公開日 2018/11/06 19:43
11インチモデルで検証
【レビュー】新iPad ProのAV性能をチェック! 本体は小さく薄く、でも没入感は大きくなった
山本 敦
アップルが新しいiPad Proを11月7日に発売する。今回は発売日前にiPad Proの11インチ/Wi-Fi+Cellurarモデルを借りて試すことができたので、ビジュアルやサウンドまわりの実力を中心に、ファーストインプレッションをレポートする。
新iPad Proは12.9インチと11インチの2サイズ展開。12.9インチモデルは従来から画面の大きさはそのままに、本体をさらにコンパクトにした。11インチモデルは、これまでの10.5インチのiPad Proと筐体サイズは同じで、画面を大型化した。
これまでのTouch IDの代わりに、最新のiPhoneと同様の、TrueDepthカメラを使った顔認証によるセキュア機能「Face ID」を搭載している。ホームボタンが省かれたこともあり、ディスプレイのナローベゼル化が実現した。ちなみに電源と音量のアップボタンを同時に押すと画面キャプチャーが取れる。
本体の側面・背面の素材はアルミニウム。側面はiPhone SEのような、フラットな仕上げだ。本体の厚さは5.9mmと、これまでのiPadの中で最薄サイズを実現した。カメラの周囲にある樹脂製のラインは、アンテナの感度を確保するために配置されているものだろう。
専用キーボードを装着するためのSmart Connectorは側面から背面に移動した。カメラはシングルレンズで、イメージセンサーの解像度は12メガピクセルとなる。
11インチモデルは、2,388×1,668画素/246ppiのLiquid Retinaディスプレイを搭載。反射防止コーティングを施したDisplay P3対応の広色域ディスプレイだ。True Toneと、120Hz駆動のProMotionテクノロジーも引き続き搭載する。タッチパネルと画面との間のギャップを最小化したフルラミネーションディスプレイは、Apple Pencilに素早く正確に反応するので心地よい。
まずは映画から視聴してみよう。iTunes Storeから『スパイダーマン :ホームカミング』を再生しながらチェックした。自然な色彩とコントラストのバランスにうまくまとめ込んだ画に仕上げていると感じた。
技術仕様ページにはHDR対応の記載は無いのだが、HDRらしさをしっかりと感じられる映像表現ができている。HDR対応をはっきり謳っているiPhone Xの映像と見比べても、遜色ない出来映えだ。チャプター14の夜空での戦闘シーンは、暗闇の中に光るネオンライトや火花の明るい煌めきを飽和させずに描き出し、臨場感あふれる映像にまとめている。また夜空に浮かぶ雲などの表現を見ると、階調再現力が高いことがわかる。
本体の内蔵スピーカーは横向きに構えた時に左右上下の位置に1基ずつ、合計4基を設けている。開口部が左右同じ高さのポジションに配置されているためか、ステレオイメージの分離感と音像定位がとても自然で聴きやすい。映画はセリフの声がセンターの位置に鮮やかに定位し、効果音の粒立ちもよく、音場の見晴らしもクリアだ。音圧も筆者が使っているiPad Pro 9.7インチと聴き比べてみると、少し上がっているように感じた。
オーディオ再生関連では、iPadとして初めてアナログイヤホンジャックが省略された。しかもデジタルコネクターもLightningではなくUSB Type-Cに変更されている。
iPadをポータブルオーディオプレーヤーとして使っている方はあまり多くないかもしれないが、アナログ有線接続のヘッドホン・イヤホンを使う場合は、アップルの「USB-C to Headphone Jack」のようなアダプターを別途用意しよう。なお、iPad Proの商品パッケージには同梱されていない。サードパーティ製のものも今後さらに増えそうだ。
筆者はふだんiPad Proで原稿を書きながら音楽を聴く際、デジタル接続イヤホンが、ペアリングの手間などが省けるため重宝している。例えばシュアのDAC/アンプ内蔵リケーブル「RMCE-USB」は、MMCX対応モデルとデジタル接続できるのでおすすめだ。USB-C to Headphone Jackを使うと44.1kHzに制限されてしまうハイレゾ再生も、最大96kHz/24bitのハイクオリティで楽しめる。
新iPad Proは12.9インチと11インチの2サイズ展開。12.9インチモデルは従来から画面の大きさはそのままに、本体をさらにコンパクトにした。11インチモデルは、これまでの10.5インチのiPad Proと筐体サイズは同じで、画面を大型化した。
これまでのTouch IDの代わりに、最新のiPhoneと同様の、TrueDepthカメラを使った顔認証によるセキュア機能「Face ID」を搭載している。ホームボタンが省かれたこともあり、ディスプレイのナローベゼル化が実現した。ちなみに電源と音量のアップボタンを同時に押すと画面キャプチャーが取れる。
本体の側面・背面の素材はアルミニウム。側面はiPhone SEのような、フラットな仕上げだ。本体の厚さは5.9mmと、これまでのiPadの中で最薄サイズを実現した。カメラの周囲にある樹脂製のラインは、アンテナの感度を確保するために配置されているものだろう。
専用キーボードを装着するためのSmart Connectorは側面から背面に移動した。カメラはシングルレンズで、イメージセンサーの解像度は12メガピクセルとなる。
11インチモデルは、2,388×1,668画素/246ppiのLiquid Retinaディスプレイを搭載。反射防止コーティングを施したDisplay P3対応の広色域ディスプレイだ。True Toneと、120Hz駆動のProMotionテクノロジーも引き続き搭載する。タッチパネルと画面との間のギャップを最小化したフルラミネーションディスプレイは、Apple Pencilに素早く正確に反応するので心地よい。
まずは映画から視聴してみよう。iTunes Storeから『スパイダーマン :ホームカミング』を再生しながらチェックした。自然な色彩とコントラストのバランスにうまくまとめ込んだ画に仕上げていると感じた。
技術仕様ページにはHDR対応の記載は無いのだが、HDRらしさをしっかりと感じられる映像表現ができている。HDR対応をはっきり謳っているiPhone Xの映像と見比べても、遜色ない出来映えだ。チャプター14の夜空での戦闘シーンは、暗闇の中に光るネオンライトや火花の明るい煌めきを飽和させずに描き出し、臨場感あふれる映像にまとめている。また夜空に浮かぶ雲などの表現を見ると、階調再現力が高いことがわかる。
本体の内蔵スピーカーは横向きに構えた時に左右上下の位置に1基ずつ、合計4基を設けている。開口部が左右同じ高さのポジションに配置されているためか、ステレオイメージの分離感と音像定位がとても自然で聴きやすい。映画はセリフの声がセンターの位置に鮮やかに定位し、効果音の粒立ちもよく、音場の見晴らしもクリアだ。音圧も筆者が使っているiPad Pro 9.7インチと聴き比べてみると、少し上がっているように感じた。
オーディオ再生関連では、iPadとして初めてアナログイヤホンジャックが省略された。しかもデジタルコネクターもLightningではなくUSB Type-Cに変更されている。
iPadをポータブルオーディオプレーヤーとして使っている方はあまり多くないかもしれないが、アナログ有線接続のヘッドホン・イヤホンを使う場合は、アップルの「USB-C to Headphone Jack」のようなアダプターを別途用意しよう。なお、iPad Proの商品パッケージには同梱されていない。サードパーティ製のものも今後さらに増えそうだ。
筆者はふだんiPad Proで原稿を書きながら音楽を聴く際、デジタル接続イヤホンが、ペアリングの手間などが省けるため重宝している。例えばシュアのDAC/アンプ内蔵リケーブル「RMCE-USB」は、MMCX対応モデルとデジタル接続できるのでおすすめだ。USB-C to Headphone Jackを使うと44.1kHzに制限されてしまうハイレゾ再生も、最大96kHz/24bitのハイクオリティで楽しめる。