公開日 2021/12/24 06:30
【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞2022 グランプリ獲得
最上級のNCF端子を採用、フルテック最高峰電源ケーブル「PowerFlux-NCF-18」の音をレポート
福田雅光
入出力端子部を特殊素材NCFモデルに変更した、フルテックの最高峰電源ケーブル「PowerFlux-NCF-18」。NCFを端子ボディ部に調合することで、ナノ単位のセラミックパウダーやカーボンパウダーによる従来の強力な制振効果に加え、静電効果を向上。ノイズ発生を抑えて静寂感を高めるとともに、音の濁りを排除し、埋もれていた音源本来の魅力を引き出すことを狙っている。「オーディオアクセサリー銘機賞2022」にてグランプリを受賞した、最新・最上位ケーブルの音を福田氏が探った。
NCFを採用する最高級電源ケーブル
■多くの製品で好評のNCFを最上位電源ケーブルにも採用
フルテックの最高級電源ケーブルがバージョンアップされ、「PowerFlux-NCF-18」がこのほどお目見えした。ケーブル部分には最上位の「Alpha950-18-Powerflux」が採用されている。新しい特徴としては、プラグとIECコネクターにNCF素材を使った、やはり最上位の「FI-50 NCFシリーズ」が装着された製品である。
NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)とは、ナノ粒子化したイオン化する特性の強い鉱物を、樹脂とハイブリッド化した素材のことで、制振性能が高く、SN比を改善する効力も大きいため、最近のフルテックの製品ではケーブルスタビライザーや電源プラグなど、多くの製品で活用されて効果を得ている。
芸術系の音の追求に最適な1本
■純粋かつ滑らかな質感を備え、高品質で帯域特性を広く表現
例えば新しくオーディオ機器を導入した時。プリメインアンプ、パワーアンプ、CDプレーヤーなど、とりあえずは付属電源ケーブルで、まず初期状態の音を確認することから始まるはずだ。そして感動や感激、納得がある。ただ、ベテランにはどのような音質で鳴ってほしいといったような製品に対する考えがあるため、新しい課題も出てくる。使う条件の違いや、好みにはひとりひとり理想があるのがオーディオであるからだ。
アンプでは、真空管アンプやA級アンプを高度に追求するマニア達もいる。ピュアで潤いを備えた柔らかな音質は、憧れであったり、目標としてきたオーディオサウンドの理想であることも多い。もし理想と違いがある場合、それはアンプの電源ケーブルの変更で調整することが可能である。
製品に付属されている電源ケーブルは、メーカーの標準的な音質を示すものであり、そこから変更することは可能だ。各種の高級電源ケーブルが発売されており、電源ケーブルのグレードアップはたいへん効果的といえる影響力がある。しかし高級品へとやみくもに変更しても、目的にしている結果が得られるものではない。
電源ケーブルの性質は大きく分類すると、写実系と芸術系が存在する。これを選び、使い分けないと目的を達成することは難しい。写実系とは、林立する音を明確に鮮明に表現する、逆に芸術系は、純粋かつ滑らかで、柔らかな音質を基調にするウォームな質感を重視することである。クオリティが高く、帯域特性を広く表現する高性能さを特徴にする。フルテックの今回の電源ケーブルは、その目的に最適な性質を備えた製品であることを理解できた。
また、その電源ケーブルを使う場所は、アンプとCDプレーヤーがあるとすれば、スピーカーを駆動する最終的な増幅部、アンプだけで十分に目標とした効果を得ることができる。CDプレーヤーはSN比、高解像度で設計されているのが普通であるため、この部分は写実性の追求をすることがシステムの表現力としては適している。
つまり、芸術性には解像度やコントラストにはマイナス要素も発生するため、システム機器の全てを芸術性の電源ケーブルで統一する必要はない。あらゆる音楽再生は解像度が必要であり、それを芸術的に調整するには、やってよい範囲があり、全てを徹底すると表現がぼやけてしまうからだ。最小限で効果を発揮するように的確に活用するのがポイントになる。
NCFを採用する最高級電源ケーブル
■多くの製品で好評のNCFを最上位電源ケーブルにも採用
フルテックの最高級電源ケーブルがバージョンアップされ、「PowerFlux-NCF-18」がこのほどお目見えした。ケーブル部分には最上位の「Alpha950-18-Powerflux」が採用されている。新しい特徴としては、プラグとIECコネクターにNCF素材を使った、やはり最上位の「FI-50 NCFシリーズ」が装着された製品である。
NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)とは、ナノ粒子化したイオン化する特性の強い鉱物を、樹脂とハイブリッド化した素材のことで、制振性能が高く、SN比を改善する効力も大きいため、最近のフルテックの製品ではケーブルスタビライザーや電源プラグなど、多くの製品で活用されて効果を得ている。
芸術系の音の追求に最適な1本
■純粋かつ滑らかな質感を備え、高品質で帯域特性を広く表現
例えば新しくオーディオ機器を導入した時。プリメインアンプ、パワーアンプ、CDプレーヤーなど、とりあえずは付属電源ケーブルで、まず初期状態の音を確認することから始まるはずだ。そして感動や感激、納得がある。ただ、ベテランにはどのような音質で鳴ってほしいといったような製品に対する考えがあるため、新しい課題も出てくる。使う条件の違いや、好みにはひとりひとり理想があるのがオーディオであるからだ。
アンプでは、真空管アンプやA級アンプを高度に追求するマニア達もいる。ピュアで潤いを備えた柔らかな音質は、憧れであったり、目標としてきたオーディオサウンドの理想であることも多い。もし理想と違いがある場合、それはアンプの電源ケーブルの変更で調整することが可能である。
製品に付属されている電源ケーブルは、メーカーの標準的な音質を示すものであり、そこから変更することは可能だ。各種の高級電源ケーブルが発売されており、電源ケーブルのグレードアップはたいへん効果的といえる影響力がある。しかし高級品へとやみくもに変更しても、目的にしている結果が得られるものではない。
電源ケーブルの性質は大きく分類すると、写実系と芸術系が存在する。これを選び、使い分けないと目的を達成することは難しい。写実系とは、林立する音を明確に鮮明に表現する、逆に芸術系は、純粋かつ滑らかで、柔らかな音質を基調にするウォームな質感を重視することである。クオリティが高く、帯域特性を広く表現する高性能さを特徴にする。フルテックの今回の電源ケーブルは、その目的に最適な性質を備えた製品であることを理解できた。
また、その電源ケーブルを使う場所は、アンプとCDプレーヤーがあるとすれば、スピーカーを駆動する最終的な増幅部、アンプだけで十分に目標とした効果を得ることができる。CDプレーヤーはSN比、高解像度で設計されているのが普通であるため、この部分は写実性の追求をすることがシステムの表現力としては適している。
つまり、芸術性には解像度やコントラストにはマイナス要素も発生するため、システム機器の全てを芸術性の電源ケーブルで統一する必要はない。あらゆる音楽再生は解像度が必要であり、それを芸術的に調整するには、やってよい範囲があり、全てを徹底すると表現がぼやけてしまうからだ。最小限で効果を発揮するように的確に活用するのがポイントになる。