公開日 2024/11/15 06:30
1万円未満でコスパ抜群
ファッションを楽しむ軽快オンイヤー型ヘッドホン!SOUL「ULTRA COMPACT ANC/ULTRA WIRELESS Tone」レビュー
折原一也
オーバーヘッド型ヘッドホンを首にかけて街を歩く若者も増えている昨今、ヘッドホンは単なる音楽リスニングのガジェットにとどまらず、ファッションアイテムでもある。
しかし、多くの人気モデルは価格が高くなりがちで、たとえばApple「Air Pods Max」やソニー「WH1000XM5」といった定番機種は5万円オーバー。そんな中で、ファッション性と手軽さの両立を目指したカジュアル志向の注目モデルが、SOUL「ULTRA COMPACT ANC」と「ULTRA WIRELESS Tone」だ。
SOULの新作「ULTRA COMPACT ANC」は 、オンイヤー型のスタイルを採用しながらも、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能の搭載が最大の特長。名前からもわかる通り、このモデルは “ウルトラ” コンパクト設計で、わずか130gとヘッドホンの中でも最軽量クラス。
オンイヤー型のヘッドホンは、耳に直接触れるため時間使用すると耳が痛くなりがちだが、ULTRA COMPACT ANCは側圧を抑えられた設計と交換もできる柔らかいイヤーパッドのおかげで長時間の使用でも快適だ。
40msの低遅延モードや外音取り込みモードの搭載、マルチポイント接続もできるなど、最新Bluetooth SoCを搭載するだけあって機能面も充実している。
ANC機能に関しては、遮音性が低いオンイヤー型という構造ゆえ強力な設計にしにくいものの、カフェのような騒がしい場所、また屋内でもエアコンの騒音などに効果を発揮する。そんなANCを搭載しているにも関わらず、最大24時間の連続再生というバッテリー性能を確保しているところもポイントだ。
ULTRA COMPACT ANCのサウンドは、SOULブランドの伝統である “SOUL REFERENCEカーブ” を採用。このサウンドチューニングは、低音から高音までバランスよく響くように調整するもので、特にディープに沈む重低音とナチュラル志向の中高域がもたらす臨場感が持ち味だ。軽快な装着性ANC対応、低音重視の音と、今のヘッドホンに求められる性能をオンイヤー型のウルトラコンパクトな本体にまとめ上げた、カジュアルヘッドホンの注目モデルといえよう。
新登場したもうひとつのモデルが「ULTRA WIRELESS Tone」。このモデルは、なんとULTRA COMPACT ANCよりさらに軽量化したオンイヤータイプの超小型エントリーモデル。まさに耳に軽く乗せるというカジュアルな装着スタイルを追求したモデルだ。
軽量化により持ち運びの利便性がさらに向上しているだけでなく、そのデザインにはどこかレトロフューチャーのような感覚もあり、スタイリッシュな中にも懐かしさを感じさせる要素があるところもポイントだ。
ULTRA WIRELESS TONEのサウンドも “SOUL REFERENCEカーブ” の音質チューニングに基づいており、低音域から高音域までバランスがよいサウンドを志向する。やはり低音にパワーをもたせつつ、ボーカルやギターなどバックバンドの音も明快に届けてくれる。
2,980円というエントリーモデルであるため、ULTRA COMPACT ANCと比べると、機能面ではシンプルでANC機能は搭載していないものの、レトロレデザインのユニークさやオンイヤースタイルの手軽さ、音質のバランスのよさを兼ね備えるあたりは、SOULの商品設計の巧みさがうかがえる。
スタイリッシュに音楽を聴きたい人に “SOUL” らしくカジュアルにヘヴィなサウンドを提供する「ULTRA COMPACT ANC」と「ULTRA WIRELESS Tone」。コスパも抜群なので、完全ワイヤレスしか持っていないという方に、ヘッドホン購入の最初の選択肢に加えてほしいシリーズだ。
【SPEC】
・ノイズキャンセリングヘッドホン「ULTRA COMPACT ANC」
●通信方式:Bluetooth Ver.5.4 ●対応コーデック:SBC、AAC ●ドライバー口径:30mm ●連続再生時間:31時間(ANC ON時。OFF時は60時間) ●質量:130g ●付属品:交換用イヤーパッド、充電用USB Type-C to Cケーブル、充電用USB Type-A to Cケーブル
(協力:SOULNATION)
本記事は「プレミアムヘッドホンガイドマガジンVOL.22 2024 WINTER」からの転載です。
しかし、多くの人気モデルは価格が高くなりがちで、たとえばApple「Air Pods Max」やソニー「WH1000XM5」といった定番機種は5万円オーバー。そんな中で、ファッション性と手軽さの両立を目指したカジュアル志向の注目モデルが、SOUL「ULTRA COMPACT ANC」と「ULTRA WIRELESS Tone」だ。
■軽量耳のせ式ながら、ノイズキャンセリングを搭載する「ULTRA COMPACT ANC」
SOULの新作「ULTRA COMPACT ANC」は 、オンイヤー型のスタイルを採用しながらも、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能の搭載が最大の特長。名前からもわかる通り、このモデルは “ウルトラ” コンパクト設計で、わずか130gとヘッドホンの中でも最軽量クラス。
オンイヤー型のヘッドホンは、耳に直接触れるため時間使用すると耳が痛くなりがちだが、ULTRA COMPACT ANCは側圧を抑えられた設計と交換もできる柔らかいイヤーパッドのおかげで長時間の使用でも快適だ。
40msの低遅延モードや外音取り込みモードの搭載、マルチポイント接続もできるなど、最新Bluetooth SoCを搭載するだけあって機能面も充実している。
ANC機能に関しては、遮音性が低いオンイヤー型という構造ゆえ強力な設計にしにくいものの、カフェのような騒がしい場所、また屋内でもエアコンの騒音などに効果を発揮する。そんなANCを搭載しているにも関わらず、最大24時間の連続再生というバッテリー性能を確保しているところもポイントだ。
ULTRA COMPACT ANCのサウンドは、SOULブランドの伝統である “SOUL REFERENCEカーブ” を採用。このサウンドチューニングは、低音から高音までバランスよく響くように調整するもので、特にディープに沈む重低音とナチュラル志向の中高域がもたらす臨場感が持ち味だ。軽快な装着性ANC対応、低音重視の音と、今のヘッドホンに求められる性能をオンイヤー型のウルトラコンパクトな本体にまとめ上げた、カジュアルヘッドホンの注目モデルといえよう。
■レトロチックでキュートなデザインも魅力な「ULTRA WIRELESS Tone」
新登場したもうひとつのモデルが「ULTRA WIRELESS Tone」。このモデルは、なんとULTRA COMPACT ANCよりさらに軽量化したオンイヤータイプの超小型エントリーモデル。まさに耳に軽く乗せるというカジュアルな装着スタイルを追求したモデルだ。
軽量化により持ち運びの利便性がさらに向上しているだけでなく、そのデザインにはどこかレトロフューチャーのような感覚もあり、スタイリッシュな中にも懐かしさを感じさせる要素があるところもポイントだ。
ULTRA WIRELESS TONEのサウンドも “SOUL REFERENCEカーブ” の音質チューニングに基づいており、低音域から高音域までバランスがよいサウンドを志向する。やはり低音にパワーをもたせつつ、ボーカルやギターなどバックバンドの音も明快に届けてくれる。
2,980円というエントリーモデルであるため、ULTRA COMPACT ANCと比べると、機能面ではシンプルでANC機能は搭載していないものの、レトロレデザインのユニークさやオンイヤースタイルの手軽さ、音質のバランスのよさを兼ね備えるあたりは、SOULの商品設計の巧みさがうかがえる。
スタイリッシュに音楽を聴きたい人に “SOUL” らしくカジュアルにヘヴィなサウンドを提供する「ULTRA COMPACT ANC」と「ULTRA WIRELESS Tone」。コスパも抜群なので、完全ワイヤレスしか持っていないという方に、ヘッドホン購入の最初の選択肢に加えてほしいシリーズだ。
【SPEC】
・ノイズキャンセリングヘッドホン「ULTRA COMPACT ANC」
●通信方式:Bluetooth Ver.5.4 ●対応コーデック:SBC、AAC ●ドライバー口径:30mm ●連続再生時間:31時間(ANC ON時。OFF時は60時間) ●質量:130g ●付属品:交換用イヤーパッド、充電用USB Type-C to Cケーブル、充電用USB Type-A to Cケーブル
(協力:SOULNATION)
本記事は「プレミアムヘッドホンガイドマガジンVOL.22 2024 WINTER」からの転載です。