公開日 2022/07/08 09:14
人気モデルを改善&値下げ
高コスパサウンドバーの新星、“1万円切り”「FunLogy SOUND3」でテレビの音をステップアップ!
鴻池賢三
薄型テレビの音を増強するサウンドバー。市場には多種多様な製品があり、ユーザーは予算や用途によって選ぶことができる。手ごろな価格で品位も伴った、「シンプル機能の高コスパモデル」を望む読者も多いのではないだろうか。
そうしたニーズにピッタリはまりそうなのが、FunLogyの新製品「FunLogy SOUND3」である。今回は、このFunLogy SOUND3を実際に設置し、使い勝手や音質をレポートする。
FunLogyはネット販売を中心とする日本のブランドで、製品ラインナップを拡大中。先のVGP2022 Summerでは、Bluetoothポータブルスピーカー「FunLogy Portable」が初登場ながら、コスパの良さが認められて見事受賞。期待のブランドである。
FunLogy SOUND3は、HDMI入力は持たず、光デジタルとアナログ入力、そしてBluetooth入力に対応する比較的シンプルな2.1chサウンドバー。価格は9,999円と手頃で、HDMI接続が不要、あるいは予算が限られるなら、「1万円切り」を魅力に感じる読者も多いことだろう。
実のところ、人気を博したという前モデルの「FunLogy SOUND2」は13,800円で、サイズが横幅1025mm、出力は総合70Wという内容。対する本機FunLogy SOUND3は、機能がほぼ同等で出力は80Wにアップ。スピーカーボックスは2つに分かれたABS樹脂製のエンクロージャーを採用するなど、音質面での強化が図られている。
幅はちょうど2割減の820mmにスケールダウンしているが、扱いやすさが向上し32型クラスとのテレビと組み合わせても違和感が無いのはプラス。恐らく、このコンパクト化が、低価格化の肝であるとも考えられる。
最終的なサウンドさえ満足なものであれば、よりお買い得である。その気になるサウンドは後段でレポートする。
実際に設置と音質を体験した。まず、梱包が簡易でエコ感が今風。本体は小型軽量で取り回しが良く、腕力に自信の無い方でも、宅配で届いた後、パパっと開梱してテレビの前に難なく設置できるだろう。
今回、テレビからの音声伝送は、光デジタルを使用した。光デジタル出力はほぼすべてのテレビに搭載されていて、デジタルなのでノイズとは無縁の高音質が期待できる。
実は、前モデルFunLogy SOUND2では、接続端子が右端付近にあり、テレビによってはケーブルを取り廻す距離が長くなってしまうことがあった。
それが本機では端子が中央に改められ、テレビを選ばなくなったという訳。FunLogyは、ユーザーの声に耳を傾け、新製品を開発する際は、積極的に反映して改善を積み重ねているとのことだ。
まずテレビのネット再生機能を利用し、Netflixで『ボヘミアン・ラプソディ』のライブエイドシーンを視聴した。
スタジアムを埋め尽くす人々の熱気と演奏の掛け合いが印象的なシーン。9,999円という値段的な先入観から、正直なところあまり期待していなかったのだが、実際に音が出ると、「かなりイケる!」という手応えだ。
本機は2.1chでサラウンドではないが、無数の観客に囲まれる臨場感がリアル。広大なスタジアムの空気感が音場として伝わってくる。しっかりと重低音成分が再生できている証拠だ。演奏も低域にパンチ力があり、リズムが躍動的。薄型テレビの内蔵スピーカーとは桁違いで、本機を追加するメリットが体感できる。
また、本機はサウンドモードが3つから選べ、「Eq01」「Eq02」「Eq03」とディスプレイ表示されるのがそれぞれ「スタンダード」「クリアボイス」「ムービー」に該当する。コンテンツや好みにもよると思うが、『ボヘミアン・ラプソディ』では「クリアボイス」がベストマッチ。低域は量感が控えめになるがキレが増し、ボーカルが明瞭に感じられて聴き応えが増す。
ヒトの聴覚が敏感に反応する「声」は、ドキュメンタリー作品『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』のナレーションで確認。こちらも直感的に「音がイイ」と思えるもの。抜けが良く、低めの声にボディ(肉感)が伴い、心地よく感じられるのだ。
FunLogy SOUND2も参考までに聞いてみたが、改めてFunLogy SOUND3は迫力を増しつつ歪も抑えられて明瞭。着実な改善が感じられる。コンパクト化はまったく影響なく、コストダウンを素直に喜びたい。
ほか、Bluetooth接続も確認。コーデックはAAC対応とiPhoneユーザーの多い日本では好ましく、実際の音も立派。9,999円となると、価格的には少し大型のポータブルBluetoothスピーカーが競合と言えるが、本機は出力が圧倒的に大きく、エンクロージャーも立派。本機をスマホと組み合わせ、Bluetoothスピーカーとして常用するのもアリだと思う。
サウンドバー人気で他種多様化した今、消費者の選択肢は増えている。テレビ自体も価格が身近になり、それに合わせた手頃な価格なサウンドバーが欲しいというニーズも多いはずだ。そんなとき、シンプルで満足できるサウンドを実現している本機は注目に値する。
サウンドバーをあきらめてテレビスピーカーの音で楽しんでいたユーザーも、気軽なステップアップとして本機を試してみるくらいの気持ちで導入してみてはいかがだろうか?
(協力:株式会社Sandlots)
そうしたニーズにピッタリはまりそうなのが、FunLogyの新製品「FunLogy SOUND3」である。今回は、このFunLogy SOUND3を実際に設置し、使い勝手や音質をレポートする。
人気モデルからスペックアップしながらむしろ手頃な価格を実現
FunLogyはネット販売を中心とする日本のブランドで、製品ラインナップを拡大中。先のVGP2022 Summerでは、Bluetoothポータブルスピーカー「FunLogy Portable」が初登場ながら、コスパの良さが認められて見事受賞。期待のブランドである。
FunLogy SOUND3は、HDMI入力は持たず、光デジタルとアナログ入力、そしてBluetooth入力に対応する比較的シンプルな2.1chサウンドバー。価格は9,999円と手頃で、HDMI接続が不要、あるいは予算が限られるなら、「1万円切り」を魅力に感じる読者も多いことだろう。
実のところ、人気を博したという前モデルの「FunLogy SOUND2」は13,800円で、サイズが横幅1025mm、出力は総合70Wという内容。対する本機FunLogy SOUND3は、機能がほぼ同等で出力は80Wにアップ。スピーカーボックスは2つに分かれたABS樹脂製のエンクロージャーを採用するなど、音質面での強化が図られている。
幅はちょうど2割減の820mmにスケールダウンしているが、扱いやすさが向上し32型クラスとのテレビと組み合わせても違和感が無いのはプラス。恐らく、このコンパクト化が、低価格化の肝であるとも考えられる。
最終的なサウンドさえ満足なものであれば、よりお買い得である。その気になるサウンドは後段でレポートする。
ユーザーの声を積極的に反映、より設置しやすくなった
実際に設置と音質を体験した。まず、梱包が簡易でエコ感が今風。本体は小型軽量で取り回しが良く、腕力に自信の無い方でも、宅配で届いた後、パパっと開梱してテレビの前に難なく設置できるだろう。
今回、テレビからの音声伝送は、光デジタルを使用した。光デジタル出力はほぼすべてのテレビに搭載されていて、デジタルなのでノイズとは無縁の高音質が期待できる。
実は、前モデルFunLogy SOUND2では、接続端子が右端付近にあり、テレビによってはケーブルを取り廻す距離が長くなってしまうことがあった。
それが本機では端子が中央に改められ、テレビを選ばなくなったという訳。FunLogyは、ユーザーの声に耳を傾け、新製品を開発する際は、積極的に反映して改善を積み重ねているとのことだ。
低域にパンチが加わり臨場感もアップ。Bluetoothスピーカーとしてもアリ
まずテレビのネット再生機能を利用し、Netflixで『ボヘミアン・ラプソディ』のライブエイドシーンを視聴した。
スタジアムを埋め尽くす人々の熱気と演奏の掛け合いが印象的なシーン。9,999円という値段的な先入観から、正直なところあまり期待していなかったのだが、実際に音が出ると、「かなりイケる!」という手応えだ。
本機は2.1chでサラウンドではないが、無数の観客に囲まれる臨場感がリアル。広大なスタジアムの空気感が音場として伝わってくる。しっかりと重低音成分が再生できている証拠だ。演奏も低域にパンチ力があり、リズムが躍動的。薄型テレビの内蔵スピーカーとは桁違いで、本機を追加するメリットが体感できる。
また、本機はサウンドモードが3つから選べ、「Eq01」「Eq02」「Eq03」とディスプレイ表示されるのがそれぞれ「スタンダード」「クリアボイス」「ムービー」に該当する。コンテンツや好みにもよると思うが、『ボヘミアン・ラプソディ』では「クリアボイス」がベストマッチ。低域は量感が控えめになるがキレが増し、ボーカルが明瞭に感じられて聴き応えが増す。
ヒトの聴覚が敏感に反応する「声」は、ドキュメンタリー作品『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』のナレーションで確認。こちらも直感的に「音がイイ」と思えるもの。抜けが良く、低めの声にボディ(肉感)が伴い、心地よく感じられるのだ。
FunLogy SOUND2も参考までに聞いてみたが、改めてFunLogy SOUND3は迫力を増しつつ歪も抑えられて明瞭。着実な改善が感じられる。コンパクト化はまったく影響なく、コストダウンを素直に喜びたい。
ほか、Bluetooth接続も確認。コーデックはAAC対応とiPhoneユーザーの多い日本では好ましく、実際の音も立派。9,999円となると、価格的には少し大型のポータブルBluetoothスピーカーが競合と言えるが、本機は出力が圧倒的に大きく、エンクロージャーも立派。本機をスマホと組み合わせ、Bluetoothスピーカーとして常用するのもアリだと思う。
サウンドバー人気で他種多様化した今、消費者の選択肢は増えている。テレビ自体も価格が身近になり、それに合わせた手頃な価格なサウンドバーが欲しいというニーズも多いはずだ。そんなとき、シンプルで満足できるサウンドを実現している本機は注目に値する。
サウンドバーをあきらめてテレビスピーカーの音で楽しんでいたユーザーも、気軽なステップアップとして本機を試してみるくらいの気持ちで導入してみてはいかがだろうか?
(協力:株式会社Sandlots)
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