公開日 2018/12/13 17:30
代表Ken氏インタビューも
人気の「ANDROMEDA」を超える集大成モデル、Campfire Audioの旗艦イヤホン「SOLARIS」レビュー
佐々木喜洋
10月に開催された秋のヘッドフォン祭で、世界に先駆けて公開されたCampfire Audioの新たなフラグシップイヤホン「SOLARIS(ソラリス)」。本稿ではSOLARISの音質レビューに加え、来日していたCampfire Audio代表・Ken Ball氏に聞いた新技術の詳細、ブランドの展望などもあわせて紹介する。
■独自技術を結集した新フラグシップイヤホン「SOLARIS」
Campfire Audioではイヤホンに天文関連の名称を与えているが、SOLARISの意味は太陽を意味する“Solar”からきているそうだ。太陽系の中心を意味するフラグシップモデルにふさわしい名前だ。
Ken氏によると、この2年間は人気モデルである「ANDROMEDA」を改良するため、技術的な試行錯誤を行い、結果としてANDROMEDAを超える技術を採用できるようになったことが、SOLARIS開発のきっかけだという。実際のSOLARISの設計は、ANDROMEDAとダイナミック型イヤホン「ATLAS」をそれぞれ取り入れたような設計になっている。
SOLARISは4ドライバーのイヤホンで、BAドライバーが高音域に2基と中音域に1基、そして低音域にはダイナミックドライバーが1基配置されたハイブリッド構成を採用している。
高音域のBAドライバーには、Campfire Audioのお家芸と言える「T.A.E.C.」が採用されている。音響チューニングに従来のフィルターではなく空気室を使うことで、BAドライバーの実力をフルに発揮できるという、Campfire Audio独自の技術だ。Ken氏曰く、採用したT.A.E.C.モジュール自体は従来と同じだが、ANDROMEDAに比べると配置をより耳に近づけるような改良を施したと語る。
ダイナミックドライバーは、ATLASで採用された大口径のADLCコーテッドのタイプが使われている。なお、ダイナミックドライバーにおいてもSOLARIS用にリファイン。高域をATLASより速く減衰させるようなチューニングがなされており、BAドライバーとの親和性を高めている。
本機はパッケージも豪華で、フラグシップらしい「格」が感じられる。キャリングケースも皮革の平たいもので、従来より高級感がある。また左右のユニットが接触しないように区切りのあるソフトケースも細やかな心遣いを感じる。
外観はやや大柄ではあるが、アルミユニットのため重すぎず、装着感は快適だ。フェイスプレートは24金を使った豪華なもので、シェルには波打つ模様が刻まれている。
Ken氏によると、今回はシェルが大きいために、ATLASで採用したステンレススチール素材だと重くなりすぎるので採用しなかったという。またSOLARISでは先端部分を長めに取っているため、重量バランスの問題もあったと語る。先端を長めに取っているのは、ANDROMEDAでは短すぎるという課題があったとのことで、これによってさらに多くの人に適合するよう改良されている。
ケーブルは線材は銀コートされた銅を主体するしなやかなもので、重さを感じさせず取り回しが良い。線材は新規開発のものだという。Ken氏いわく、これまでALO製ケーブルを開発してきた長い経験から、線材には様々な特性があることが分かったという。
たとえば太いケーブルはよく導通するので良いように思えるが、重さがあり、マイクロフォニックノイズの発生要因にもなる。そこで新ケーブルでは太いものから中くらいのもの、とても細いものまで様々な太さの線材から構成したものを採用。これにより様々な特性が組み合わさり、音質も取り回しも良い、バランスの優れたものが設計できたということだ。
イヤーチップはシリコンタイプとフォームタイプをそれぞれ3サイズずつ、そしてfinalのType Eが5サイズ同梱されている。個人的にはフォームタイプが最もSOLARISの音の魅力を実感できるように思えた。
■独自技術を結集した新フラグシップイヤホン「SOLARIS」
Campfire Audioではイヤホンに天文関連の名称を与えているが、SOLARISの意味は太陽を意味する“Solar”からきているそうだ。太陽系の中心を意味するフラグシップモデルにふさわしい名前だ。
Ken氏によると、この2年間は人気モデルである「ANDROMEDA」を改良するため、技術的な試行錯誤を行い、結果としてANDROMEDAを超える技術を採用できるようになったことが、SOLARIS開発のきっかけだという。実際のSOLARISの設計は、ANDROMEDAとダイナミック型イヤホン「ATLAS」をそれぞれ取り入れたような設計になっている。
SOLARISは4ドライバーのイヤホンで、BAドライバーが高音域に2基と中音域に1基、そして低音域にはダイナミックドライバーが1基配置されたハイブリッド構成を採用している。
高音域のBAドライバーには、Campfire Audioのお家芸と言える「T.A.E.C.」が採用されている。音響チューニングに従来のフィルターではなく空気室を使うことで、BAドライバーの実力をフルに発揮できるという、Campfire Audio独自の技術だ。Ken氏曰く、採用したT.A.E.C.モジュール自体は従来と同じだが、ANDROMEDAに比べると配置をより耳に近づけるような改良を施したと語る。
ダイナミックドライバーは、ATLASで採用された大口径のADLCコーテッドのタイプが使われている。なお、ダイナミックドライバーにおいてもSOLARIS用にリファイン。高域をATLASより速く減衰させるようなチューニングがなされており、BAドライバーとの親和性を高めている。
本機はパッケージも豪華で、フラグシップらしい「格」が感じられる。キャリングケースも皮革の平たいもので、従来より高級感がある。また左右のユニットが接触しないように区切りのあるソフトケースも細やかな心遣いを感じる。
外観はやや大柄ではあるが、アルミユニットのため重すぎず、装着感は快適だ。フェイスプレートは24金を使った豪華なもので、シェルには波打つ模様が刻まれている。
Ken氏によると、今回はシェルが大きいために、ATLASで採用したステンレススチール素材だと重くなりすぎるので採用しなかったという。またSOLARISでは先端部分を長めに取っているため、重量バランスの問題もあったと語る。先端を長めに取っているのは、ANDROMEDAでは短すぎるという課題があったとのことで、これによってさらに多くの人に適合するよう改良されている。
ケーブルは線材は銀コートされた銅を主体するしなやかなもので、重さを感じさせず取り回しが良い。線材は新規開発のものだという。Ken氏いわく、これまでALO製ケーブルを開発してきた長い経験から、線材には様々な特性があることが分かったという。
たとえば太いケーブルはよく導通するので良いように思えるが、重さがあり、マイクロフォニックノイズの発生要因にもなる。そこで新ケーブルでは太いものから中くらいのもの、とても細いものまで様々な太さの線材から構成したものを採用。これにより様々な特性が組み合わさり、音質も取り回しも良い、バランスの優れたものが設計できたということだ。
イヤーチップはシリコンタイプとフォームタイプをそれぞれ3サイズずつ、そしてfinalのType Eが5サイズ同梱されている。個人的にはフォームタイプが最もSOLARISの音の魅力を実感できるように思えた。
鮮明で迫力があり、壮大な再現性。フラグシップらしい上質サウンド
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