公開日 2023/01/16 06:40
<ゲーミング特集2022>
“ソニー印”のゲーミングヘッドセット「INZONE H9」は機能/サウンドの総合力が魅力
折原一也
ソニーが2022年立ち上げた同社初のゲーミングギアブランド、INZONE。そのゲーミングヘッドセットの最上位機として登場したモデルが「INZONE H9」だ。
ワイヤレス接続に対応したモデルで、PCやPlayStation 5(PS5)との接続は付属のUSBスティックにより2.4GHzによる低遅延の無線接続に対応。また2.4GHzワイヤレスとBluetoothの同時接続も行える。有線接続には非対応だが、USB-Cケーブルをつないで充電しながら使用できるほか、10分の充電で60分間使える急速充電をサポートする。
サウンド面では、ソニーの音楽用ヘッドホンで培われた振動板形状を採用した40mmドライバーを搭載。ゲーミングヘッドセットながら、同社のワイヤレスヘッドホン「1000Xシリーズ」で実績のある、デュアルノイズセンサーテクノロジーによるノイズキャンセリング機能を備えるほか、周囲の音を聴くアンビエントサウンドモード(外音取り込み)にも対応している。
ゲーム向けに最適化したという同社の立体音響技術「360 Spatial Sound for Gaming」も搭載。PCソフト「INZONE Hub」で設定を行うことで、立体音響の個人最適化が図れる。またPS5との連携機能も「Perfect for PlayStation 5」として作り込まれており、PS5接続時には、本体のボタンでゲームとボイスチャットの音量バランスを簡単に操作可能だ。
INZONE H9でまず特徴となるのは、アクティブノイズキャンセル性能。屋内試聴でテストしてみると、エアコンの音をクリアに低減できていることを確認できた。これはゲームプレイ中のノイズ対策としても優秀だ。
アクションRPGの『原神』をプレイしてみると、よくコントロールされたサウンドであることが分かる。BGMや街の雑踏といった音に密度感と臨場感があり、そして音に包み込まれる感覚が立体音響オフの状態でも出る。キャラのボイスは適度に柔らかくクリアで、聞き取りやすい絶妙なバランス。ゲームの世界を余すことなく再現するという観点で信頼できるヘッドホンだ。なお、立体音響を有効にすることで、さらに世界の拡がりを拡大してくれる。
『Call of Duty: Modern Warfare II』をプレイしてみても、ゲームへの没入感は抜群。特に素晴らしいのは、爆音の重低音が、抑え気味な音量でも空気を振動させるようなパワーを伴って聴こえること。そして、頭上をヘリが通り過ぎたり、遠方で銃声が聴こえるといった、音の位置を正確に把握できること。リアルに作り込まれた戦場が再現され、臨場感が高まる。
続いてプレイした『Apex Legends』では、適度にシャープで、どの距離でもしっかりと立つ足音の再現を確認。距離感、方向感をハッキリと認識できるところは、勝敗重視のゲーマーにとっても重要なポイントだろう。なお、立体音響の設定をオンにすると特に前後方向の位置は判別しやすくなるが、足音の明瞭度はステレオの方がハッキリしていてわかりやすい。
今度はNetflixで配信中のアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を視聴してみる。主人公の後藤ひとりをはじめとするキャラクターのボイスはシャープで、BGMでかかるギターの音も、適度に高域のクリアさをプラスしながら響きも含めてとても優秀に再現できている。そしてオープニング曲「青春コンプレックス」の立体的な音空間の良さ。ギターの定位の振り切り方、引き締まったベースの再現が最高。バランスと空間再現については、やはり完全にコントロールされた音の良さを感じる。
INZONE H9は、総合力の高さが魅力的なモデルだ。アクティブノイズキャンセル、立体音響といった最新機能もカバー。そして音質面では実績あるソニーのワイヤレスヘッドホンらしい、全帯域までバランスの良いサウンドに、足音を聞き分けやすいゲーミング向けのチューニングをプラス。これらがすべて揃うゲーミングヘッドセットの選択肢は他にない。
ワイヤレス接続に対応したモデルで、PCやPlayStation 5(PS5)との接続は付属のUSBスティックにより2.4GHzによる低遅延の無線接続に対応。また2.4GHzワイヤレスとBluetoothの同時接続も行える。有線接続には非対応だが、USB-Cケーブルをつないで充電しながら使用できるほか、10分の充電で60分間使える急速充電をサポートする。
サウンド面では、ソニーの音楽用ヘッドホンで培われた振動板形状を採用した40mmドライバーを搭載。ゲーミングヘッドセットながら、同社のワイヤレスヘッドホン「1000Xシリーズ」で実績のある、デュアルノイズセンサーテクノロジーによるノイズキャンセリング機能を備えるほか、周囲の音を聴くアンビエントサウンドモード(外音取り込み)にも対応している。
ゲーム向けに最適化したという同社の立体音響技術「360 Spatial Sound for Gaming」も搭載。PCソフト「INZONE Hub」で設定を行うことで、立体音響の個人最適化が図れる。またPS5との連携機能も「Perfect for PlayStation 5」として作り込まれており、PS5接続時には、本体のボタンでゲームとボイスチャットの音量バランスを簡単に操作可能だ。
音のバランスと空間再現性が見事、総合力が極めて高い
INZONE H9でまず特徴となるのは、アクティブノイズキャンセル性能。屋内試聴でテストしてみると、エアコンの音をクリアに低減できていることを確認できた。これはゲームプレイ中のノイズ対策としても優秀だ。
アクションRPGの『原神』をプレイしてみると、よくコントロールされたサウンドであることが分かる。BGMや街の雑踏といった音に密度感と臨場感があり、そして音に包み込まれる感覚が立体音響オフの状態でも出る。キャラのボイスは適度に柔らかくクリアで、聞き取りやすい絶妙なバランス。ゲームの世界を余すことなく再現するという観点で信頼できるヘッドホンだ。なお、立体音響を有効にすることで、さらに世界の拡がりを拡大してくれる。
『Call of Duty: Modern Warfare II』をプレイしてみても、ゲームへの没入感は抜群。特に素晴らしいのは、爆音の重低音が、抑え気味な音量でも空気を振動させるようなパワーを伴って聴こえること。そして、頭上をヘリが通り過ぎたり、遠方で銃声が聴こえるといった、音の位置を正確に把握できること。リアルに作り込まれた戦場が再現され、臨場感が高まる。
続いてプレイした『Apex Legends』では、適度にシャープで、どの距離でもしっかりと立つ足音の再現を確認。距離感、方向感をハッキリと認識できるところは、勝敗重視のゲーマーにとっても重要なポイントだろう。なお、立体音響の設定をオンにすると特に前後方向の位置は判別しやすくなるが、足音の明瞭度はステレオの方がハッキリしていてわかりやすい。
今度はNetflixで配信中のアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を視聴してみる。主人公の後藤ひとりをはじめとするキャラクターのボイスはシャープで、BGMでかかるギターの音も、適度に高域のクリアさをプラスしながら響きも含めてとても優秀に再現できている。そしてオープニング曲「青春コンプレックス」の立体的な音空間の良さ。ギターの定位の振り切り方、引き締まったベースの再現が最高。バランスと空間再現については、やはり完全にコントロールされた音の良さを感じる。
INZONE H9は、総合力の高さが魅力的なモデルだ。アクティブノイズキャンセル、立体音響といった最新機能もカバー。そして音質面では実績あるソニーのワイヤレスヘッドホンらしい、全帯域までバランスの良いサウンドに、足音を聞き分けやすいゲーミング向けのチューニングをプラス。これらがすべて揃うゲーミングヘッドセットの選択肢は他にない。
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