」シリーズはWi-Fi/Bluetooth対応の一体型ワイヤレススピーカーだ。特筆すべきは、スマホ対応の「SoundTouch」アプリを使って、従来のワイヤレススピーカーにはなかった便利な音楽の聴き方を広げられること。シリーズの現行ラインナップの中から個性豊かな3モデルをピックアップして、上手な使いこなし術をコーディネートしてみよう。

まずは取り上げる3モデルのプロフィールから。「SoundTouch 10 wireless speaker （以下、SoundTouch 10）」と「SoundTouch 20 wireless speaker（以下、SoundTouch 20）」は、無駄を省いたスリムで機能的なデザインの筐体に、ボーズの独自技術によって迫力あふれるサウンドを再現するスピーカーユニット内蔵のワイヤレススピーカーだ。サウンドのインプレッションは後ほど報告したい。

そしてもうひとつのモデルが、CD再生にFM/AMラジオを“ぜんぶ乗せ”した贅沢な「Wave SoundTouch music system IV」。ボーズの「Wave」シリーズといえば、その名を聞くだけで憧れを喚起させられる世代も多い一体型オーディオシステムの銘機だ。

シリーズの最新モデルには、インターネットやスマホとつなげて楽しむイマドキの便利な機能が満載されている。ヘッドホンやイヤホンを中心に使ってきた若い音楽ファンに、部屋いっぱいに音楽を満して楽しむスピーカーリスニングの喜びが最も手軽に味わえるスピーカーのひとつとしてオススメしたくなる。

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■インターネットに直接つながるから音楽再生がスムーズ

SoundTouchシリーズが共有する機能の中で、今回特に注目したいポイントがふたつある。ひとつはBluetoothだけでなく、Wi-Fi接続にも対応していること。そして、もうひとつは独自開発のスマホアプリ「SoundTouch」を使えば、音楽再生のコントロールや本体の機能設定がとてもスムーズにできることだ。

一般的なBluetoothスピーカーでも、ペアリングしたスマホと一緒にワイヤレスによる音楽再生は楽しめる。SoundTouchシリーズのようにWi-Fi対応のワイヤレススピーカーであれば、本体がインターネットに直接つながるので、スマホがなくても音楽配信サービスやインターネットラジオを直接受けて聴くこともできてさらに便利だ。



Bluetoothによるワイヤレス音楽再生の場合、ペアリングしているスマホでアプリをシャットダウンすると音楽再生も停止してしまう。あるいは音楽再生中にツイッターの埋め込み動画を再生すると、スピーカーの音声も同時に切り替わってしまう。

SoundTouchシリーズにはSpotifyの受信機能も内蔵されている。Spotifyの有料プレミアムアカウントに登録すれば、あとはSoundTouchアプリから聴きたい曲やプレイリストを選択するだけ。スピーカーがインターネットに直接つながってSpotifyの音楽ストリーミングを再生してくれるので、手もとのスマホではSNSやYouTube動画のチェックも自由に楽しめる。Bluetooth再生の場合に比べて、スマホはリモコン代わりになるだけなのでバッテリーの消耗が格段に低くなる。