公開日 2022/08/25 11:14
期待を大幅に超えた“多機能全部乗せ”モデル
オーディオテクニカ「ATH-TWX9」速攻レビュー!これは“最高音質”の傑作完全ワイヤレスだ
折原一也
オーディオテクニカから待望の新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「ATH-TWX9」が登場する。約1年半ぶりとなる最新モデルのテーマは、ノイキャン、ビームフォーミングマイク、ヒアスルー、そしてイヤーピースの除菌(!!)まで揃った、現代において求められる “多機能全部乗せ” 。そして何より注目すべきは、やはりサウンドだろう。早速、ATH-TWX9を徹底的に使い込んでみた。
まず実機を手に取ると、精悍な艶消しブラックで、過去のハイエンド機を継承したオリジナルイヤホンであることが分かる。ステム(軸)が下に伸びる形状は最近増えたが、そのステムが短く細く高級感がある。イヤホン本体の操作方法はタッチ式と、ステムの前側にあるボタン式の両方に対応する。
音質とノイズキャンセル効果の体感レベルを高める設計にしているとのことで、ドライバーユニットは5.8mmの高解像ドライバーを搭載。このユニットは外磁型磁気回路の採用によって、量感のある低域表現を再現するという。また、振動板を固定する部分をステンレスにすることで振動板の駆動面積を極限まで稼ぐ。ボイスコイルは振動板から浮かせて配線と、小さなドライバーにも同社らしい独自技術が満載だ。その音質とノイズキャンセル性能は追ってレビューしていこう。
そしてもうひとつ、ユニークな仕様が充電ケース。貝のような形状をするケースは、イヤホンを充電ケースに収納するとイヤーピース表面に深紫外線LEDを照射して除菌する仕様だ。バッテリー性能としてはイヤホン本体で約6時間、充電ケース併用で最大約18.5時間の連続再生に対応している。
Bluetoothはバージョン5.2で、クアルコム社のSnapdragon Soundに準拠。対応スマートフォンとの組み合わせによりaptX Adaptive(96kHz/24bit)で接続できる。なお、通話音声を高音質化するaptX Voiceにも準拠。スマホや外部機器と2台まで同時接続できるマルチポイントもカバーしている。
本機は強力なノイズキャンセルも特徴だ。左右イヤホンにそれぞれ2基のノイズキャンセル用MEMSマイクを搭載し、高精度ノイズキャンセルプロセッサーで処理するハイブリッドデジタルノイズキャンセル方式になっている。
「Connect」アプリからはノイズキャンセリングのモードを、Airplane、Train、On The Go、Office/Study、Homeと切り替えられるが、ぜひ活用したい機能が一人ひとりに最良の静寂空間を作り出す “パーソナライズ・ノイズキャンセルシステム”。アプリから「最適化」ボタンを押すと、イヤホンから音楽のような検査音が流れ、ユーザーの耳の形状ごとに異なる反射音を内蔵マイクで収音することで、それぞれに最適化する仕組みだ。
最適化は数秒で完了するが、これを行ったノイズキャンセリングの効果がすこぶる良く、自宅ではエアコンの動作音もほぼ消せる上に騒音低減による違和感もなし。電車内でテストしても中低域の騒音はほとんど消えて、風音や振動によるガタガタ音が遠くで聞こえる程度に落ち着く。
加えて、本機は周囲の音を聴けるヒアスルー機能にも本気。アプリからは周囲の音の取り込みレベルをLOW〜HIGHTの全5段階で調整可能だ。実際に設定を切り替えてみると、分かりやすく周囲の音と音楽のバランスが変わるところが面白い。なお、イヤホン左のボタン3回押しでクイックヒアスルーの機能も利用可能だ。
アプリからは動画視聴やゲームプレイで音の遅延を抑える低遅延モードも設定可能。遅延の度合いを調べてみたところ、低遅延モードオフの状態で80〜100ms程度だったが、低遅延モードをオンにすると40ms〜50ms程度にまで低減される。これはアクションゲームも違和感なくプレイ可能な水準だ。
さらに、ビームフォーミングマイクを搭載するとともに、上述した通り通話音声を高音質化するaptX Voiceにも対応。マイク音質を確かめるべく、Snapdragon Sound対応のXperia1 IVを接続してスマホで自分の音声を録音、音質をチェックしてみると、声の質感まで伝わる情報量の豊富さ、そして歪みのない音質を確認。通話やリモート会議用の完全ワイヤレスイヤホンとしても優秀なモデルと言えそうだ。
いよいよ、気になる音質をチェックしていこう。Snapdragon Sound対応スマホとaptX Adaptiveコーデック(96kHz/24bit)で接続、Amazon Musicのハイレゾ音源で音楽を聴き始めると……もう一瞬でその実力の高さが理解できてしまった。
ATH-TWX9はオーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン史上、傑出した完成度。そしてブランドが脈々と練り上げてきたサウンドを継承した、オーディオテクニカ流の最高音質だ。
Snapdragon Sound準拠で96kHz/24bitのaptX Adaptive接続に対応
まず実機を手に取ると、精悍な艶消しブラックで、過去のハイエンド機を継承したオリジナルイヤホンであることが分かる。ステム(軸)が下に伸びる形状は最近増えたが、そのステムが短く細く高級感がある。イヤホン本体の操作方法はタッチ式と、ステムの前側にあるボタン式の両方に対応する。
音質とノイズキャンセル効果の体感レベルを高める設計にしているとのことで、ドライバーユニットは5.8mmの高解像ドライバーを搭載。このユニットは外磁型磁気回路の採用によって、量感のある低域表現を再現するという。また、振動板を固定する部分をステンレスにすることで振動板の駆動面積を極限まで稼ぐ。ボイスコイルは振動板から浮かせて配線と、小さなドライバーにも同社らしい独自技術が満載だ。その音質とノイズキャンセル性能は追ってレビューしていこう。
そしてもうひとつ、ユニークな仕様が充電ケース。貝のような形状をするケースは、イヤホンを充電ケースに収納するとイヤーピース表面に深紫外線LEDを照射して除菌する仕様だ。バッテリー性能としてはイヤホン本体で約6時間、充電ケース併用で最大約18.5時間の連続再生に対応している。
Bluetoothはバージョン5.2で、クアルコム社のSnapdragon Soundに準拠。対応スマートフォンとの組み合わせによりaptX Adaptive(96kHz/24bit)で接続できる。なお、通話音声を高音質化するaptX Voiceにも準拠。スマホや外部機器と2台まで同時接続できるマルチポイントもカバーしている。
ノイキャン性能はもちろん、ヒアスルーや低遅延モードも優秀
本機は強力なノイズキャンセルも特徴だ。左右イヤホンにそれぞれ2基のノイズキャンセル用MEMSマイクを搭載し、高精度ノイズキャンセルプロセッサーで処理するハイブリッドデジタルノイズキャンセル方式になっている。
「Connect」アプリからはノイズキャンセリングのモードを、Airplane、Train、On The Go、Office/Study、Homeと切り替えられるが、ぜひ活用したい機能が一人ひとりに最良の静寂空間を作り出す “パーソナライズ・ノイズキャンセルシステム”。アプリから「最適化」ボタンを押すと、イヤホンから音楽のような検査音が流れ、ユーザーの耳の形状ごとに異なる反射音を内蔵マイクで収音することで、それぞれに最適化する仕組みだ。
最適化は数秒で完了するが、これを行ったノイズキャンセリングの効果がすこぶる良く、自宅ではエアコンの動作音もほぼ消せる上に騒音低減による違和感もなし。電車内でテストしても中低域の騒音はほとんど消えて、風音や振動によるガタガタ音が遠くで聞こえる程度に落ち着く。
加えて、本機は周囲の音を聴けるヒアスルー機能にも本気。アプリからは周囲の音の取り込みレベルをLOW〜HIGHTの全5段階で調整可能だ。実際に設定を切り替えてみると、分かりやすく周囲の音と音楽のバランスが変わるところが面白い。なお、イヤホン左のボタン3回押しでクイックヒアスルーの機能も利用可能だ。
アプリからは動画視聴やゲームプレイで音の遅延を抑える低遅延モードも設定可能。遅延の度合いを調べてみたところ、低遅延モードオフの状態で80〜100ms程度だったが、低遅延モードをオンにすると40ms〜50ms程度にまで低減される。これはアクションゲームも違和感なくプレイ可能な水準だ。
さらに、ビームフォーミングマイクを搭載するとともに、上述した通り通話音声を高音質化するaptX Voiceにも対応。マイク音質を確かめるべく、Snapdragon Sound対応のXperia1 IVを接続してスマホで自分の音声を録音、音質をチェックしてみると、声の質感まで伝わる情報量の豊富さ、そして歪みのない音質を確認。通話やリモート会議用の完全ワイヤレスイヤホンとしても優秀なモデルと言えそうだ。
圧倒的な情報量と情感で満たされる、まさにオーディオテクニカ流の最高音質
いよいよ、気になる音質をチェックしていこう。Snapdragon Sound対応スマホとaptX Adaptiveコーデック(96kHz/24bit)で接続、Amazon Musicのハイレゾ音源で音楽を聴き始めると……もう一瞬でその実力の高さが理解できてしまった。
ATH-TWX9はオーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン史上、傑出した完成度。そしてブランドが脈々と練り上げてきたサウンドを継承した、オーディオテクニカ流の最高音質だ。